やる夫短編集&モララーのビデオ棚 (,,`д`)<とっても!地獄編 <Author: Mike Krath   Title: A Most Ambitious Experiment>

やる夫短編集&モララーのビデオ棚 総合TOP →https://mukankei7696151.blog.fc2.com/

やる夫短編集&モララーのビデオ棚 阿修羅編 →http://mukankei151.blog47.fc2.com/

やる夫我執&モララーのビデオ棚 愛と誠編 →http://mukankei769.blog114.fc2.com/

Powered by RSSリスティング
Powered by RSSリスティング
Powered by RSSリスティング


真島文吉

坂上泉

荻原数馬

近本大

富士伸太

川田両悟

gulu toi8

ハイヌミ

間孝史

蝸牛くも

rainhills

潮谷験

須崎正太郎
やみ主のファンティア (やみ主)
やみ主

ナンギン

■2009/04/06(月) <Author: Mike Krath   Title: A Most Ambitious Experiment>

カテゴリー:やる夫短編集


出演やる夫 金糸雀


272 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/04/02(木) 17:07:41.42 ID:XfnvmFEo

短編集から来ますた。
楽しみにしてるよ。


273 名前: ◆4pCV5yXGK.[sage] 投稿日:2009/04/02(木) 20:03:08.40 ID:JsfkSQgo

>>272
ありがとうございます・・・って、地獄短編集に載せていただいていたのですね・・・
管理人の方、駄スレをありがとうございます。


274 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/04/03(金) 00:20:21.71 ID:GscQVZQo

俺も短編集でココを知ったよこういう雰囲気は好きだ




   __
 ヽ∠_ノ ヽ
  / ノ /⌒⌒ヽ 投下を始めるかしら!!
 ∥Y ( ノ\_@
 ヾ丿 ヾリ゚ヮ゚ノ 上でも書いたけど、【やる夫短編集 地獄編】に今までの4作全て載せていただいたかしら
  `ー(kOi∞iミフhttp://mukankei961.blog105.fc2.com/
    (_(ィ))
     じソ

      n
    /⌒⌒⌒\
   /∽∽∽∽∽\
   ∽∽∽∽∽∽∽
  /⌒⌒ヽ ∥ この場を借りてお礼するかしら
 (リノヽ_卯)∥
  9、゚ヮ゚ノミ∥
 ミ([{∞}]シつ
  ノ(_ィ_)
  `しテ´




    __
    〃r==ミ、
   卯iリノ)))〉 皆、約束よぉ。オチの先読みは禁止ね。
/ ̄`-リ}l゚‐゚ノl/ ̄ヽ では、短編2作分、
"⌒~""リ/i)卯つゞ゙゙``  皆のお時間拝借よぉ!!
   y /xト、
   lT/しソT|
   lノ   レ


視聴者カウント
アクセスカウンター
セフレメル友ライブチャット出会い不倫



                      .ィ/~~~' 、                
                    、_/ /  ̄`ヽ}
                    ,》@ i(从_从))
                    ||ヽ||;゚ 0゚ノ| || 短編集からきた方々にも楽しんでいただけたら
                    || ({'ミ介ミ'}))||   うれしいのだわ
                / ̄ ̄ ̄\__/ ̄ ̄\
   _______ //   /\    /\ ヽ  _ ___ _
  (___)_____ ̄ ̄)      (_人_)   )_____)_)
             \ ̄ ̄             /
              \_________/
                  O)    \ |     
                    \_/ ̄ ̄\     
                ヘ ̄ ̄/ 0)    )      
                | \/ /\__/
                | 0)  /    /
                |  __/ √ ̄//
                ヽノ_0 ) ̄ ̄\
                   ( ____)



         ____
       /      \ 
      / ─    ─ \ 科学の発展
    / ━ ●━━● ━ \  
    |      (__人__)     | それと共に  
     \    ` ⌒´    ,/ 人間もまた進歩してきました  
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |




         ____
       /      \ 
      / ─    ─ \ 人はカビから何万人もの人を救う
    / ━ ●━━● ━ \   ワクチンを作り出しました
    |      (__人__)     |    
     \    ` ⌒´    ,/   
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ  人は0と1だけで遠くの人と 
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |   瞬時に連絡をする術を作りました
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



         ____
       /      \ 
      / ─    ─ \ 同時に、人は何万人もの人の命を奪う
    / ━ ●━━● ━ \   爆弾を作りました
    |      (__人__)     |  
     \    ` ⌒´    ,/  人は利便性の追及の為に  
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ    他の種を傷つけてきました
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



         ____
       /      \  はたしてこれは、
      / ─    ─ \  「進歩」と呼べるのでしょうか
    / ━ ●━━● ━ \                      
    |      (__人__)     | はたして人は  
     \    ` ⌒´    ,/   この発展に人自身がついていけてるのでしょうか
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



         ____
       /      \ 
      / ─    ─ \ 今回は、
    / ━ ●━━● ━ \  あまりに大きな力を手に入れため、
    |      (__人__)     |   身近で大切なものを見失ってしまう
     \    ` ⌒´    ,/    哀れな男の話です
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |




<Author: Mike Krath   Title: A Most Ambitious Experiment>

【作者:マイク・クラス  邦題:もっとも盛大な実験】



※スミマセン、またやってしまった・・・
 原作レイパー、 ◆4pCV5yXGKです



1
───あるところに二人の中睦ましい夫婦がいました
      夫の名をやる夫、
       妻の名を金糸雀といいます───



2

───二人の間に子はありませんでしたが、
     夫のやる夫は妻のために働き、
      妻の金糸雀は夫のために家事をしました───



3

              --─────-- 、、            
            /                \
           /                \          
         /   ,.-‐-、      ,.-‐-、   \         
        /                          \ 今日も金糸雀の為に仕事
      /     / '⌒`ヽ     / '⌒`ヽ       \ がんばるお!!
     │      ヽ.   ,)     ヽ.    ,)       l      
     │     !/// (____人____)/////       |      
     │         ヽ  _  ノ           l
      \                         /
       \                      /       
       /                      \
      /                         \      
      γ⌒ヽーー- - 、.             、     \    
    γ⌒ヽヽ、_,!-ー - 、  ヽ            、     ヽ
 γ⌒ヽヽ、_,' l、     `ヽ ヽ           l、      l    
 l ,ヽ、_,', f '    ヽ      ヽ ヽ          | \     l
 ,f  r   ィ⌒`ー'      ヽ `l         | (      !、
|  f`ー-‐''           l  |         |  /     !、



4

          /:::、::::::、::::::、::::/::::jL、
            /:::/::/\:::\:::辻-く仁、
         i::::i::/__  ` ー ミ _∧ ニ/{ 今日も愛する旦那の為に
         l::::レ.ァニ、ヽ   ィニ、ヘ_ノレ'  美味しいご飯を作るかしら!
            ゙:」 ´込ソ  .  込ソ i::/
         /∧  ̄ r==┐ ̄ ∧ヽ
      , --、 {!`ーヽ.   、___ノ  メー' i}、
     / ̄>-、」::_:_:_-:i>┬<!:-:_:_:_:」i
   /  / / ト、7∠イ::i⌒i:::iヽ:ニ:ニ:ノ\
  _ヽ       ´/、 __ニ」:::! ゚ i:::l〉=:、. .ヽ   \
  \___\     ノ/r=_ _「i::! ゚ i:/{!三:`ー' i ,,  l
   /z{::::\ /::Y <<.     、ニr=_ノ .::i.:/ /

                 __
            「ヽ ̄\ ゞ_、__
           /入 \ _jl´frォ j}
          / /  ` ーヽハ-メ_jヽ.
          ' ,' ,. -     ´`ヾヽ !
          i イ  , =、    ォ= 、 川!
          ゞハ, ハォ.j     辷j |メ.  カナの手料理で精をつけてもらって、夜は
           `ハ ::::   '  :::: イ_ ヾ  カナがいただかれちゃうかしら!
           ,.,ゝゝ、 ` ´ イミミjノ
           l!V:三} ゙><  ゝ-'⌒丶
           / ゝリ! jハ!   レ′  l
          く    :.:!   o   〈   - |
           ゝ l:.:.|'\ o _ .人 l 〆ノ
           |  :.:.| /介!V  イ´
           |  .:.:| `   7  /
           /ヽ..:.:.| ,. 、 / , イ
             / / .: .|/ /    |ヽ.
       , イ  ,  :. :|/      \\
      /,___ハ 1   ,' ,. -── - 、\\
     レ'′ レvゝ_ イイ   .. : : : : :\ト_. ヽ
     /      ゝ-ハ/ : : : : : : : : : : : : ノーァム_     
      '    : : : : : : /  : : : : : : : : : : : ::/ヽ┐::::` 、  
    ゝ  ハ: : : : : : : :l!   : : : : : : : : : : : :l: : >::::::::::) 
     `ー-、: : : : : :ノゝ.. : : : :: : : : : :ヽ : :イ_:_>─‐




5

───といった具合に、それはそれは
        仲が良かったそうです───

───ただ、夫のやる夫には少し
      変わった趣味がありました───



6

     |     Κ   〈|   // [|]  //  |〉      ;;    ||           ||
   ×|          〈|   /    |   /    |〉          ||           ||
     |  ;'.:     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./|     ∠       ||[]         ||
 ;:.,.;: |、_      ;;, |l ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄l|  | ;;.         :. ||           ||
     |/\___|l       [||]       l|  |_______||______||_
     |//::::...   |l____||____l|/
   #; |/::::::::.... ....
 _  |::::.... ...
 /|/                  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
   |                   /               / |
 /                    /   -=宀=-      /  /
                /     |__,;;l    /  /
               /               /  / 
              /               /  /
             | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  /
             |___[i ̄]___:|/
                  _|::|_




7

───それは、自宅の地下室に
      研究所があること、
     そしてそこである研究をすることが
       妻を愛するこの男の趣味でした───

         ____
       /      \
      / ─    ─ \  今日こそアレを完成させるお!
    / ─(◎)─(◎─ \
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/ 
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



8

───男がする研究とは、
     現在と違った今に自分を移動させること
      つまり、タイムトラベルの研究でした───



9

               ____
            ,. -'"´      `¨ー 、
           /   ,,.-'"      ヽ  ヽ、
        ,,.-'"_  r‐'"     ,,.-'"`     ヽ、 金糸雀、大事な話があるお!
      /    ヾ (    _,,.-='==-、ヽ       ヽ、
      i へ___ ヽゝ=-'"/ ●   _,,>         ヽ
      ./ / ● > ='''"  ̄ ̄ ̄             ヽ
     / .ヽ-‐´''"       ヽ               i
     /    i   人     ノ               l
    ,'     ' ,_,,ノ  `─-‐' ヽ               /
    i      `、  _y──‐ l                /
    ',       i_/  / _ '              /
     ヽ、       ̄ ̄               /
      ヽ、_                     /
         `¨i                     ヽ
          /                      ヽ
         /                     ヽ



10

───ある日、夫は妻に向かって
        言いました───



11
                             , - =、‐:.、
                             ,.:'/     ヽ:.i
                          /:/        lリ     _. .- _
                            !:,'   _ -ーメ、    /: : : : . . `. .、
                         , !:l‐ ´    ´   ゝ― / ヽ   : : : : :.ヽ
                            /´  ';!r=.、 ,...-;.=-/ . . ,/: : : :ヽ . : : : . . : ..',
                        /    .l:トーУ' ´  l. : :.. l::ヽ : : : :`: . 、: : : : : :l
                      /   .  l:.r'-:.Tヽ ̄:、:!. . : :';:::::ヽ_: :  : : : :` :.7 改まって何かしら?
                        , ' .     ∧:!:':.:.:,ゝ:ヽ:.:ヾ:  :r ' ´ `ヽ、_: : : ; イ、  (顔が怖いかしら)
                      /    ,r:'´:.:';',:.:':.; へ:.ヽ:ヽ :',   ,r/_,ノノ. ヽ;:': : :',.`ヽ 、
                 <.       ,イ/;:r'';',´     `ヽ、:.ヽ冫'´ /ー/.i   ヽ  ,'   l
                  ヽ _ ノ ,':/´  ヾ:.、       ヽ,'  /_:/ i _ - ' ノ   ,.  l
                          f:.;'   -‐- 、`       ヽ /:./  l-―r:':!', /   l
                          l:l|             __∨ヽヽ.  l   !l:.:! ∨.    l
                      /l! >,゙=、、ヽ         `ヽ.';ヽ:ヽ'   !:l:,' /      !
                       _!.::r| l' !:::::::::i',       _ェ_,   ';.:.:i   ,'l:.l;'./     /
                      /:へ`i ヽ:::::ノ      ',.r:::::ミ 、  l:.;'  ,':l:/ l    .  /
                   f∠三=';.l              l::::::::::リ l  l:.l,、/:l/.  ',     / ところであなた、
                  <:.;.:.';.:´ヘ:',      '    ヽ二 '  ./l` .l/.    ',.  ,'  夕飯は何が食べたいかしら?
                  /ト /三:.ヽ:.:ヽヽ:.:〉ヽ    -、       / i:.', ノ     ヽ、 j
              ,' K`:ヽ、:.:>r:r--- 、` 、        ,...:.':.=:=:j:.`〉
              l ノ:ヾー:.:.ヾ´. l , -- 、`>` 、―__' ´ ,':.<:.二:.::/、
              `ヽゞ:ヽ:.てヽ l ' ´ ̄ ヽt , ノ- 、 `ヽ、:う:.:.三:.:':.:/
              /';そ`'´) う ', , ィ' ´ ,.|l, 、\ `> /三:=ヾ,'  __
              < . .ヽ、`T ら  ´ /   ,' .,'  ';、ヽ'  /-:.―:.二(, イ'  ',
                ヽヽ、 `つ `     /  ,' ,'  l ヽ、/ ):.:./:>  ヽ ./
                 <: : ヽ: ( わ   ヽ  ,' ,'   !    と ̄>' .,rtヽノ ヽ
               /: : . . .t、 _rヽ'ーz , ヽ,' ,'_ _」   ノ ヾヽ- / : ', r ノ
             /:  . : : ./. : . :`ヽノ`tv_, 、そゝr- 、 __ j.,- 、_ ノ: : :',-'




12

         ___
       /     \
      /   \ , , /\ いいかお、やる夫は10分後に戻るんだお。しなくてはならない実験があるんだお!
    /    (●)  (●) \  金糸雀にとって、とても長い10分かもしれないけど、
     |       (__人__)   |   待っていて欲しいお。
      \      ` ⌒ ´  ,/ 
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ 晩飯のメニューはその時までに
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃:   決めておくお!
     |            `l ̄         
.      |          |



13
───夫はそう言って、
     研究室の階段に向かいました───



14

───夫が研究室に入った直後、
      大きな音がその研究室から聞こえました───




15

                          _r 、_      /ヽf ,_ _ ヾ,,
                       , - ',,ノ!  \`ー 、    >_.∨;;r=;;、 |!
                      /_,メ、  \   _  \  i_ j (ヾ;(;;ソfー!!
                    //´、  ヽ   X´    ゙、  メY. ヾ-;メソ
                   _j/  ○       \   l  `iヽ.イノ な、なんなのかしら!?
                  ィ-!  u       ○'  `ーi !     '` '   こんな爆発音は今まで聞いた事無かったかしら!!
                   >ー、    r ─ 、 iii  ー、,∠, __,__ . __
                  /f ,._j! ヽ. |   /   メ`ゝ、r ノ j_/)' `i )
                   メ r ー' 、!_ / ( メ,> =゙‐`'´  ̄//)-、`ノ
                   ,_;;=/   ´ ̄ ̄ ̄´      //)   )
               ,, -''´   、  r ,r── 、._.      //)ヽ_ ノ
       _ _,.. -─ ''´        ` ''_イ_/ー、ヽ.  \..  //)-、//
  , -‐ ''´                  ''メij   ヽ \.  ソ'ノ)   )
  (  ̄ ̄./`''ー 、_,             / ! !    \,,>'、/)ー

───妻は夫の身を案じ、
     音の聞こえた部屋に急ぎました───



16

     |     Κ   〈|   // [|]  //  |〉      ;;    ||           ||
   ×|          〈|   /    |   /    |〉          ||           ||
     |  ;'.:     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./|     ∠       ||[]         ||
 ;:.,.;: |、_      ;;, |l ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄l|  | ;;.         :. ||           ||
     |/\___|l       [||]       l|  |_______||______||_
     |//::::...   |l____||____l|/
   #; |/::::::::.... ....
 _  |::::.... ...
 /|/                
   |                 
 /                 ■■■
                ■■■
                ■■■

───しかしそこに夫の姿はなく、
      床にわずかなシミがあるばかりでした───



17

───彼女は待ちました
     夫を信じて───

   /     \      `ー--イ  |     /`ソ、__/`> ! _  !∠
. ノヽ.     / /\         フ ヽ    /`!,ゞf@ノ〕`!<三三、!
// ヽ   / /   \     . -/. ゝ\∨:三\ >ーイ/ ̄\三/
|`!/  !  / /      _>-‐' / | ` ̄L\=/ `ー- '   /ヽノ
|`!/  ! :/ /     ヽ=、─''  ノ`- _   |\\     ∠ソ
| ! /::. ! j         `  ̄        ̄` `フ\\  /∧ノ
ヽ,ソ ,::. ! /       __        ヽー─-- ` <ノr. `´/| | ・・・やる夫・・・
 j|:::::!::::::/   /                         `^| レ/
  ヽ|::::::!'  /   _            /,..==と._  | //
   ヽ::::l    _ゝ== -`          イ:三三::ヽ`  レ/ヽ
    イ_ゝ  メ' /_三三ヽ         ⊃ゝノク  _∧| | ト 、
  , -‐':| //!   つゝニ!ク          `ー‐'    / ,| ト、 !\_\
 /   レ / j  ゝ--‐ '          i l  ! ヽ レ'/| |  \__`_フ
./::::::: / /ーヽ  / l  ! ヽ     !          /_∠.| |      \
!:::::::::::::| |ノ\_ヽ         , ── 、        /   //        \
.`ヽ :::::l l::/   \      ` ── ′    _∠--、 /´ :\      ヽ
   \:レ::::::::    > 、 _         イ\::::` ̄\\..::::::::!       |
    \ _:::::::::/_フ!/  \.>- - <- <___ノ-- 、::::::!:::!:::::::: !        |
      ヽ====''/  /三三「三三ト三三`ヽ  \!:::!:::::::::/      ノ

───しかし、約束の10分が経っても、
       彼女の愛する男は彼女のもとに
           帰ってきませんでした───



18

             _,  --――-- 、
              /  ' ´ ̄       `丶、
           /    ´ ̄  , --、 , , -- 、\
r-―‐┐      ,'        l { ̄《《l》》 ̄} l '´ ̄〉
|      |      !     丶 _ ', ', /∥\ //  /|
l     |     l  ヽ       \\.ll.//'´ | l
l     |       ',  \ /こlト----ヽ _/    / /
|     i     rス     |ソ/|l      >‐-  /'´
l    |    〈  \  ゝ l|      tぅ(/ /
|     l    〈´ \   Y´  l}        ヽ
|    |  〈´ \  ト┘  〈!     __  /     r―‐:┐
l       !    ト、 / ̄`¨丶、 \   ´ /     / ̄ ̄ ̄\
|       |    」/       \―‐ '´      /      ::: :.',
l     |   /|          |┐    r‐ァ ,'         :::: :..',
|     |  / ',             | 」   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|     l/   ', 、        /「   |
l     |     } ヽ      } |    |_______________
|     |     └-、      \      \

───夫は、今まで一度も、夕食の時間に
     遅れたことはありませんでした───



19

───翌日、妻は隣人たちに
     相談し、警察に失踪届けを出しました───

             ,ィ⊃  , -- 、
    ,r─-、      ,. ' /   ,/     }
   {     ヽ  / ∠ 、___/    |
   ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,' はは、旦那に
     ヽ  ヾ、     ヽ_/   ゙、 / 捨てられたんだよ
     \  l   ■■■■  Y
       ヽj      ⊆)     !
         l     ヘ‐--‐ケ   }
         ヽ.     ゙<‐y′   /
      (ヽ、__,.ゝ、_  ~  ___,ノ ,-、
      )           ノ/`'ー-' <
    r'/,   _..   //  l、、、ヽ_)
      ゝ(_/_ノ´ /ヽ_ノ/  __,l ヽ)_)‐'
         {` ーニ[二]‐ク′
           〉   /  /_
         /   ´ ̄`ヽ  )
          (____ノ--'

───警察は数週間で、
     捜索を断念しました───



20

───妻には、愛するあの夫が
     自分を捨てたのが信じられませんでした───

 |  | |       ̄ 二.._―-<|  | 
 |  l ′   .ィ            ̄ |  |  
 い |/  /         孑丕ハ|  |  
. ヽ小 ' _x≦、      いYり|  |  やる夫ぉ・・・
.   ヽヽ }ト辻小          ̄ |  | 
   Y'ハ ゞ‐ '    、      |  |  
   ハ. い_,. -‐┐  __   ヽ.__|  | 
.   /  >'´    ヽ  ー..'    /|  |
  { / , -―- 、〉__.. イハ|  |
   `ア        \   }に二.ノ┐| 
   /           ヽ_/厶 Y_/}|
.  /               Y  |Y__, イ.|
  ′           | イ| {_,. イ |



21

───それから数年、いえ、数十年が経ちました───



22

          /⌒  ⌒\  
         /( ⌒) .(⌒) \  ふふ、
       /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  成功したはずだお。
       |     |----|     |  あれから20年後の”今”だお
        \    `ー'´     /   金糸雀さ~ん!



23

───女の目の前に、
     女がかつて愛した男が突然現れました───



24

         , '´   、     `ヽ `丶、
         , '´ /   ,'^丶、    丶  ヽrvx_rx
.      / /  ′  ,′   `丶、  \ { /了示k
      / 〃       l|       `丶、 {ヘ({_乂X}
.    ,'  /        リ    __     \ {/:7^ハ::〉
    ′ {  l  ,   /´ ̄ ̄ 、       `ヽ、ヽく∨r┘う・・そ・
.   l  l | ′/   >,ニ弌xヽ     ィニン∨彳  やる・・夫?
.    { 、 |  l レ'´   〃{フ癶j}`     /斤!Fハ /    なんで今頃・・・
.   ! ヽレー、j    l|l cゞ=′       辷j ル'__  どう・・して?
   ! {∠、     川l         /   ∨  /
    ヽ弋/__ /   /  ___ \   }   レ'´ ̄ヽ
      厶イ,ゝ-‐¬      に= ―-′  , ′       /
, ' ´ ̄ ̄` く    _厶              ∠--、ヽ、_ /
          `く彡,二フヽ         / -‐=厶
 /          ∨ ム=ミ>:-r‐Fマ´イ_ ̄`Y  `丶、
'/            ∨  _l::.:::_」ート、::\ うニ7´       ヽ
             |Y乙ィ;::イ::/ o|:::∨ヽ`了       l
            , |l て(__/::/  ヽ::ヽ 、∨ /     |  |
ー- 、       /  ヾ、`7::/   o〉:::〉 | ∨     |l く
  ̄´     /     \∨    〈:_/  } `、       `丶、



25

      / ̄ ̄ ̄\ 
    / ─    ─ \ 久しぶりだお、金糸雀。
   /  (●)  (●)  \.   といってもやる夫にとっては10分ぶりだけど・・・
   |    (__人__)    | 
   \    ` ⌒´    /
   /              \



26

                   , -イ         rヘ_rヘ`ヽ
                     /,  ∧       r'´, -ー-ミヽ\
                 //   人    ry'/   、 \}-ヘ
                 〃   /  `、   | l    ノY二ヽ
                l , '´     ヽ、[_,>‐¬ (^く外イ〕
               |/   ー-‐     く::.::.::./ヽ_Yくr彡
                | rf夭、ヽ     `ヽ、ヽヘ    `┬ヘ  いまさら・・なんなのかしら?
               , } {rク小 `    -‐ `{ |_,. -‐' _〕   ここはもうあなたの家じゃないのかしら
                { ,' `=′    ク示ミxヽ ┬'  ̄l
               >‐┴--、  ,     {Y夕ル   |  |/  カナのこと捨てて黙って出て行って・・・
            /      l      `¬′ _/-ーヘl /   何様のつもりかしら
           , ┴' ´ ̄`丶 / ` ー、 \       ヽ、   /'´
          /         `、ヽ、       / ̄ ̄フー<ハ
           ,′          l  |フ ┬r<`ー‐'′ /  l
.         |           |=ニ /:/|::ト、}ト、    /   }
      _r冖_〉  l    ト、    ト、_/:/-勹‐┴ミ==彳   /
.    r‐', -'´ ヽ、 ヽ  l }  ノく/ } -‐}二ニ Y^∨//Z_
  _r‐/       }    Yrイ「, ィ | ム  j⊂ニ l / Y⌒丶、
┌' /         |     レ'´ |::| /  `Y´ry'/!  |\  `丶
「 /         |   _/   |::l ` ̄7人|//\ l  ヽ、



27

       / ̄ ̄ ̄\
     / ─    ─ \ い、いや、わ・・悪かったお・・
    /  <○>  <○>  \.   実はやる夫はあの日タイムマシンで・・・
    |    (__人__) し  |  
    \    ` ⌒´    / 
    /  し          \



28

───夫は妻に事の経緯を説明しました
     いえ、”元妻に”───



29

         ____
       /      \
      / ─    ─ \   どういうことだお? 
    /   (○)  (○)  \   金糸雀?
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/ 
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



30

  /   |     \       ヽ.    /  \三三 /         /      l
  l   !        \::::      |____/     `ー '\    \ /        |
  |   /        \_:::::::\  (_\          \   _ l         ! 私は今新しい旦那と
  |   !          __`_ ー、_:::ー( \        /  _ゝ/             | 結婚して幸せな
  l::/::/          ´ ̄ ̄ `゙ ヾー、(_ヾ     /  r' \:::ヽ          j  生活を送っているかしら
  Y::::!                     (\\ / _.,r‐ ' :\ ヾヌ         / あなたがいなくなった3年後に結婚したかしら
.  l:::::|/                   ´し、rー/::::ヽ:::::::::::::\ |!      /   / ・・・あなたにほっぽり出されて
   !::::|          / ,,..==-、         \:::::\::::::::::::::ヽ     / /:/  生活も苦しかったかしら
   ヾ!           ,.イ_:::::::::::::::゙!ヾj       `\:::::>-:::::::::|    /!/:::::/
     ヽ ,、ヽ      ' r つ::::::ノ`!          j/   \//:/::::::::::/ 10分後に戻ってくる?
      ' i:ヽ        \ `´ /             i! /⌒゙  |:/::::::::::::::/  それはあなたの基準かしら
       i'V!         ー‐'‐            l! ): :,/  /::::::::::::::::::/      違うかしら?
       iゝ'                          l! '_/ /::::::::::::::::::/ 
       l '                        /   /:::: _:::__::/   思えばあなたはいつも自分のことばかり
       j ヽ                 ___ ,/_r-< ___/:::::/          考えていたかしら
      /'ヘ        \        ` ー─ -/       \:::!           カナを愛している自分を愛したかった
    〃   \    、-,   \         /           Y            だけかしら?
          \  ´              i _         /:::::ヾ
           /\            _..,  -‐弋ノ::\     /::::::::::::l
            /:ヽ  `r─── r '::┌' ̄ ̄ ̄ `ー>-───- 、::/




31

───20年間、女の心のうちに溜め込んだ、
      愛していた男に対する不満が爆発した───



32

───男は見てみたかったのだ
     自分の愛する女が、自分の離れた所で
              どうなっているかを─── 

───当然、どんなに長い時間離れていようが、
      どんなに遠くにいようが、
       愛され続ける、想われ続ける自信が男にはある
                いや、10分前の男にはあった───



33

         ____
       /      \
      / ─    ─ \ ・・・ 
    /   (○)  (○)  \
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/ 
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

───男は何も言わず、
      何も言えず、
       妻だった女の前から立ち去った
         妻である女の元に戻るために───



34

───すさまじい音が、研究室から聞こえた───

                          _r 、_      /ヽf ,_ _ ヾ,,
                       , - ',,ノ!  \`ー 、    >_.∨;;r=;;、 |!
                      /_,メ、  \   _  \  i_ j (ヾ;(;;ソfー!!
                    //´、  ヽ   X´    ゙、  メY. ヾ-;メソ
                   _j/  ○       \   l  `iヽ.イノ
                  ィ-!  u       ○'  `ーi !     '` ' またかしらー
                   >ー、    r ─ 、 iii  ー、,∠, __,__ . __
                  /f ,._j! ヽ. |   /   メ`ゝ、r ノ j_/)' `i )
                   メ r ー' 、!_ / ( メ,> =゙‐`'´  ̄//)-、`ノ
                   ,_;;=/   ´ ̄ ̄ ̄´      //)   )
               ,, -''´   、  r ,r── 、._.      //)ヽ_ ノ
       _ _,.. -─ ''´        ` ''_イ_/ー、ヽ.  \..  //)-、//
  , -‐ ''´                  ''メij   ヽ \.  ソ'ノ)   )
  (  ̄ ̄./`''ー 、_,             / ! !    \,,>'、/)ー ′





35

───男が妻である女の元に帰った───
                 __
            「ヽ ̄\ ゞ_、__
           /入 \ _jl´frォ j}
          / /  ` ーヽハ-メ_jヽ.
          ' ,' ,. -     ´`ヾヽ ! 確かに10分ぴったりかしら
          i イ  , =、    ォ= 、 川!  どこに行ってたかしら?
          ゞハ, ハォ.j     辷j |メ.
           `ハ ::::   '  :::: イ_ ヾ
           ,.,ゝゝ、 ` ´ イミミjノ 食べたいものは決まったかしら?
           l!V:三} ゙><  ゝ-'⌒丶
           / ゝリ! jハ!   レ′  l
          く    :.:!   o   〈   - |
           ゝ l:.:.|'\ o _ .人 l 〆ノ
           |  :.:.| /介!V  イ´
           |  .:.:| `   7  /
           /ヽ..:.:.| ,. 、 / , イ
             / / .: .|/ /    |ヽ.
       , イ  ,  :. :|/      \\
      /,___ハ 1   ,' ,. -── - 、\\
     レ'′ レvゝ_ イイ   .. : : : : :\ト_. ヽ
     /      ゝ-ハ/ : : : : : : : : : : : : ノーァム_     
      '    : : : : : : /  : : : : : : : : : : : ::/ヽ┐::::` 、
    ゝ  ハ: : : : : : : :l!   : : : : : : : : : : : :l: : >::::::::::) 
     `ー-、: : : : : :ノゝ.. : : : :: : : : : :ヽ : :イ_:_>─‐ ' 




36


      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  ・・・いや、晩飯はいいお・・・
   /  (○)  (○)  \   食欲がわかないんだお・・・
.  |    (__人__)    |  
   \    ` ⌒´    /
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _



37

                          _r 、_      /ヽf ,_ _ ヾ,,
                       , - ',,ノ!  \`ー 、    >_.∨;;r=;;、 |!
                      /_,メ、  \   _  \  i_ j (ヾ;(;;ソfー!!
                    //´、  ヽ   X´    ゙、  メY. ヾ-;メソ あなたが食欲が無いないなんて
                   _j/  ○       \   l  `iヽ.イノ   言うなんて・・・
                  ィ-!  u       ○'  `ーi !     '` '
                   >ー、    r ─ 、 iii  ー、,∠, __,__ . __   大変かしら!
                  /f ,._j! ヽ. |   /   メ`ゝ、r ノ j_/)' `i )  医者を!救急車を!!
                   メ r ー' 、!_ / ( メ,> =゙‐`'´  ̄//)-、`ノ
                   ,_;;=/   ´ ̄ ̄ ̄´      //)   )
               ,, -''´   、  r ,r── 、._.      //)ヽ_ ノ
       _ _,.. -─ ''´        ` ''_イ_/ー、ヽ.  \..  //)-、//
  , -‐ ''´                  ''メij   ヽ \.  ソ'ノ)   )
  (  ̄ ̄./`''ー 、_,             / ! !    \,,>'、/)ー ′




38

      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  やる夫を・・・心配してくれているのかお・・・?
   /  (○)  (○)  \   
.  |    (__人__)    |  
   \    ` ⌒´    /
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _)




39

                ,ー、--―--、-、 _
             rーく__  `ー-、 _r-、,-、_\_
            / ,j\ \  ノ`r' ̄ ヽrク=rヽ_
            i ,イ   \ `ーr┤___,-riー、 `イi
           ///     \  ))::::::::::f { fハ!} j`}
           ソ/       `ーLヽ ̄ヽ二トク:\!
           V ー '     ` ―ヽメト、  _ィノヽ:| あたりまえかしら・・・
              | ,=、      , ==、 ゝrクィ"l  |  本当に大丈夫?
            f!イ:::::r     イ:::::::iヽ _ゝ, -、 ノ   熱があるんじゃない?
         γ゜ i| ゞっ'      r-ク   リ r /ク-、
           ,ィ/// 、     ///   _ノ/ ´  _>
          / ,∧   、 _       _r ー'ヽ/,/_i-─、
          ヽ、イ> 、       _ イ     ` く , ―r_
           /´f rー/`7ーr....√_:./       `f´ ̄ _)
           /  ヽ´三匕メ-イL./            |ヽ-ニ-、
             /    f rj lil::|o |::|入          ) `-ノ
          ゝヽ   ffノi |L! oL:i  \|      ノ rー、_'
           `7    /ノノ  o   ノノ |    rイV   ノ
            l   く > == =‐'  ,|    L_-L--<二`─--



40

      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  
   /  (○)  (○)  \  どうして・・ 
.  |    (__人__)    |  こんなやる夫を・・心配してくれるんだお?
   \    ` ⌒´    /  金糸雀にひどいことをしたんだお・・?
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _



41

                  ______
              .  ´       `ミ=ー-、 _
               /        __「`ヽこ_ノ^ー个ー 、
             , '      ,  ´  -ヘ  ( f´ ̄`ヽ└z
          /      /     __ -ヘ  しヘ、  rfY代ト、
            /     /   ,  ´/   \  〔_Y三!ハゞ=仆 、
         ′   /    / . /        `ヽ ヽく⌒`≒ミi川
        i     /  / // ___        \tヘ    ∧ノ
        |.    / / ,イ ,/'´   `ヽ       Ⅵ、___/ソ
        |:::.   {∠_ ノ / ハ>=ミ、         ___  Y辷灯 ひどいこと・・・とはなんのことかしら?
        l::::. / '^ヽ X_ iY^Y )1} i}           ヽ}/ /イ  浮気とかかしら?1回くらいなら許すかしら
.          ',:::::〈  / 〃  |,ゝ込cク       ィ≠ミ、_ /彡'ノ
            、:::ヽ ヽ{{   !、 ̄ `        Art' ハ.イ ̄´
         ヽ:::::::`ーヘ/  \          ゞ゚イ 厶=.、
            \::::/ /    >/ ̄、ァ      '廴__}}  何よりあなたを愛しているんですもの・・・
            ゙{  '    /:ノ_`ー‐'′    人_  八_    あなたを心配するのは妻として当たり前かしらっ!?
            / ̄ ー、/:∠ヽ ヽr‐r rっ≦___  冫 ,ハ、_____
          /      Y´ ̄`∧ ' __⊥`ー=≧′           __`Y
            /       L._ト、/ Y´   レー‐┐冫        〃´ 小
         ′       [_√ , -‐─‐- 、  厶'ィ  ノー一ァ '′  i |:.',
           |        弋_ //´ ̄ ̄`ヽ\  厶イ  _/    !:::.、
         \      ((_Y       ヽ \  ̄フ¨´       l ::::::.ヽ
          `ー‐r‥   `‐Ⅵ         ヽ ヽく             :::::::: \
              ヽ.    ヘ|            || \           ::::::   冫、
              ヽ     ハ          || 下、              //ヽ
              厂 \  i}         || _入_`ー  .____  -''´イ r‐┘
              }  f^_>、            ||`了⌒< ー──…'´ ト、ノ
              >''´   `-、 ___       !|、_j_    ` <入__八ノ
               /        ` ー _    / .′_廴> 、     ` く
          /             > 、_/ / 「::::',^ヽ二> 、,_  丶
           /            ,. イ 几ハ 才'ト、|::::: ':::::::::::::`:ー‐う丶、 \
        '            _ <_r‐'⌒{::::::}' :レ′   ; ::::    ::::::::ゝ一卞、 \
.      , '          <  _广´::::::::::::ト、::.       / ::    :::: ::::: :::::Ⅵ_>、 \
     /         , < _ノ⌒´:::::::     ヽ:..      /        ::: :::: ::::::::V⌒Yヽヽ
.    /    . < _f⌒´::   :::         ヽ::. :   /       :: .:::: :::::::::::',  ` ̄}{
   /   /r一':::: | :: :    :::         ゙、__,..イ         .::: ::::: ::::::i    /(
.  /  / ノ:::::::::::::| :     ::         Y::::;'         .::::: ::: .::::::|  /  )
  / / f⌒′:::::::::::::l       :             ';::             .:::::::;'!  ハ




42
      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  
   /  (○)  (●)  \ 金糸雀・・・
.  |    (__人__)    |  
   \    ` ⌒´    / 
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _)
             

      _____    
     / ノ' ^ヽ_\
  ゚ / 。;'⌒)  (⌒ヽ\° 金糸雀ー!!
  / o'゚~(___人___)~o°\゜
.  |    ゚ |/⌒ヽ|  ゚    |
  \     ` ⌒ ´    /



43


           _,   -―― -  、/` '´廴_
           , '´.: : : : .: .: .: .: .:_/´_, - 、 {
   _.   /.: : : : : r冖ー'´ _ /__  /l } 〉
  /, - 、\: : : : : : 」  r-―fヒハヘjハ  」/ {
  !|  / :.`',:. :. . : :  {  'r‐ '´{匕犬シj´ { /!
  亅/  : : .\:. :. : : . : ヽ \/ 寸T¨ヽ\丿:'
   ,' :l :.:./  ` - - _:.ヘ _`¨ー| lー-ヽ \:l
   | : l .:.,'           ̄└ヘ|__」へハ/j/:|
   ∨ : l:.l         / ,夫==<l|〈ヘ∨.: .::l
    V: ::.{.  _ ,     〃!ハ:::::::::} ヾ j |.: ;':/ 泣かないで、かしら
     ヽ: :ヘ  ,三..       弋Z:ソ  |! /.://
       \ム{ハ::::::ハ      .:.:.:.:.:  /:´.:.' イ  いつまでたっても、私、金糸雀は
        入 ゞソ  、:.       /.: :/ .: 」   あなたを愛する妻かしら!
        {.: ハ .:.::   r_、   /ノ.; ' .: .:/ ̄ ヽ
        |:/ /:>‐- ,.__.  ' /f.: .: /.:〉: :  ',
        ,!ー{:. `:.ー:.l/j|\ヘ --/.:, :' .::イ: :   '.
        /  〈:`:.ー:/ /}{ヽ.\ヽV〉. : .:.イ: :    ヘ
       ,'   〈ヽ:r'/イ \\` Y: , :'.:.:ノ:     ハ
        /´   : .ヽj ' 〈 V /ヘ  ゝr‐_'´: : .  . ,: ノ
       {    : :.rヘ  ', /´ ヽ  {|´ lr-、_, _‐'二. ヽ
     「`ー-、__ ノ しヘ._ ムフ /f⌒|  ハァ , r、ヽ _} |
     l └' / ん1    ノー '  }  __人1| l  rー┘
       .ゝ / /  └‐-、ノ}   〈ー'´    ヽ! ヽ. |
     l / j    . : :/-、_ ‐¬ヘ    : :. ヽ }|
     L〈:.    . : :/ ァ ,-、 r┘:.ヽ    : : : l T
       l: . . : : -/.: l |: : l|: : :.}: .  : : } .:|
         \: : :./.: └': :└' : : :..ヽ: . . .: .:.j :/
          ̄/´.:::: .: : : : : :. :. :::..\: .: .:/、
         /                ̄ ´  \ 



44

      _____    
     / ノ' ^ヽ_\
  ゚ / 。;'⌒)  (⌒ヽ\° 
  / o'゚~(___人___)~o°\゜ 金糸雀ー
.  |    ゚ |/⌒ヽ|  ゚    |
  \     ` ⌒ ´    /



45

───男は泣いた
      今この場に愛すべき
         女が自分を想ってくれている
             それだけで十分だった
                過去に・・いや、未来に何があろうとも───



46

        -――-  、
      , ヽ  \ \ ヽ
       / /ヘ 、 , _‐_-、, -_-、
     ,. /  ヘ  { l , rー┐、!} とりあえずご飯作るかしら!!
     | l´`  \ く 人_人 >
     l l      \ | |l |/! 食べられるものだけでも食べるべきかしら!
      {!| O     O lL!L!.ノ}
      Yヽ" 、_  " .ノ{_.」
      「二} r― 、/ ̄」ー{_}
      〔二!└‐ イl ̄ l  {._」
     ,ィ/`i {._/_|_.ノ r-、}ト、
    //!_ ,イ  / |   L   Y}ハ
     { ∟イ 」}   ハ      匕ノ_丿
    廴_ノ'  / l     \
      /   /   !       >



47

───妻であるこの女の優しさが、
      男には心地よかった───



48

          /⌒  ⌒\  
         /( ⌒) .(⌒) \  わかったお!!
       /::::::⌒(__人__)⌒:::::\  
       |     |----|     |  
        \    `ー'´     /



49

───心地よかったと同時に、
      男心の奥底に淡い違和感を感じた
        今どんなに自分を愛してくれても
          この女は自分を裏切る───




50

───男は数分前に見た、
     妻ではない同じ女の視線を思い返した───



51


                   , -イ         rヘ_rヘ`ヽ
                     /,  ∧       r'´, -ー-ミヽ\
                 //   人    ry'/   、 \}-ヘ
                 〃   /  `、   | l    ノY二ヽ
                l , '´     ヽ、[_,>‐¬ (^く外イ〕
               |/   ー-‐     く::.::.::./ヽ_Yくr彡
                | rf夭、ヽ     `ヽ、ヽヘ    `┬ヘ 
               , } {rク小 `    -‐ `{ |_,. -‐' _〕  
                { ,' `=′    ク示ミxヽ ┬'  ̄l
               >‐┴--、  ,     {Y夕ル   |  |/ 
            /      l      `¬′ _/-ーヘl /   
           , ┴' ´ ̄`丶 / ` ー、 \       ヽ、   /'´
          /         `、ヽ、        ̄ ̄フー<ハ
           ,′          l  |フ ┬r<`ー‐'′ /  l
.         |           |=ニ /:/|::ト、}ト、    /   }
      _r冖_〉  l    ト、    ト、_/:/-勹‐┴ミ==彳   /
.    r‐', -'´ ヽ、 ヽ  l }  ノく/ } -‐}二ニ Y^∨//Z_
  _r‐/       }    Yrイ「, ィ | ム  j⊂ニ l / Y⌒丶、
┌' /         |     レ'´ |::| /  `Y´ry'/!  |\  `丶
「 /         |   _/   |::l ` ̄7人|//\ l  ヽ、

───困惑・嫌悪・疑心・軽蔑・敵意
      あの時のこの女の瞳には、
        今目の前にいる同じ女のものとは、
              真逆の”色”があった───



52

      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  
   /  (●)  (●)  \  
.  |    (__人__)    |  
   \    ` ⌒´    / 
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _)

      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  
   /  (●)  (○)  \  
.  |    (__人__)    |  
   \    ` ⌒´    / 
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _)

      / ̄ ̄ ̄\ 
     / ─    ─ \  
   /  (○)  (○)  \  
.  |    (__人__)    |  
   \    ` ⌒´    / 
 /            |
 (_ )   ・    ・  ||
   l⌒ヽ        _ノ |
 .  |  r `       )__) 
   (_ノ  ̄  / /
         ( _)

───男は、彼が座る椅子にかけてある
            タオルを手に取った───




53

───この女は俺を裏切る───




54

                                , -v‐、
                             __, - ´  ̄「Y⌒ヽヽ-、_
                            ハ ー- __ハヘ_,ィ我ハ_ Y)、
                         / 7rー- 、__く__ィニく `く〈:.
                             ′// _   ー─`ー<ヘイ ',::.
                         | i // _    ´ 二.._  ヽ ヽ.i:::
                         | |{'′´ _..   ´  ̄ ` 〈‐ 、l|:::::.
                        Vハ, 〃´   、    、_,ノ}ノノノ::::
                         , =ハr}       ,-、   / ̄ ヽ::.
                       〃  / ̄\         /  ィ─廴_,r‐┐
                    ┌个卞ニト-、`ヽ >、     ,ゝ_ハ  /  ノ}  ト、, -、
                 _! ||,>ー‐`‐く  _≧rt匕⊥二〉'─< ! /^′ j
                   ((⌒ゝ >'´       `7/く:::/^卞、〉ヽヽ   ` く
                  `ー |           // /:Y o |:::l   ', ',     ヽ
                    |       | l,厶イ   |::::l  l!       }:
                    ヽ,- 、    ヽ\   o ‐┘/ ヘ  - 、 /::.
                    .:::/   ,ィー¬   ヽ\___,/.イ   ヽ   <:::
                 _r‐イ   / .:::ノ´ ̄   √ ̄}¨「 ̄ ¨ ーヘ   \:.
            _ - ´      / .:>┴-   r┴ーく||       \  }
          ,  ´         j ' _  -  "´  辷'   〉| |         丿
          /           .ィ´ _∠ -- 、     _人二_厶ヽ\        / ヽ
     _, イ  /       /   「 f⌒7ー`ニニン′ } }LLィヽヽ     ,イ \  \
   <_⌒ヽ_∠二、ヽ  /     ヽヽ/            '、ヽ L| l_j_ - ´ヽ\ ヽ /
∠_  `Y´ー‐z__ ヽ',∠ -- 、___,メ  i     ,'    ヽ\レ′      \\/::.
   └─! i l l l ハハ{ ̄才⌒ ー一'   {   i  ′     ヽ\__ ィ ニニ,ヽ \::::.
.       ヽL|_リイ-、__i}/            ',  i |        ゝー…'⌒マ / ノ   、:::.
           .:::::/               i |                  ∨ /      ヽ:::.
         ..::::::::{          '         ├{                  Ⅵー- 、   ヽ::
         :::::ハ       ′         l!               `¨卞-、_`ー- 、',:.
            .:::ハ       /          l|                 ',    `>、〉
            ::::ハ    /             j|                 ',_ -イr一′
           :::;ハ   ′          ' { 



55

───これで俺を裏切る
      僕のことを愛した
       俺の妻はいない───



56
───そして行けば良い
      そうだな、結婚するのは3年後って
       あの裏切り者が言ってたな
        5年後にしよう
          10年後でも良い
            いつだろうと、
              俺の愛した妻は待っている
                 私のことを
                  僕を裏切る妻はもういないんだから
                         やる夫がこの手で消したんだから
                               やる夫がこの手ででででd───



57

───爆発音と共に、男は10年後の”今”に立った
愛する妻に会うために───



58

───ここで一つ、男が予期せぬ事が起こった───



59

───男を迎えるはずの女の姿はなく、
     銃を構えた男が地下室に続く階段に立っていた───



60

          .(       'ii、  ;;
     ,..::    ヽ-:;;:、_  ._;:'ii; ; /  
   .,;::'' ,.;:i;:;:il;:;/;:/ノノii;:;'ー,'"ノ;ii  /.     
  ..;::"  //;:/::':.,,,,,___'''''_,,.::;;-ァノ ./    
  '::'   ,r'''''ーー----~-'ー''";/'/ ./     
  ::  ;il : : : : : : : : : ヽヽ;;r' .' ./:|     
   '  i-、_: : : : : : : : : ) ii .. /:::l    
   '  ;-、 "''-:::;;;;;;;:::-' ノ;i ./:: ::l
      . ~''ー-::;;;;;;:--ー''..;' |:::: : |     
         ..,,,, _,,;;::-'  i: : : :l
  "'ヽ、      ""    .ノ: : : |    
  : : : :`-、        _,:'、: : :/    
  : : '   `-,,,,______,,;;-'''" .i : : :~|

───なんだ貴様は?どこから入った?───



61

      ___
     /      \
   /         \
  /   (○) (○)  \ か・・なり・・あ・・・
  |   (トェェェェェェェェイ)   | どこに・・やった・・・
  \  \ェェェェェ/   /  やる夫の・・つ・・・・ま
  |          |  あい・・した・・つ・・・ま
  ||        / |  おまえ・・・が・・・か・・・・なりあ・・



62
───”今”のこの家の主の質問には答えず、
      焦点の定まらない目で近づいてくる”侵入者”に
          主は銃の先を向け、引き金を引いた───



63

───1発の銃声が、床にうっすら黒い跡が残る、地下室に響き渡った───



64

───ここに、もっとも盛大で、
     そしてもっとも哀れな実験が幕を閉じた───



349 名前: ◆4pCV5yXGK.[] 投稿日:2009/04/04(土) 21:48:38.12 ID:TIP575Eo

<Author: Mike Krath   Title: A Most Ambitious Experiment>

【作者:マイク・クラス  邦題:もっとも盛大な実験】終わり


350 名前: ◆4pCV5yXGK.[] 投稿日:2009/04/04(土) 21:49:08.64 ID:TIP575Eo

22時から、2作目投下開始します。


351 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/04/04(土) 21:50:11.82 ID:MNmuDeko

乙~
ホントに自分の事しか考えてないやる夫なんだな


…そして、やはり重かったなww


352 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/04/04(土) 21:50:36.93 ID:uFm1p6ko


これは滅入るなwwww


353 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/04/04(土) 21:52:33.49 ID:A8FbJLko


タイムパラドックスは萌えるな


354 名前: ◆4pCV5yXGK.[] 投稿日:2009/04/04(土) 22:00:59.78 ID:TIP575Eo

スミマセン、あと10分ください!!
手が離せない・・・

次回は本当にコミカルです。

人がいないかと思って少し泣きそうでした・・・ww


355 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/04/04(土) 22:03:36.13 ID:uFm1p6ko

はあく。


356 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/04/04(土) 22:07:51.49 ID:F3sIUBEo

見てるよーwwwwww
だから泣くなwwwwww


358 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/04/04(土) 22:12:52.66 ID:pd9z5fo0

>>354 >コミカル またまた御冗談をw




関連記事


真島文吉

坂上泉

荻原数馬

近本大

富士伸太

川田両悟

gulu toi8

ハイヌミ

間孝史

蝸牛くも

rainhills

潮谷験

須崎正太郎
やみ主のファンティア (やみ主)
やみ主

ナンギン

| 00:40 |コメント(0)
カテゴリー:やる夫短編集

|

<< <Author: Terry Bisson Title: They're Made Out of Meat> | HOME | やらない夫が地下迷宮の覇者となるようです 最終章 >>

■御感想or寝言

Page Top

■コメントの投稿(※批評は自由だけどあんまりヒドイ事言っちゃあいかんよ。)










管理者にだけ表示を許可する

Page Top

■PV