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カテゴリー：暗黒
暗黒 の記事一覧
35 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:30:56 ID:XbA8tUs6
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Chapter Ⅱ
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36 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:31:17 ID:XbA8tUs6
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37 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:31:38 ID:XbA8tUs6
彼女は徐々に体をふるわせていった。
_, -‐ ￣ ヽ
, 」￣{＿「￣}__,へ,x '. ￣二ﾆ≠ '´xy __,. -一く
／ ￣Z￣xxXX ＞ ´￣￣ ￣
>' L＞ ´
＿ 」 _, =ｰ-,ｨへ,}:!_ ヽ
.,.:' ／ ＼ ／ ￣と_ム_{;(、｀ー - ､ ノ [
:': ／ ,j!、 ＞x､_/}!/ .}{≧_≦}{ );!｀ーｧ ﾉ _＿」
:; ≦ / ＼, 〃 ＞' ヽ、 〃⌒ヾ /＞一7
「｀ｰ-vﾍ く .{:( :A : : :: ::.: :: 〈:{. ｲ
:; ﾚ》),ﾍ.〉 ) ヽ＿ﾊ__/ ':.:_:. : _:._'; ﾊ_＿__,!
' ~~じ' ／
倒れた状態からわずかに手を動かし、
,：:,. ----―ｧ⌒):：: 床を探り、たまに寝返りをうった。
＿＿∠ ＿＿_／／
／ ＿＿＿＿ノ＿＿＿ ... ,.
＿＿ ::：:／ __／ ／ ／'´ ﾉ：;
/＼ ／ ヽ _／￣￣￣￣
/ ／ ／:';
. /フ′ ---一 ^ー /：:
/| /
. | |`ー――- ､ .,
. l＼ ノ ＿＿＿＿ﾉ:：;:
＼ ー==ﾆ へ ＿ ／
ヽ／/ /
} / /
38 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:31:52 ID:XbA8tUs6
時折それを横から撫でてやると、彼女は震えた。
_ _ _
//////＞ｘ
//////////＞ｘ
/￣＞ｘ///////////＼
./////////＞ｘ////////
＞ｘ//////////＞ｘ///
/:.:.:.}:.:.:.＞ x////////＞，
{ﾊ:.:.|:.:./イ::.:/＞ｘ////／ ┌―――――――――――――┐
|. Y::.:/:ｲ|:.:.:/気FY:.7 ――- ､＿ ﾐ
. 个＜人イ! ｲX/ ｀ヽー―ｧ
／ 辻7⌒ヽ:.ﾄ.rﾟイ.ノ ――‐ヽ、 ヽ￣｀ー-､
r-イ 辻7::::::::::::}K. |/ ヽ ｀`ー＜、
＿_＞そ=辻7::::::::::::::::}:::{ | ミ ヽ、 rf――--`
＼::::::::::^⌒^:::::::::::::::::::::V二ヽ ヽ. ヽ
＞:::r-'^丁 ー-rｲ:こﾍ L_ ヽ,_）
「::::::::::〉ilili〈 |ー こﾚ へ ﾍ └―――――――――――――┘
r'￣::::〈ililililil! 〉r''⌒^1 〉人
.ア^:大ililililiﾊ V_j_, イL,イ::::::::ヽ
ヽ_ｨ:::ゞ=≠┴-へ_ヽ::::::::::::::::::::::::::/
|:::::::::::::::::::::::::::::::｀丶:::::::::::::::::::」 _, -‐ ￣ ヽ:：:
}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::/ :：: 」￣{＿「￣}__,へ,x '. ￣二ﾆ≠ '´xy __,. -一く
｀ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾア ／ ￣Z￣xxXX ＞：:: ´￣￣ ￣
zzﾐ､＿ ＞:ー:::､:::::::::::::::::::::::::::} :：: >' L＞ ´
}}::＞'T丁￣ ｀ヽ::::::ヽ::::::::::::::::::: 人_ ＿ 」 _, =ｰ-,ｨへ,}:!_ ヽ;:;
《::< :|::| }::::::::}::::::::::::::／::::::::] ／ ＼ ／ ￣と_ム_{;(、｀ー - ､ ノ [
:：::／ ,j!、 ＞x､_/}!/ .}{≧_≦}{ );!｀ーｧ ﾉ _＿」:：::
.≦ / ＼, 〃 ＞' ヽ、 〃⌒ヾ /＞一7
「｀ｰ-vﾍ く .{:( :A : : :: ::.: :: 〈:{. ｲ::
（（ ﾚ》),ﾍ.〉 ) ヽ＿ﾊ__/ ':.:_:. : _:._'; ﾊ_＿__,! ：:
~~じ' ／ ））
.
39 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:32:15 ID:XbA8tUs6
やがておぼつかない足取りで立ち上がると、
僕の方を向いて歩いてきた。
精一杯バランスを取りながら、一歩一歩が
懸命であった。
_ _ｬ‐ミｘヾ:`へ､_ .．√てﾊ＞._
i_ / } }rﾘ） ｒ' ｀’ ） _/ `ヽ
} ／r‐ " ,ィ Yヽ辷彡= _厂Ｙ `う ﾚ i_
': く | =彡 ﾘ_ / ＞ ＜ 1| {:_ ／ｲ＼ ,｝
＼-ィ 「ぇ≧z＼_／ィﾐУ { 〃´ ./ '
Ｙ ／ | " ヾ￣ ￣ /_ }.:′ /
Lk､ ！ ¨_ﾉ /=ﾐ 〉
ｒ'¨ ` rｧﾍ:､ ヽ. しぅ〃 ヾ ∧
/ /ソi } ` :.､ } ｿｲ} } i i_
ｒ='＝＜r彡八Ｖ_ =＝≧＜ｱ/ ¨{/ ﾄ､ v }
j /′ / ＼{廴ﾌ¨_ノ￣ ＞'イ ｀ ≧=‐ｧ ヾ:／ '
{ ／ ｲ ゝ:_ ＞= ィ彡｀ﾐ辷ｒt＿ノ_ .．イ、
`: ／ _＿__ .ィ' ,ﾍ`ｰｧ’ / ヽ ヾト､
' ﾌ´ / { ／ ` ＝= ．. __ `フ ＼ ﾄ ＼
,ｨ彡 ,ィ人 ! / / ￣＞＝=ｧﾅ=＝キ 'Vハ ` 、
〃 フ7 { ヾl i 〈 i ヽ 卜. ／ // ‘， ＼
,ﾍﾆ イ : ヾ} / | _ .＞､ノ { i { 人 ＼
´ ＿)_ _ } ∨廴_,ﾘ.-‐ﾐ、 (´ _＿,厶､ ＼ i ゝ`=" } ,‐t_r`ｧ .,.
′¨´r 'ヾ辷彡ﾄ-ヽ ヾ ) ｀)／ ｀| （ (⌒) ソ / rｔ-'’ _ ｬミ:､ ';
':/}ﾉ ￣八 `ー ’,-ｬ=ｔ￣ ） !ヾ:､￣´ _ﾆ1) 厂}人 ｒ､ヾヽ く ';
:; ヽ `う::ﾍ ￣´ : ＞ﾆ＜ 7 >､ _＿__ﾉ ´ ＼ヾ ､)` ’
};. ` ー≦::::::::ヽ ,-､ イ " __ ｲ_＿)´ / `’
:: { `T::…‘，〃 ∧ｔ!_,ｲ >、 厂 /
40 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:32:35 ID:XbA8tUs6
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ヽ ／ ／. ＼ ＼ ＼＼＼＼＼ ＼ '､
＼ ／ ／＼＼ ＼ ＼ ＼＼＼＼.ヽ ヽ∨
／ ／＼＼.＼＼ ＼ ＼ ＼＼＼＼＼ V
く ／l ﾄ､＼ヽ ＼＼＼ ＼ `ｘ.＾＼＼＼ヽ.ヽ ',
＼ /| | .ﾄ＼＼＼＼＼＼／ ,. -‐.┐､＼ヽ＼ ',
. ＼/ /.ｌ ｌ//ﾊ＼＼ヽ ＼ヽ ` ｨ{:;{ｉ:;ｊﾘ.j | | ! | l＼}
∨| ｌ｜ｌ｜l,.. -‐＼＼ヽ＼. ′ヾ｀ﾆ′ﾊｌ | | |∧|
. '､.{. ! | | | _ z.-‐-､ //l ｌ | | } 彼女が転倒しそうになったので
＼| ｉ |｜弋{:{i:;ｊﾘ.j 、 /'./| ｌ | | 慌てて支えてやると
ｉ＼l i ＼`｀ ‐′ _ / .| ｌ l
| |＼ ＼＼ u / ! l | ー─--
ｉ { ＼ ＼｀ ー----、‐‐´ / |
. ＼__ ＼ ＼＼,.'´￣ `ー ､ｒ′
―┳┳┿―━┯┯┏┳-━━━━━┳┳┳―┳┳┿―━
.ト、| ﾊﾍ｀フーｧ- ｨ!´￣￣￣｀i!ヾ,
.:;:;ﾍi .ｒｩ / i ﾉ｀i弋! /| ヽ/ >' ',
.;:;ﾊ、 .∠ﾆァ / i! ! / ｙ'_ -!‐'ﾅ / !
. ﾄ、 / ｲi /´i / //!< >!_ > ﾉ / ﾊ
.. ｙ :;:. ﾍ ../ニヽ i ! / ヽ' ! 夂 > ー'グ ,へ ＼ その肢体から柔らかさと温かみが
.|:;:;: ﾊ ...》｀ヽ￣ ',_//. / V/ ｩ ７＿ ,,ｒ! ／!、 ./ ／ .> 伝わってきて、ひどく驚いた。
.|:;:;:; ﾊ . ﾊ ヽ入 / i_/ﾐｒ ｖョ' ｒ上ー'ﾅ>ヽ、 へ / ／ ,,イ
.|:;:;:; ﾊ ﾊ ＿ /己＞＞/i <ニ＞,又 ￣＞、 ,, ／>'ﾍ
.|:;:;:; ﾊ ..', ! L> i/ / ﾋーﾆ,冫 ／ く´ /!
.|:;:;:;:; ﾊ: . >.>_>/ i| i ｙ⌒ｔ-'´ ／ > -=ﾋ''|
.|:;:;:;:; |iﾊ . 、_! i!|!,/ト-' /´ ', !.
.|:;:;:;:; i ｀X 、 | ,,ｙイ / i i
.ﾍ:;:;:;:; ﾍ ＼ . | ! i / .| |
.):;:;:;:;:;: ﾍ ヽ、 ! |_ｖ / | !i
..オﾄ:;＿:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;＼ . 入ｙ'' | /ﾍ、 ヽi 入,
.// ,. ＼-イ^ｘ:;:;:; ＼ .》-i 、 ＝‐- ,,＞ｧヽ、, |! | ﾍ
.ν´ <;:;:;:;:;:; ＼ ＿＞一ヤ￣ｽ .ﾄ、 i ﾊ
.／ﾉ ﾍ.＼ﾍノﾒ_λ--´Z,メ-＜｀´ ﾍ 七´´ ﾉ .', ゝ ! i!
ﾊ ＼:;:;:;:;:;;:;:; i ! ／ﾉ ヽ ! ヾ、
ﾊ .i | r' ヾｙ' ', ', ヽ、
/ / ,' ' i i / ノ ..｀! iﾍ ＼
/ ｀| / | i, ./ /, メ .| / i | ,> 刀ｔ-,
.トト、 ＿ 斗ヘνト | .レ''ﾄ__ｒ' ト!/ ,,ｨｧ
.:;:;:;:;:;｀ ＞トト ,, ＿ ,, 斗弋´:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;: ! ｋ ! |ｋニｒ'ﾋ、
.:;:;:;:;:;:;:;´:;:;:;:;:;:;:;／´:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾉﾉ｜;:;:;:;:;:;:;:;:;:;: iヽ ﾍ ｒ' h ,ﾍ !.i
｀ー' | i | i!'
Vﾝ! !i
ﾚi/
41 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:33:06 ID:XbA8tUs6
（ 何なのだ、これは。 人の体ではない。 ）
.. ,. .. ,.. ,, ..,... ., .
ﾉ下ｆ＝''＿ ｒ','´ト-ｙｒｆ込ｒ∧ ! У￣ﾆFヲ-､＿
Yハ ﾄﾉ''"´ //／三竺 / 人>‐'´ ｛´￣ヽ勹-く
}__ Ｙ ／ ´ノ'^x＿ ／ ￣ｆ′ Ｙ て
ヒ∠.ｽﾋ／ ,ｒ―－´ ／=ニｒ‐′__∬Yﾆてｲ 体とは、どれも硬く、冷えているものだ。
ヾｒ ｒ'´ 人 ﾌ _ｒレ'ﾍ(⌒′丿 xくｒﾆ_ 今まで触ってきたものは、みなそうだった。
ﾏ￣八⌒Yi ｆ癶辷ﾇ―ト丞ﾊ￣ ∠ Ｘ´￣ トく
ゝ － | 」_ /ｘ= =ﾆ ∧', >ｒ´ ∧.
／ニ ＿,ｆ'´|ｒ‐-ﾍ |//／^ ニ=‐〉〉=Ｙ ＼ ／
＼ ｒ＜ ｒ＋', ｉ |て_ｆて才Y´＞‐―Y＼了 ／
＼人ｒｋ'ヽ |フ ／ し=＼ ／>
,. ・ : : : .. :. : .: .:ﾟ :.:.. : : .. ・ .. 。
. .. . :. :::: . .. ::
. :: .. :. .::...
。 . ,. .. ,....
_,... -‐ﾉ ＼
／ ､ ＿ ` 、
,' ￣` '´ ヽ 知らない。 こんなにも弾み、ぴたりとこちらの肌に
: :: ・::.. レｸﾉ,.-, ∩∩ | 吸い付いて熱を伝えてくるものを、僕は知らない。
//／／ f| | | |（＼ ,ゝ､ |
／ '´ニ⊃ ｒ|ヽヽ ヽ.} ヽ '. !
／ ´ﾆ⊃ i!.|ヽ | ∧ '. :; ...: :
/ ,ｲ´ '. ｀ヽ ! / '. .'.
ヽ _,.イ_ヽ ヽ. ヽ.' '. '.
`. | ＼ ` ‐―-､ '. : ; .:: :.. :.ﾟ ..
. . .::... ﾟ '. | ` ､ ヽ i
'. | | ` ､ !
`ー ! | `ー―‐' : :: ・::..
,' !
/ ､ '.
: .:ﾟ :.:.. : : .. / ′ '. :.。 ::: .: :...
/ `.
| `.
| ､ , '. .. :.。 .:
| ヽ / }
42 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:33:30 ID:XbA8tUs6
, 、 ,. -‐==‐- _ -=- 、
／r-'´ !ヽ ヽ、
, =ﾆ,イ ,ｨ ﾉ .ゝ∧ _ _ - － - ､
／´ｨ'"{! しぅ" 〃 寸ヽ . :. :. :. . :. : .:. } ｰ ー ､
／,／ｲi ,ﾊ （ ／ ,ｲ ﾍ ヾ: ､ :≦7 / ゞ
/／ Ⅷ ヾ `ｧ 〈 ,ハ! ）;う｀¨ζ⌒/ / | 驚いて突き放すと、それは無様に倒れた。
,ｲ'´ Y! ﾘ ﾉ ,ｲ少`⌒"〃 / / ,'ミﾉ'､ﾉしｧ彡ノ ,、 ､ _, 」 手を弱々しく床に這わせていた。
i i} _ ﾚ=（彡'八i7 ﾞ∨ / / /＞＜|／／/ ヽ／
廴__二ﾆ=フ ｀¨!） { ∨ /`ゞ' ﾉ /＞＜ﾚ',八 / , 、ヽ
. `ｰ''´} i _/ （ （ﾞぅく;三彡{ （ Y ,/ ｀ゞ :;
i li｀ヽ ヽﾉ¨´ ヽ人,/ / {
＼ ﾉ 丶､ >' , , /: `
ヽ{ヾ、 ﾞヽ､,.斗-ｒ､ !r'/,ｲ ﾊ
i_ `vﾍ､ _,（¨'''ｷjﾉ ﾚ'
,} ＼ _ｒ､） ､ ､ ミ、 :,
ヾ_,.ぅソ¨ﾍ ヽ､ i l」 }
ヽﾉ､j､! ':
',:::::.:. , '"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::;i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
',::::::, ".:i.:.:.:.:.:.:.:i .:.:.:.:.:.:.:./:|i::::::::::::::l::i:.:.:.',
V:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.l.::::::::;::::/ ハ:l:::::::::::.:|::|::.:.:.!
!:.:.:.:.:.:.:.|::::i::::::::|.:::::/.:// i:l::::::::::: |::!:::::::!
!::::::::::::::|:i::l::::::::|:フﾅナ'ｰ l:ﾄヽく::::l::l:::ﾊ:| 自力では立てないのだろう。
ヽ:::::::::::|:l::l::::::::ﾚzr＝=ミ ﾘ rzﾄV/l/ 気味悪く思ったが、哀れだったので手を貸してやった。
ヽ:::::::::|:|::ﾄ､:::::l ヽﾄｰｲｿ ﾋ1:::| ′
ヽ:::::|:|::l:::',::::', ￣ ,' !:::|
＼ﾄ､:ﾄ､:';::::',. _ _ ／::::|
ヽヽ::ﾄ:;::::L_ ,..イ::::::::/
,r一ヽヽ::::| ｀`7´ヽ:/1::/
ノ ＼:::|ー‐介ヽ l/
_∠二ﾆヽ､. ':;| /:ﾊﾄ､＼
厂 , '⌒ヽX､_ /:/i i::ﾄ､ ＼
/ /.:.::::::::.:.ヽX_}､ l:/ i i:! l fﾍ
ヽ/.:.:::::::::::::::.:.ヽX_} l:l i i」 l fﾍ}
43 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:33:44 ID:XbA8tUs6
座らせてみた。
_ _ ＿ , , ... ..,, ... _ ＿ _
/ `''i ≧''≦/ノ `´i__> ﾍ 彼女は従順だった。
.../ ＼ r--, l ノ } ＼
ｲ V_ (r- ､ （//ﾍ ri >
′ `､> -ミ <___ >i l ／
/ へ_ --! ` } /
-‐＼ i _ ｨ'￣`-､__, ｨ‐‐‐､
` ､ ,, , -l ／ ／ ＼! / ＼ﾍ_
ィ-i `i ノ´`i><l | l><i l
. ／ｲl l i､ ＼ i′ l><l l l><l r
´ ／/ l li ＼ ／,, ｀`! l>.<l l l><! l
/ / l l > <､ l l> <l l l><! l
ｌ./ / /＼ / ＼_ l l><ｌ l l><! l
_ ノ / λ__r--､`''l l><! lﾍ l><! l
. ..!l / ) l l><! l.ﾍ l><! l
___＞-/ (て_ノﾍ l><! l ﾍ l
..､_｀`'､ ﾍ i /! >
. ＼ ＼ l l / `'i ＝ i
.. ）ｲ > ＼＼ ノ l _ニ l l l
ｌ ｲ ノ ＼ ヽヽ - l l-⌒l l
＼__＿__,,,- ￣￣` l ﾍ l l
l ﾍ l /
＼ ＼ /
｀`'-､_____i､_ /
44 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:34:03 ID:XbA8tUs6
／三三三三三三三三三三三三三三三三＼
r' 三三三,._ -‐ ':.:.:.￣￣.::.:.:￣ :.￣:`''.､ 三三三 )
ヽ三,. ' ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ヽ三三／
ヽ!:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.::.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:. ヽ／
!:.:.:.:.:.:.':.:.:.:/:.:ハ:.:.:.:.::ﾄ ..:.::ヽ:.:.:.:.:.:. !:.:.:.:.: |
|:.:.:.:.:.::|:.:./__/＿l:.:ヽ:.ヽ＼:.:.:.＼:.:.: l:.:. , :.:|
|:.:.:.:.::.:ﾚ´:.l/__-_ i｀.|＼:.ヽ弋:_十 !.:|:.::/.:.:.|
. 「 君、名前は何て言うの？ 」 |:.:.:.!／ｨく7ァ¨Tヾ､:! ＼! ,ｫV== ､:./:.:.:.:.!
l:.:.:イ:.: ! ゝうﾉ ＼ tゞrｹ j/::..:.:.: !
,:.:.ハ:.ヽ i ｀ ´ /:./.:.:. ,
!::.:.:..ヽ:_ゝ __ , 'イ.:.:.: ,.'
ヽ,:.:ヾ:.ヽ!ヘ. ｀ ´ ,..イ:.: /.:.:.:/
＼:ヾ:.| γri ､ . ｨ'__ﾚ'j／!:.:.,
__ ,r､ _..ゝ`´ ＼ ｀ ´ ／ ｀ ヽj／ _
ﾉ_ヽ!ﾉ´ ＿ヽ,_,／＿_ ` {^Y _j
/:「 |フ γγ'フr r‐─ ､ヽ r` ! L:ヽ
_ _ ＿ , , ... ..,, ... _ ＿ _
/ `''i ≧''≦/ノ `´i__> ﾍ
.../ ＼ r--, l ノ } ＼
ｲ V_ (r- ､ （//ﾍ ri >
′ `､> -ミ <___ >i l ／
/ へ_ --! ` } / 「 ……。」
-‐＼ i _ ｨ'￣`-､__, ｨ‐‐‐､
` ､ ,, , -l ／ ／ ＼! / ＼ﾍ_
ィ-i `i ノ´`i><l | l><i l
. ／ｲl l i､ ＼ i′ l><l l l><l r
´ ／/ l li ＼ ／,, ｀`! l>.<l l l><! l
/ / l l > <､ l l> <l l l><! l
ｌ./ / /＼ / ＼_ l l><ｌ l l><! l
_ ノ / λ__r--､`''l l><! lﾍ l><! l
. ..!l / ) l l><! l.ﾍ l><! l
___＞-/ (て_ノﾍ l><! l ﾍ l
..､_｀`'､ ﾍ i /! >
. ＼ ＼ l l / `'i ＝ i
.. ）ｲ > ＼＼ ノ l _ニ l l l
ｌ ｲ ノ ＼ ヽヽ - l l-⌒l l
＼__＿__,,,- ￣￣` l ﾍ l l
l ﾍ l /
45 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:34:14 ID:XbA8tUs6
筆と紙を持たせると、それはこう書いた。
::::::::::::::::
::::::::::::::::￣￣￣￣~γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ || 「きらきしょう……」
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ 雪華綺晶 ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ きらきしょう ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
:::::::::::::::::: │ ||
::::::::::::::::::＿＿＿＿│.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿..||
::::::::::::::::::────へ──────────────────´
46 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:34:27 ID:XbA8tUs6
君の名前かと問うと、彼女はきれいに腰から上を前に傾けた。
少し間をおいて、僕はそれが首肯の合図であることに気付いた。
l三三三三二二二＝＝＝==--､＿＿
|三三三三三三三三三三三三三三!|
|.＿＿＿ ￣￣＝＝==--､.三三三三l
. r―==＝三三三￣＝＝==―-､＿＿ l
∨三三三三三三三三三三三三三三三三!l＝=-､
∨三三三三三三三三三三三三三三三三三彡´
ゞ＝＝＝＝＝====ﾆﾆ二二三三三三三三／
/: : : : :＼: : : ヽ: : : : : : : : : : l: :￣:¨¨"＝ｲ"
.l: : :ヽ:､: : ＼: : ﾍ: : ヽ: : : : : : l: : : : : :l: : :.:l
.i!: : : :ヽヽ､: ヽ`､:ﾊ:l:l:ヽ: : : : : l: : : : :.:l: :.i:.:l
i!､: l: : ヽ＼`'ﾔﾃﾘﾌi!: :/: : : :l:l: : : : : l: :.l:.:l
l! ヽ!: :.ﾉ ゞﾂノ/:/: : : : :.l!: : :.: :.l!:.//l:l
.ヽ:.ヽ //l: : l: : : l: : :/: /:/!/ i!
|ﾄ､'ｰ､-､ ／ .l: /: : :/!: /／／.|! |
.| ヽ!､ヽ´ ,､ｨ'´ l/: : :./ |/´／
ヽ!:l:`´:i!/i |: : :/'´´ ヽ､
i!.|: :/|!'´!／!:./ `r‐､rﾍ__
ｨﾍl:/ ,ｨｮｭ .|/ r-'`/`ｰ'､_`!
.〈 ゝ.i!,ｨﾅﾐﾐﾄ, ´ ゝ/ヽ,::::::::::ヽ
ｲ 〈 〃ij! |三! /´ﾉ i´::::::::::::::::ヽ
47 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:34:44 ID:XbA8tUs6
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,;;,
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;;;;;;;;;;;;;;:;:;,,;,:;;:;;:;::;.;.,,:;;:.:,..;:;.,.::....,..::..:. ..
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;:;:;:.;:;:.,::;:.;.;:.;:;,,.:;:,,.. :.;..
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:.:;:;,,:.;:,,::;:;,,:,:,::..,. ..
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;::,.;;:;:,.;;:;::....,,.,.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;,;:.:;;:;:.::.,,.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;:,:.:;:.::,,..,,,...,
;;;;;;;;;;;;;;;;,;:.,:;.,.;:.:;,:;.. ..,,. .. .
;;:;;:.,;:,.:,.:.,,..,.,...:.,.:
48 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:35:01 ID:XbA8tUs6
.: .:::.. ... :. .::.. ....: .: ... .. . . ll . .. .:...:... .. . . ... ....:::::.
.: .:::.. ... :. .::.. ....: .: ... .. . . ll . .. .:...:... .. . . ... ....:::::.
: .:::.. ... .:... .. . . , -┴- ､ .... ...:.:.::::..... ...:::.
..::::. ...:: ／-──‐-ヽ .:...:... .. .:::::.:.
（. ( ,) ） .... ...:.::..
::::... ￣ ￣
＼＼:
:.. ＼＼ ／
.. ＼＼::... ／
/￣ヽ . ＼＼ ／
l:. .| .＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,／
l:::.. | ＼＼ | | . || . ／
｀丶､.|. |￣|￣| ＼＼ | |二二二二二二二二二二|| ／
｀丶､｀丶､| | | .＼＼＿＿＿＿_＿＿＿＿＿＿＿＿＿| | .||. ／|
｀丶､｀丶､ .| / ヽ.＼＼_＿_＿.＿＿＿＿＿＿＿＿＿_| | || ／. |: ・ .,,
. l^ｌ. ｀丶､｀丶､l::. | ＼,l . | | |／ .:l ,,-''
/ ヽ ｀丶､｀丶､￣￣.|. ＿＿＿＿＿＿_＿_, :| | ／ :l: ・ ,,-''
|::. | l⌒l ｀丶､｀丶､| ||_,━_,||_,━_,||_,━_,|| :| |＿＿＿＿＿__ ／ | :|,, -'' : |: ・ ,,
｀'' ー- ､|..,:;l . l⌒l ｀丶､| ||￣￣||￣￣||￣￣|| :| |:::::::::: :::::::::::::: :::| |l :l:・,,-''l: ・ ::| ,,,-''"
｀'' ー- ､｀'' ー- ､.:,:|..| ￣￣￣ | ||_,━_,||_,━_,||_,━_,|| :| |:::::: ::::::::::::::::::::: | |l,,-|' l ,,-'''|
￣|￣l ｀'' ー- ､｀'' ー- ､|￣| | ||￣￣||￣￣||￣￣|| :| |:::::::::::: :::::::::: :::::| |l :|: ・,,-l'" .:|: ・
| | . /￣ヽ fl''' ー- ､｀''ｰ| ||_,━_,||_,━_,||_,━_,|| . | |::: ::: ::::::::::::::::::::,| |l,,-|'" :|: ・ | __,,-‐''
＿| | l:.. |.. / ヽ''──｀''ｰ| ||￣￣＿_.￣||_,━_,|| :| |::::::: :::::: :::::::／ | |l :|: ・ :l__,,,-‐''"
＿ ￣｀""ー-- ､|＿|| |￣|￣| | |l_,・ l || l＿||_,━_,|| .| |:::::::::::::::::／ .| ||__,|-‐''"| |: ・
￣｀""ー-- ､ ＿__￣｀""''ｰ| ||￣ l__||_,ゞ|￣￣￣￣￣|,,| |:::::: :::／ | |l :|: ・ :|. ・ _,,|_,,,, --─
r‐''┬‐r‐‐､ ───┬─｀""ｰ| ||_,━_, .|l___ iー_'￣- 二_ ,|￣｀|::::／ | |l_,,,l--─''''￣ . |
|::. . | .|::. . | |￣|￣|.|┌┬‐┐|＿||＿|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| | |l :| ・ |: ・ |
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|: | i＿＿＿_,| ||￣￣￣
.
49 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:35:24 ID:XbA8tUs6
r―-､
ノ´￣ﾐ､ ﾄ､_
／｀ヾ: ヽ jzzzj_ ﾑ_ 店の主人に見つかるとこっぴどく怒られたが、
/ ,.＝-ﾞ´￣,' ＼｀ ヽﾊ 意外にも罰はなかった。
／,.ｲ イ＿r-､ ﾊ:＞､＿_ ｀ヽ
. /彡'´￣/ / ﾄ∨/ ∨ ∨ｰ:､:､
_/ ' / / ,ﾙﾐv/∧ ヾ ヾ:, ハ
. ／ / ﾉムｲゞﾊ ーﾁ
,' ,イ 〃 / / ノ ∧ ｀Y
. ∨ ./ 从∧_| /,.:彡:ﾉ 人 ﾊ ヽ
{ i: 〈 , }八´ゞ从ﾍ ｀￣ミ≦､ｿ ﾉ } ノ そして次の日から僕は、徐々に高度な “取替え” に
ヽ. |: ∨ゝミz-t・ナz〉 z=t・ ,-､,イ. Y´ ついて教わり始めることになった。
从ﾘ从 彳｀＝ﾞ´彡 ｰ｀￣・彡 ノ 从｜
.' 人|､ヾミz 三 了 ￣;´ ,:!ﾉ |
; ! ＼ミ＝- ﾘ ,.イ ／ | !
,ｲ ;' | 八=｀ヽz} ｀ ´ 彡ｲ; ｜| ﾄ､
／｜ ' | ∧ 三 〉r' ´￣｀ヽ .ｲ/ |｜ ! ヽ
, ´ ,'|川 i | |,.＜:＞'´￣￣｀ ,ｲ:ﾊ |｜ | ､ ＼
／ ,.イ / / i.:| ! ,.＜::＞'＞ . ,.イ | ,' |｜ | ヾ. ＼
彡 ,ｲ / ﾉ !: (::))>'ﾞ.:::| ｀ ー＜ ,:': !｀ヽ |｜ :ﾑ ヽ ＼ ヽ
50 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:35:45 ID:XbA8tUs6
ﾊ /, |ヾ｀ヾ'｀＜三 三／ / , / |
ゞ| ﾊ !三 ハ ｀ヽzk / ／ ' j }. /
/从ﾊ ﾊ ﾄﾊ 三 三>x/ｼヾ-＝彡 ,ｲ彡'
./ j＼ {＼ ﾊ从 三 三ﾊ ,:' ,: ／´
. , ヾ; ＼ 八三 三 三} i=＝彡'´
. ,' iｿ | {ﾐーﾞ 三 三りヾ' : '´ おそらく彼女は、生きた雪華綺晶の体を見て思ったのだろう。
i i. | iﾊ ﾏ三__三／ ﾏ
| | i i |ﾊ ﾏ ヾﾉ ﾏ 「こいつは上達しそうだ。より高度な技術を教えれば、
| | | | |ii{＼ﾏ ヽ 自分が働かなくてもこいつが代わりに稼いでくれる」 と。
| | | |､ヽ三ゞ. _ =- .ノ
| | | | ＞｀ヽ 人。:､｀::.､ ,'´￣
| | | |彡' ｀ヾ :､::.＼__Yj
| | | | _. シ
ﾊ! | | , '´ _ ＿＿ ＿＿
/´ .:.:.:.::::::::::ヽ
l｀`ー-- ---- 一'1
L_ ＿＿ ＿＿ ＿ |
〈こL_ ＿＿/ ＿// _,ﾉ::7
ヽ .:.:.:.:.:::::::,::;ｲ
/.:::T:.;:ｰ-----‐:.:i::::|
i.:.::::l::-‐'､.::ヽjｰ-､|::::!
|.:::::lヾ不` ｀`ﾈﾈ7::::,′
なんにせよ、賃金が上がるのは僕にとって ﾄ､:::::､ _'_ , ｲ::/
ありがたい事だった。 ヽN＞_-_＜ｨｲ/
, ィ ,r‐ 6-､｀`T :､
/.}j <_,ｨ介ﾄ､_> i {::ﾊ
/.:::}j |:!^}|:| | {::ﾊ
/.:;.:::〉. !:| j}!:| |〈::::ﾊ
/.:/!.:::〉,_ ＿j_j}_j _ ＿j〈:::.:::!
/.:/::|.:::ゝﾆ7ﾆ7个!ﾆ7ﾆ7:::.::::l
V_::」.::::::::|:::.:.:.i|XiL.::::::::l/_:::」
「￣ Y´二ヽiXノ二ﾆj |
51 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:36:13 ID:XbA8tUs6
/ / / ﾊ | | ﾞ,. |
｜ l il |ﾚ|___ |l| | |
. ;L┴r"￣ ´ ￣ `ゞ!'‐ ､| !
. ´ `-{ ,r '"￣｀ } , /|
' _,,;ﾆ= ､ / , / / l | ある日は、３人の手を取り替え、１０個の足を売る。
ノ, |lﾟr| / / / / /,r,二
ﾉ ゞ-´ ﾝ/,ｲノ}/ ｈ
,r´ r')ﾉ
ヽ r '^ ／
ﾞ, ７ ´|
丶＿ ∧ l | | |
ヽ ｿ∧ | |
丶 , // ,! ｌ |
. !､ , ' /⌒〈 r ､ _,,.ノ- ､ ｜
. | l t‐ r≦､、 / ,! ヽ、 ￣ ｊ
. | l |ヽ| |! / ./ ＞ ､ /
| l l | V || / ./ ＼ /
| ,l l ﾄ./ |.| / / l /
ノ/!./ ﾚ ﾚ| ノ‐ ､ / | ,l /
| / / /
, －´i! / / /
ﾌ 7 ,/ / /
ｆ_ ／ｰ' ￣ ´
次の日は店に溜まった不良在庫を燃やして処分する。
シャワーを浴びる。 :;:, .:.
. . .:', .:.
.::... . . .':::;:, .:.
客に最近の流行を説明して、 ':;:. :::. . ..:.:λ:: ::'; ::,)､::.:;.:,:;.:
気に入るパーツを選んでやる。 ..':;ヾ::.:ｿ)人ノ从:.ｿ）ノ ）:.: .;,.'
.::Vィ' (ソﾍ （::.:.:'.,; :. .
',:; .::） て:;;':.
..:.（ノ （::..
. . .::::） ﾍ ｿﾊ ,ゞ.:.
.;: . .:::: .:ｿ ﾉ:.::.:.. :（ （: :.
. . .::.: :::..::..:（ （::..::..:::.::ﾉ ）:::...
52 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:36:34 ID:XbA8tUs6
次の日の午前は、取り替えの手術を２件こなし、
昨夜に届けられたバラバラの体をより分け、
使えるものに仕立て上げる。
, -‐ '' ｀`ヽ、
__rノ´-つ⌒そ,.-‐ﾐ‐､r‐-──-- ､
/´, '人__,.~~r-=ﾆ''''´ 〈／ ｀丶､
r‐､､__ソ､つ(-─- ､.l,,r''"ヽ ヽ l / /rﾆ''´ ヽ、
,,,, ,,,, _,....､_,... --──-----'､_,.-=─～～─''' _,.!ﾞ､／ >､ ﾉ'´ l!
_ （ ～--─ ''''' '´~~`ーr‐ﾉ⊃ヽ__ノ'''‐- ､ンｴ', _,,.. -‐''ノ｀`r''´ ＿ /
:::ヽ、 ,,,,, ,,,,,,｀`￣￣｀`''´⌒ー''´{_ し-_r--‐-`ー‐）,,, ヽ/ ノ ,.-‐'｀､ヽ、 ￣／､
- ､.,｀ヽ;;; ,,, ; ;;;;;;;;,,,, '''''''''''''''' '''''''''''''''';;;;; ｀`ヽ-‐-､--‐ '''"'''''''' `ｰ-- ､__l!´｀`!l 'ヽヽ ／ ヽ
--‐,. く、_ ,,,,,, '''''' ,,,,,;;;;;;;;;;; ,_ ,,,,,,,;;;;;;;'''''''' `､_ ヾ,､ l／ !
, ＞-､ ,-､ ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;; ,..r''二二､ヽ─--:､ ｒ‐-､ l! ','､!- -‐ ''/
/ / _/ ｀丶､__rっﾞヽ､ '''' ''' `' ´,,,,r''''_´二`''´ノ;;'''' ｀~~´ ／ﾞヾ､､ﾉﾉ _／
ノ / /,,, ﾋ〈 l､ ,,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;ﾞ:.､.,＿_,`~~｀ヽ- .__Yr‐=ﾆ ‐‐ ￣--／
l〈`丶､;;;,, ﾞ´ l ｀ヽ. ''''''::''"" ,,;; _,...,_｀`!（⌒ ヽ-､-‐､ヽ、 .／
- ､.__ヽ::::::::`冫-‐- ､ / ;,,,;;;,, （:::::::::::ﾞiヽヽ､_ ﾞﾉ-'､_ﾉ /‐､／
～丶-─-､'´ ｀`ヽ- ' ,,, ,,, ''''';;; '''''''''''`ｰ-- ''''''ヽ--ヽ､ ／´ー‐'
午後はずっと、熟練の取り替え師のもとで
取り替えに必要な知識を学ぶ。
___＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ _＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｛＼ ｀＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼ ＼ ＼
＼＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＼ ＿＿＿＿＿＿__＿＿_＼
＼ソ三三三三三三三三三三ミ彡三三三三三三三三三ﾍ
｀く三三三三三三三三三三入三三三三三三三三三三ゝ
.
53 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:36:57 ID:XbA8tUs6
疲れた。
＿＿＿
_,､-=＝三三三三三!|
_,､=三三三三三二=＝"二!＿
ヾ三三二＝￣_,､ｪ=＝三三三!!
ヾ _,､ｪ=＝三三三三三三三!
.,､ｨ三三三三三三斗孑"´￣￣ﾍ
ヾ三三三斗孑": : : :ﾊ : : : : : : : :ﾊ
ゞ孑": : : : : : : : : : ﾊ: : : : : : : : ﾊ
|: : : : :ﾊ: : ﾊ:ヽ: : :ﾊ : : ﾊ : : : : |
ヽ: : :/ _X: ﾍ弋＼: i| : : i| : : : :|!
ﾊ: :|キ= ＼i ｷ≠=| : : i|: : : :/
|: :ﾊﾍ;;) ﾍ;;;ﾉ|: : :i| :/ﾙ'
|i : ﾊ¨ ' ¨| : /ﾉﾘ
ﾉi|: ﾍ｀＞ ｀_ ,,.＜i: /＿ｒ斗、
!ﾉ ﾘ__>t =i!,,xﾉ/ X,'::::::::ヽ
ノ:::::そしX,＿_Xr┘:::::::::::::ヽ
（::::::::y:ｒｖｒｖｒ＾rz~y::::::::::::::::::::::ヽ
ヽ:::::i:{i}ﾟ＾"＾"ﾟ'{!i}!,,::::乂::ル::::ｲ
7ﾒﾊ{i}:::::::::::::::{!i}｀T＞大大ﾒ
ﾏヽ{i}｡ｒｖｒｖ｡{!i}::::ﾘ~´iV ,,》
54 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:37:23 ID:XbA8tUs6
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ：：： ━━━ ：： ━━ ： ━ ・ …
────────── ：：： ─── ：： ── ─ …
─────── … : ; : ; : ; . . . . . .
: ; : ; : ; : . : . : . : . : . . . .
.
55 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:37:42 ID:XbA8tUs6
さて。
最初は気味の悪かった雪華綺晶だが、しばらくすると慣れた。
..., .., , .
_ ＿ /)⌒Y⌒クヽ､,...
〈 ゝ､_-､ｲ-､-ゝ、ヽｲゝ、
l: <i:i≫≪i:i ,〉 l,-‐｀ﾍ.
i r'｀ー^～｀´/ .|ｲ ＿/ この子はどうやら周りで何が起こっているか
{ 、 ｿ ／⌒´/ 分かるようだった。
| ヽ : （ ./
| '. ｌヽ / 不思議に “目も見える” し、“耳も聞こえる” らしい。
| l , / /
| ヽ| ｌ /／ /l
,.‐- 、 | Ｙ l,／ / |
{ :::::::::::::::`ノイ ∧| |/ ／ ',
`ｰ ､:::::::::::::::Ｎ / / / ヽ
/.:::::::／ ,/ / / , ＼
／.::::／,.イ´| / l |ヽ、 l
／.::::::,'.＜ | ir‐r' r‐､ / -‐<_ | ＼
. ／.::::,ｨ '´:::::::.ヽ | ｀! ,〉⌒__¨) ／￣ ,'￣￣ ,-､_ ＿_
／.:::／.::::::::::::::::::::.} | ｌ`}ー-ｒ' ／ / /:::::::::｀¨:::::::::::ヽ
,':::::／.::::::::::::::::::::::::ノィ | | | ／__ ,/ /:::::::::::::::::::::::＿ﾉ
,:':／.::::::::::::::::::.; r ' ´ / ,// |/´::::::｀ヽ / ／::::::::::／´￣
{:::::::::::::::::::; ｒ' ´ ∠_ ∧| | l /.,'::::::::::::::::::Ｙ ／::::::::X／
ヾ、::::;: ‐' ﾚ'ヽｲ_,':::::::::::::::::::/／::::::::::X／
￣ l:::::::::::::::::／::::::::::::X／
l::::::::::::／::::::::::::::X／
l::::::::::/:::::::::::::::X／
56 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:38:06 ID:XbA8tUs6
だが見えるのはわずかな範囲だけだった。
彼女は産みの親、いや蘇生の親である僕を求めて、
周りのものを手探りしながらさまよった。
,.,... ,,....., .... ,.
rr ､ i｀ァェz＜,ﾊﾉ火二＼ _ _
_,. -‐┴ゝ )ヽ_, ／ ﾉ (ﾆ/‐ ´─＞‐-ミーヾヽ.
f壬ニ二 _ゝ }}tﾍ＿ |{ ( / } ∨ﾊ
ミ＝‐ ﾉ }}ﾊ)》‐ -X ト ﾘ＿ i Y⌒ ﾉ
￣ 〒ﾅ ｿﾘ}}ﾘミヽ ＼/ ／ﾞヾ ヽ ,' _) ト
Ｔフ≦彡く ハ ヾ´ ' /( | ,八 ￣ﾘ
´ ⌒∧ }＼ i i_/＿＿ ｲ‐r' X⌒i_{
＼| i ,. ＜ ヽ| ｀ ヽ
| ヽ__ ィ´ヽ ハ r‐' ／|⌒廴∧ハ
ヽ ＼ ＿ 〉,>{ r‐┤ イ ヽ ﾉ (￣＼ ｀ く
＞x __｀ ＜ ｀ー ' ⌒ヽ_.ノ⌒￣ __ ） ＼ ヽ
r=ﾁヾ〉| γヾ､__ ´ ｲ イﾊ ヽ ',
r彡' ＞┴ - ､）＼ ィ⌒ ､ ） | } }
. ィ^'く＿＿ 〈＿__/⌒ヾ ＜ ￣ ﾉ j
f＜/＜/´ -‐ ￣ ‐-ミ{ ＿＿ __∠⌒ｿ
ハ＞{i＞{ ｀ｰ'─ヽ ／⌒｀ ＜
｀ﾐ‐ヾ≦､ ｰく ￣ ｀ヽ
⌒｀ ￣｀ ー─────────｀ーー──── ´
57 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:38:41 ID:XbA8tUs6
/: : : : : : : : : ≧三三三三三三三三三三三三三三≧
/ : : : : : : : : ／ |:≧三三三三三三三三三三三三
/: : : : : : : :γ≧ - |: : : : i',≧三三三三三三三三三三
ｉ : : : : : : : / ｀|: : : : | ∨ : i: ≧三三三三三三三
| : : : : : : /≧ﾆ ミｭ､ j:ｉ: : : ｉ| V: i: : : : : ≧三三三三三
|: : : : : : :i だr 刈ヾ i: : :j' __ : : : : : : : :≧三三三
|: : : : λ:| ..;ﾂ ﾂｿ ﾘ ､ヽ:: : : : : : : : : :≧三
|: : : : i i: | ≧ﾆ ミｭ､ ヾ : : : : i: : : : : : : i 最初は近寄られるのが不快で、
|:i : : ｉ| i;ﾘ , だｒ 刈ヾ ﾍ : : : i: : : : : : : i 足で蹴りつけて遠ざけていた。
|j : : :ｉ|.' ..;ｼ /: :ﾍ : : i: : : : : : v
' i : :ｉ |ﾊ ｀ ヽ ｲ }: ::i: :ｊ､: : :v
iλ: : : ヽ , ´ ﾉi:iﾘ i i: : v
ﾊ: : : r= j＼ γ ｲ- = ≦ ﾗ
ζi ≧､ ＿从: i ｿ ｰ ｒ ≦:l ﾁ 二 彡 彡《
λ iζ ｿ' ＞ ､ い7: j ､ γ〃 ∧
/ζ i f ＿ ＿ ｀ ｰ ´ 〈 ￣ r ｨ ´ Ｏ ∧
ノ:::λ iζ iミﾐﾆﾆﾆ ≧=､ , =≦ﾆﾆf ｖ ヽ j ∧
_ ／:::::::ζ i f .iミ「 ≦ﾐ≧´￣ノ ｌ ソ Ｏ {
::::::::::::::::λ iζ iミL ＿_ γ∧ﾐヽ ‘ヽヾ ﾊ
雪華綺晶は倒れると、しばらくの間は放心したように動かないでいる。
_, -‐ ￣ ヽ
, 」￣{＿「￣}__,へ,x '. ￣二ﾆ≠ '´xy __,. -一く
／ ￣Z￣xxXX ＞ ´￣￣ ￣
>' L＞ ´
＿ 」 _, =ｰ-,ｨへ,}:!_ ヽ
／ ＼ ／ ￣と_ム_{;(、｀ー - ､ ノ [
／ ,j!、 ＞x､_/}!/ .}{≧_≦}{ );!｀ーｧ ﾉ _＿」
.≦ / ＼, 〃 ＞' ヽ、 〃⌒ヾ /＞一7
「｀ｰ-vﾍ く .{:( :A : : :: ::.: :: 〈:{. ｲ
ﾚ》),ﾍ.〉 ) ヽ＿ﾊ__/ ':.:_:. : _:._'; ﾊ_＿__,!
~~じ' ／
.
58 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:39:17 ID:XbA8tUs6
それから数分すると立ち上がり、
また僕を求めて歩き出すのだった。
_ _ｬ‐ミｘヾ:`へ､_ .．√てﾊ＞._
i_ / } }rﾘ） ｒ' ｀’ ） _/ `ヽ
} ／r‐ " ,ィ Yヽ辷彡= _厂Ｙ `う ﾚ i_
': く | =彡 ﾘ_ / ＞ ＜ 1| {:_ ／ｲ＼ ,｝ ようやく彼女が見つけたかと思うと、
＼-ィ 「ぇ≧z＼_／ィﾐУ { 〃´ ./ ' 僕はふたたび足で押しのける。
Ｙ ／ | " ヾ￣ ￣ /_ }.:′ /
Lk､ ！ ¨_ﾉ /=ﾐ 〉 それが面白くて、何度も同じことを繰り返した。
ｒ'¨ ` rｧﾍ:､ ヽ. しぅ〃 ヾ ∧
/ /ソi } ` :.､ } ｿｲ} } i i_
ｒ='＝＜r彡八Ｖ_ =＝≧＜ｱ/ ¨{/ ﾄ､ v }
j /′ / ＼{廴ﾌ¨_ノ￣ ＞'イ ｀ ≧=‐ｧ ヾ:／ '
{ ／ ｲ ゝ:_ ＞= ィ彡｀ﾐ辷ｒt＿ノ_ .．イ、
`: ／ _＿__ .ィ' ,ﾍ`ｰｧ’ / ヽ ヾト､
' ﾌ´ / { ／ ` ＝= ．. __ `フ ＼ ﾄ ＼
,ｨ彡 ,ィ人 ! / / ￣＞＝=ｧﾅ=＝キ 'Vハ ` 、
〃 フ7 { ヾl i 〈 i ヽ 卜. ／ // ‘， ＼
,ﾍﾆ イ : ヾ} / | _ .＞､ノ { i { 人 ＼
´ ＿)_ _ } ∨廴_,ﾘ.-‐ﾐ、 (´ _＿,厶､ ＼ i ゝ`=" } ,‐t_r`ｧ .,.
′¨´r 'ヾ辷彡ﾄ-ヽ ヾ ) ｀)／ ｀| （ (⌒) ソ / rｔ-'’ _ ｬミ:､ ';
':/}ﾉ ￣八 `ー ’,-ｬ=ｔ￣ ） !ヾ:､￣´ _ﾆ1) 厂}人 ｒ､ヾヽ く ';
:; ヽ `う::ﾍ ￣´ : ＞ﾆ＜ 7 >､ _＿__ﾉ ´ ＼ヾ ､)` ’
};. ` ー≦::::::::ヽ ,-､ イ " __ ｲ_＿)´ / `’
:: { `T::…‘，〃 ∧ｔ!_,ｲ >、 厂 /
59 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:39:37 ID:XbA8tUs6
|三三三三三三三三三三三三ヽ
|一 ' ´￣￣￣￣￣｀ ー＜三三/
,xbｫ≦二三三三二≧x.,,,_ ｀ヽ/
く三三三三三三三三三三三≧ﾑ､
. ゞ三二二ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二三三三三三＼
/: : : : : : : : : : : : : : : : :｀: ＜二三三／
. ｲ: : : : : : : ハ: :ﾄ､: : : : : ',: : : : :｀:ヽ／
l: i : : :/ / ',:l ＼ : : : :',: : : : : :l:l
Ⅵ : ム仁二. ヾ ｀二≧ｓ: : : : :ﾘ そうやって足の裏で触れるうちにだんだんと、
l: : :ﾍ弋込ｿ ヒzソ从: : : :/ 彼女に触ることに抵抗がなくなってきた。
iﾊ: : :ﾍ , ィ: : :ﾊ:/
ヾﾘｌ: :ヽ、 - ,.イ:l: :/
八:ﾄ､l,＞一 ﾔ､从ﾊ/
_rγ ´,．xﾐY≦ｚ､｀＞､__,.、
. /乙‘ f r ´ ｱ氷 ヽヽ 辷ｱ.、
/:.乙. |:Ｌ..//iiiﾄ､ヽ、j | 辷ｱ:.ﾊ
,ｲ:.:乙 `ｰ//{lil}| |ヽ--' 辷ｱ:.:.ﾊ
. ..,, ...,,. .. .. . .,
ﾊﾍ｀フーｧ- - ｨ!´￣￣￣｀i!ヾ,
ｒｩ / i ﾉ｀i弋! /| ヽ/ >' ',
∠ﾆァ / i! ! / ｙ'_ -!‐'ﾅ / !
/ ｲi /´i / //!< >!_ > ﾉ / ﾊ ある日、僕は彼女を自分の前に立たせて、
/ニヽ i ! / ヽ' ! 夂 > ー'グ ,へ ＼ じっとしているように言いつけた。
》｀ヽ￣ ',_//. / V/ ｩ ７＿ ,,ｒ! ／!、 ./ ／ .>
ﾊ ヽ入 / i_/ﾐｒ ｖョ' ｒ上ー'ﾅ>ヽ、 へ / ／ ,,イ
ﾊ ＿ /己＞＞/i <ニ＞,又 ￣＞、 ,, ／>'ﾍ
', ! L> i/ / ﾋーﾆ,冫 ／ く´ /!
>.>_>/ i| i ｙ⌒ｔ-'´ ／ > -=ﾋ''|
<＿、_! i!|!,/ト-' /´ ', !.
ヽ、 | ,,ｙイ / i i
＼ . | ! i / .| |
ヽ、 ! |_ｖ / | !i
入ｙ'' | /ﾍ、 ヽi 入,
》-i 、 ＝‐- ,,＞ｧヽ、, |! | ﾍ
,''V_く , ﾊ < ヽ ﾄ、 i ﾊ
. ! |人 ', ﾍー 、 ', ゝ ! i!
/ 》 ｀ i! ! ヽ ! ヾ、
ｒ-,/ L__! ヾｙ' ', ', ヽ、
/ / ,' ' i 、 ｀! iﾍ ＼
/ ｀| / | i,/ ﾍ | / i | ,> 刀ｔ-,
＿/ ﾚ! ー; ! ! ｒ-; | .レ''ﾄ__ｒ' ト!/ ,,ｨｧ
60 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:39:55 ID:XbA8tUs6
その袖をまくりあげて、肘から先のところをそっと掴んでみる。
（ やはり柔らかい。）
それに熱を持っている。
／
_,,,,,,...ii,ﾞ
.ｰ ..,、 ,, ‐"￣´ ｺ､
￣｀''''ｰ ..,,,,＿_ ,ﾉ゛ ､. "..,,_,,ﾞl．
｀ﾞ^''''―- ..,,,,_ ／ ,i‐''"´ ｀''―ｰ′
￣ﾞﾞ"'''''―ｰ- ．..,,.／ . ／ _,,.. -一''''^lﾞ
_..-" ,iｌー ./
,／’ __,,,,,ラ――'/'''"゛
_..ｒ'" ＿_iﾆー、 _..┘
r‐' ---――￢''''''''''''''''''''ﾞﾞ´ __i┴ ゝ--lヽ,,.. ／
｀ﾞ"''ー;;, ......,,_＿___,,,,,,,,,_,;i＿,,,,,.... -ｰ￢'"´ ,ｨゝ ｀''''ﾍ..＿__,./
.'二,,,,,￣´ `'～.､,,,,,,／
ゝ..,,,,,,,,,,,...,,,,,,,,,,,,＿__ _ , ／
,,,..｀-'“´ /
_,,,..,,.. ‐''''"´ /
'ヽ -‐゛ _,,,.. --ｰ''''''",ﾞ=‐ ／
.｀-.... -ｰ''"´゛ _..-'''"゛ ,..-'″
,ｒ'"゛ ,,, -'".~l .／゛
／ .,ン'''"´ ./ ,i"
'ヽ iﾆ..-'" ./ ./
61 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:40:15 ID:XbA8tUs6
. ,, .. . ...
, -─ - ､ ＼ その後は日に一度、僕は彼女に動かないように
/ ｀ ‐､ 言いつけて、その肢体をまさぐった。
,' ', ｀‐､
/ i ', ヽ 二の腕、お腹、腰、背中。
/ / l ', ', !
/ / l ', ﾘ 僕は段々とその行為に面白みを感じるようになった。
/ / ﾉ i l
/ / l l
/ ,ｲ i l l
/ / ヽ l l l
/ / ｀ ー', ', l
, ' ', ｲ ヽ ヽ ＼
/ ,' ', ｀ ､｀ ､
/ / ハ ｀ ､
/ / ／ '., ' ,
/ / , -──- ' ／ '., ､ ＼
/ / / , ｭァ ／ ', ヽ ヽ
/ / └ -- ｰ ' i ', ',
/ / l ｉ ',
ｒ ーｧ' ,' ｌ ; i
ｒ ' ´ ﾉ l / ,'
ヽ､ ＿＿ , ' l , ' ｲ
l ーフ' l
l / l
62 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:40:33 ID:XbA8tUs6
┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
¨¨フ´;;>:.: :|
７´ ｀‐' : : :|
i |
向かい合わせに立たせ、掌から腕全体を | !
彼女の背中にこすりつけ、何度もなでる。 | . : : : ＼
! . . :／: : : ﾉ
_／ ／:_:_:__／ｰ┐
/ ／￣ ○| r=、
_,... -‐ﾉ￣ ＼;:; ＼／ ｜ }
;;／ ､ ＿ ` 、;; /´ | r=、
;;,' ￣` '´ ヽ； i ○| }
:;レｸﾉ,.-, ∩∩ |;; / | r=、
//／／ f| | | |（＼ ,ゝ､ |;； / | }
／ '´ニ⊃ ｒ|ヽヽ ヽ.} ヽ '. !:::; / ○| r=、
／ ´ﾆ⊃ i!.|ヽ |;; ∧ ';； /¨7¨¨¨7¨¨¨7¨¨¨7¨¨¨Z、ﾉ
/ ,ｲ´ '. ｀ヽ ! / '. .'. /__ん､__ん､__ん､__ん､__んｲ
ヽ _,.イ_ヽ ヽ. ヽ.' '. '.;; ＼::/ 丿 |:: :h_〉-′
;:;`. | ＼ ` ‐―-､ ';; ／ _,,,, ''" ﾄ､ﾉ
'. | ` ､ ヽ i;; _／ , ｨ´ i
:;:;:'. | |::::` ､ !;; `ー ' / ＿ _ , !
`ー ! |;; `ー―‐' ／ ／/ / | | ＼ ＼
,' !:: ／ ／ / / :! ! ＼ ）
;;/ ､ ;;； └ " / / | |
;;/ ′ ';; / / :!_ﾉ
;;/ `:;; ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
:::| `:;:
；;| ､ , ';;
;:| ヽ / }
63 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:40:50 ID:XbA8tUs6
すると彼女は震えて、僕に体を押し付けてくる。
しがみついて何かを我慢するように硬直し、
ただぎゅうとこちらの肩や腕をつかんだままでいる。
〉 ヽ
/ 〉_ _ _ _
/ |つ＼＼＼ヽ
/ | ＼ヽヽ ! |
/ | ヽ〉〉/￣｀ヽ
/ /
／ ／ ＼
, ' ／ ＼
／ ／| ＼
／ ／ | ヽ
／ ／ ,. -―| | ヽ
／ ／_／ ! | ヽ
／ ／￣/ ヽ |
/ ／ i |
{ ／ | | そうかと思えば、いやいやをするように体を
ヽ ´（ ヽ | | ゆすって胸をこちらの胸に擦り合わせてくる。
＼ ＼ | |
＼ ` ――‐‐| |
＼ | |
＼＿ / |
￣{__)＞'￣〉-､_ / | 僕はそのかよわい抵抗に興奮して、押さえつけ
ヽ＿／ ／ /-､/ / ながら、ますます撫で回すのに熱を入れた。
￣ーく___/ /
/／ ／
{ ／
ヽ ＿／
＼＿_|
|
|
64 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:41:02 ID:XbA8tUs6
ある日に、雪華綺晶の衣服をずらして胸をあらわにしてみた。
乳房は丸く柔らかで、服をずらす際には形を変えて揺れた。
. ... . .. . . ..
| | , ''"￣｀丶
-‐- . | 乂__xく '.
／ ｀ヽ ／ ､
/ . _／ 丶
, ｀ヽ / ＼
i ＼ ＼
: ` ＼
; ｲ ｀ヽ ＼
, / '. ＼
,' / ヽ ::ゞ'::i ＼ ＼
,′ ' ; .::ｒｯ::. } ; ＼ ＼
,' ∧! , -‐ｧ＝≪二ヽ､八 ｲﾍili: 丶 ＼
,ﾞ / ヽil i |i＿/ / ` ヽ丶. l |i| ／⌒ヽ＞‐|il､ ＼ ＼
, / ( `ニ´ )＿ ＞ '" ｀ヽ. ノ /ヽ /
/ / 'ーｒ‐┐- く ―┬-=ミ __) / /
/ / 八 ｊ ／ ⌒ヽ _ﾉ / /
. / / ',( ／ -‐=＝7´/´ / , '
/ / i`Ｔニ＝=‐ ／〉;' , ／
. / / /し'＿__ -‐ ｲ i , ' ／
/ ∧ { ＿__ ＜ ／ 〉l ／ ／
. / '. 〉、ｲ} ｀ヽ ／ ／乂 ／ ／
＼ ' 乂 ;二ニ ＜ ＿_ﾊ ／ ／
65 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:41:17 ID:XbA8tUs6
僕は口を開いて、そこに舌とくちびるを押し付けた。
,::;! ／
.::;|::.. ,..---､_/ < ﾁｭ
.:;;iヽ、::.. , /.::j:::::::ﾞｰ-..､
.;/ ＼::.. _....ｨー'..:::/..:::::::.. ::.＼￣｀ヽ
/､ ｀ ｰ,ｧ'"´フ")`ー-' ｀ヽ::... ):､
｀ ｰ--〈:;;:.. ,..- '" ヾ´ i、 ＿_ r‐:､
ヽ:／ i::.. |:.i､_ ....-=''"´￣￣￣.: ::::::... '､
,.' ｰr'.:::,!-'"´ ...:::::::::::....ヽ
,' '.::'´ ヽ
,' ,:': ヽ
! ,': ﾞ!`ｰ-､.＿
! ,:': i'" ｀ヽ
／:;;:i ;':: l
ァ':;;:. .:ﾞ、 ;'.: /ヽ:.
':;;. .:ヽ .:,:'.: .::＿、 /:ヽ|.:
.::;;ヽ .:,.'.: （:.. ｀ヽ､. ／ .:/.:i:
..:;;;:/.:ﾞ:､ .:'.: ＼:;;::.. ｀ヽ､.. ..;..::':":;;. / :ﾞ!
..::;;;:/ ＼:;;::... ` ｰ-､===ア'".:;;;: ' .:::j
66 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:41:46 ID:XbA8tUs6
／⌒ヽ
/ ヽ 最初の一瞬は、かえって反応がなかった。
/ ｀ ｀ ｀￣ ＼
i ﾚ ､ `＜、
| i ` ､ ｀ ＜
. i ,ﾍ ` . ` ､
| / ＼ '. Y （とまどっているのだろう。）
. | /. ヽ ; !
. | ∧ ヽ. ,.ｲ ヽ. ﾉ それをもっと、嬲りたかった。
! / ﾄ、. ` ‐---‐ '′ ､` ､-イ
. ,' .,' ∧ / ヽ.V′
/ ,' ヽ ／ i
. ,' .,' ヽ i !
/ / ﾊ ! |
. / / ﾉ ,.' !
. / / ／ |
. ,' ,.' ／ , !
/ / ／ ! ,'
. / / ／ /
. ,' / / ; /
｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜
ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ!
思い切り舌を動かして乳首を吸う。
''ｌ )l | '、
ﾞ'l l │ │
"'、. ! ｜
ヽ ′ |
ヽ / j
弋 ﾞレ 丿 何度もくちびるを動かして、乳房の肉を挟みこんでは、
i ..ヽ、 /′ めちゃくちゃに舐め回した。
ﾍ 丶､ ﾉ
＼ ﾞﾞ'''' ／
｀ゝ､＿.....ｒ 背筋がふるえるほどの興奮が走って、全身が熱くなる。
;;/>､::ﾍ''‐｀''、;;
;;/:::::冫::..:::::::::｝;;
;;/::::::::/::;;、::::::/;;
__..-ｰ''lぅ{'、_,,::`::''〉::::::;L_
,..ｨ''´:::::::::::::::''｀ ''ﾆ と!弋 /‐::｀`ｰ､_
_,,--‐‐''ぅj∟:::::::::::::,..-'′:::::::｀::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､
－´ 冖'::::ｒﾝ' =∟::::::::::::::::::」::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
.. ´ － _ ｨJ｀｀ヽ..,,、
／ｿ ｀ ┐ ｀｀ ｀ﾞ'ヽ､
－' i '、 ’
ヽ ′
｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜ i ||｜
ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ! i i! |ｌ!
67 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:42:01 ID:XbA8tUs6
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―― ==============────── ─── ── ──=======
￣￣￣￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣ ￣ ￣￣ ￣￣￣ ― -
,-.、
l´ヽ＿ .l ヽ 雪華綺晶は取り乱したように暴れだした。
＼＿ ＼｀l .|
＿__＞ 、＼ |
ヽ__,.‐''>――ヽ、
／／＼ .＼
.｀´ .| ｀l. ＼
..| l ＼
/ l ヽ―――――――――
/ l
.,------´ ＼
'------------‐.｀‐‐.'｀―-.､.,, _
｀' ‐- .､.,, _
＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿ ＿＿
―― ============== ────── ─── ── ──=========
￣￣￣￣￣￣￣ ￣ ￣￣￣￣ ￣ ￣￣ ￣￣￣
それを抑えるため、きつくお尻の肉をつかんで二の腕で
胴をおさえ、重なるように抱きしめる。
＼ _,,. - '"ヽ l ; | ／ ／
ヽ そ{ λ/ _,,,.. ⊥､､､、,,_ jヘ" , '
｀、 ん､ / ﾞ|ゝ=-=ニ,、 ,､｀`''／ ﾞ､_ /
ヽ くﾍ、 / _,ｲ! _,.-i' /￣i￣￣ﾞi＾く ｀く ｀､ｰ- 、 /
∨ '-ヽ_/-ｧ=こｯ!-fｲ_rそ!/ | | ｀､ ＞ _,,...ゝ ＞､ /
,! ｀{,r'´ l ｀'"__ く.{′ ｜ | λ／r'､二-～ﾍく,r_',r-v′ ./
,' | |'''""￣｀ﾞﾞ''-ゝ＼ | ｜/}ﾞ ＿ /
,' ,! ﾞＶ { `'}_,,ヽ | |/,! / ﾞ! /
/ / ;'/.l l {,,_l>'＿＿_,ヽ{./ l r┐ ∧
,ｲ ./ :/ﾞ''''! l ￣'ｰ/´''''" ,' l l j ,_ ,'-､＼
／.| | / | .|､、 !:. |.. _ﾉ ,' ! ! j ﾊ , ｛⌒'｀ﾐi､
／,.-┤ ! : / ,! ﾉ ,' ヾ:.、 !:. `ーイ ,ノ ! i l l j ヽﾍr'`
テﾍr-'|. ,! : i ヽ､_,／! `:、. ,': ' / ノ j l lj ヽ
Ｚ-,、| ,' .! ｀ ! ｀:､ /::. ! ,;| / .／ ,ノ l }! !
/'>|｛ ! ヾ:. /:::. :i, ,,'' ｌ' ,.' ,.-'" ,! / ,.ィ
∠, { ﾞ､ 、 ﾞ! ﾞ:V:::::::.. .:ﾍ, ,'' '｀`7 / _,,._-'ﾞ-ｧ' ,ィ＜ l
｀`＼ﾍﾞ､ 人 ノﾞ;ｧ､;;_＿_,,.:イ:､ λ'゛ ,,.-'"-' ＾'ｰ'゛.l ^'-`iﾐ、
`:ﾞ:''".! ´ ', i ,' ｀ ｀" /＾!ヘ了
`'''＾:、 ',-､{-!,_,' /
ヽ ', ,' /
68 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:42:29 ID:XbA8tUs6
やがて、抵抗しても無駄だと分かるとおとなしくなった。
＞ '"⌒ヽ
／ ｢
/ |
／ |
／ / ヽ ﾄ､ｒくュ 、 たまにこちらが与える感触に耐え切れなくなり、
/ / / ｌ ｜ ＼ ＼ 突発的に体がはねた。
/ , { ｜ ｜ ＼ }
| i ､ | | ＼_/ それを抑えつけて従わせるのは楽しかった。
| l | | ::ｒ'
| ; | | ﾉ
｜ | ト =-‐彡
. ｜ j | |' /
＿ﾉ／ | /
. -‐ ¨¨ ￣ -‐ ≠ ｀ヽ| ／
. ´ . ´ ヽ ／
／ ／ ＼_／
/ / ／ 僕は初めて味わう他者の肉体に、
' } ' 同性の体に夢中だった。
: : ;´
i i ,′
| /
| ､ /
| ﾉヽ、 ,′
｜ ｀Ｖ＾ =‐- ,′
. !、 ,{ ;
｜ ` ‐- . _彡}､ ノ:
｜ . : :.:| ｀ ‐- -‐ . : ´: :.::!
69 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:42:42 ID:XbA8tUs6
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ：：： ━━━ ：： ━━ ： ━ ・ …
────────── ：：： ─── ：： ── ─ …
─────── … : ; : ; : ; . . . . . .
: ; : ; : ; : . : . : . : . : . . . .
.
70 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:42:59 ID:XbA8tUs6
そうして、雪華綺晶と触れあうことに抵抗はなくなった。
僕が一人で本を読んだりお菓子をつまんでいると
彼女は隣に座って、犬の子のように体を寄せてくるのだった。
に_`ミー ..＿＿＿_,,... -.'彡´ミミ彡'<
/`ヽミ_ミミﾐﾐ.ミミミミミ_彡: :‐''": : : : ｉﾍ
. , : : : : :l: |: : 「￣: : : :'; : : : ＼: : : : : : : ｌ: ,
|: : : : : |: !: :ﾄ、: : :ﾄ､: :ヽ:. : : :.ヽ.| : : : : |: |
|: : : : : |: l : | ﾍ: : .';.ヽ: : ヽ: : : : ｌ: : : : : |: |
|、: : : :.|: l : | ヽ : ヽ ヾ,,..＼‐ﾃ: : : :. :.|: |
|:ﾊ: : : : 「|￣!` ＼: ´ _ヾ,.ﾆゞ: : : : : :| :|
′ヽ: ﾄ､ k`ｒｪ‐ｭ､ ｀`´}k. zﾘｲ : : : : : !｜
＼:.ﾍ`ゞ-`' ` "´.|: : : /:ｌ:ハ|
|｀.ﾍ'''' ` _ ```l: : :/: ./. ′
_ _ ＿ , , ... ..,, ... _ ＿ _ lﾙヽ｀＞ ､ ___,.. イ´.|/:/ﾙ/
/ `''i ≧''≦/ノ `´i__> ﾍ __,ヽィ-イ ＞ｭ ''´ _ﾙｿ`＞､
.../ ＼ r--, l ノ } ＼ /´:.:.:ｒ '/／ｲ/| ﾄ<"´ // ）:.:.:.ヽ
ｲ V_ (r- ､ （//ﾍ ri > /:.:.:.にｒ'"／/ Z! ﾄ､ヽ .// に:.:.:.:.:.:.:＼
′ `､> -ミ <___ >i l ／ ,.:.:.:.:ｒ ｿ ﾊ:.ヽ'/ﾍ l:.| l:.|// ｸ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
/ へ_ --! ` } / ／:.:.:.:.:.:）./.ハ_/;ｽ/.|:.|ﾆノ./ に:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.＼
-‐＼ i _ ｨ'￣`-､__, ｨ‐‐‐､ /:.:.:/:.:.:.:ヽ//_Z/イK/.|:.|_// Z:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.: ＼
` ､ ,, , -l ／ ／ ＼! / ＼ﾍ_ ,‐＜＾l:._,:.-:.､（,.ﾆー /->''"￣:.:.:.:￣｀ヽ､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:/
ィ-i `i ノ´`i><l | l><i l 「 ｀ーｧ_):.:.:.:.:.:.:.:｀ヽィ.ｿ:.:.:.:.´:.:.:.:.:.―､｀ヽ:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:. ﾍ:.:／
. ／ｲl l i､ ＼ i′ l><l l l><l r 「二.._),:.: -―--､:.:.:.:./:.:.:.´:.:.,: -‐‐-- ､ヽﾍ:. ＼:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ＼
´ ／/ l li ＼ ／,, ｀`! l>.<l l l><! l 「 ﾄ ｒイ:.:.:／´`ヽ､:.:ヽ;':.:.ﾄ､:.:l/ V´:.ヽ:.:.:.＼:.:.／|ｿ /､
/ / l l > <､ l l> <l l l><! lﾘｺV:/:.／ ﾄヽ:.!:.: |:.:｀:| |:.:.:.:.:.';:.:.:.:.|´ `/｡＼ｭ,
ｌ./ / /＼ / ＼_ l l><ｌ l l><! lｲﾙ:.l:ﾊ |Y:.:|:. :.:.:.: :| |:.:.:.:.:.ﾍ:.:i:.:|＿ ｲ ﾟ ＼
_ ノ / λ__r--､`''l l><! lﾍ l><!. | ﾙ!:.`ﾊ. |:'´:|:.:.:i:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.:.:V:.:「ｿ､: : : . ,ｲ
. ..!l / ) l l><! l.ﾍ l><! l
___＞-/ (て_ノﾍ l><! l ﾍ l
..､_｀`'､ ﾍ i /! >
ｌ ｲ ノ ＼ ヽヽ - l l-⌒l l
＼__＿__,,,- ￣￣` l ﾍ l l
l ﾍ l /
＼ ＼ /
｀`'-､_____i､_ /
71 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:43:14 ID:XbA8tUs6
|: i: :| ヽ ｒ_， ／:′: : :/
Ⅵ:.:| |:丶. ` イ:{:/ : :ｨ:./
. }|: :l ヾ八::＞ .． ´ |:ﾊ: : ;ハ{ 彼女はいつも、どこかしら僕に触れていた。
|: :| Ⅵミｖ` ｰ ´ j从:./_ }
. ,∧__ /{_ _ .．|: :|-‐=彡 〈 __ .．=ｧ.:/ ＼ 手や足、服の袖でも安心できるらしかった。
. しﾍ{{ 「 ヾ:{ ..イ≧ｘｒく⌒´ /.:/ `ー- 、
r一'}} ｒ' ＼ ／::／}rt::::rﾍ＼ . :/ ＼
. 厂){{ フ ／::／ 〃 |:::| '::ﾊ 厶' _Ｘ´:::::
/:(__ }} ｀ﾍ _(＾し(＾しｖ' // .|:::| l:::::| ／ヽﾌrt::::::
. /::::::ｒ' {{／こ二二二 _ミ:.ｖ:/ |:::| }:::::| ｀_フ／'/:::::::
/::/⌒V／´'/////////,｀ゞ＼ |:::Lノ:::::ﾉ /￣ // ::::::::::::::
r‐' ＼'/////////////,ﾊ V⌒ヽ:彡' _ｰ_う/l￣ ` 、＿
ｒ‐' ＼ V/////////////:/ _ ＼ ／ /__ゝ､＿ ｀､.
} ヽ ヽ './//////////// ／ '. γ-─´￣ ｀ ｀､ﾉ￣ ー - 、_
/ i :. }＼ﾉ///////////,し'/ ／, } ｀ー─--─､ __ ! / /ﾉ
{ 八 ハ_ノ///////////////// />' ） _ ＿,--‐'´ l (_) ﾊ /
(＿ _ _＿ -‐ ___ ） l l l､ .／
｀‐-、＿＿＿ （. ', / ヽ
`‐--─､＜) ヽ
ゝ＿ '
72 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:43:32 ID:XbA8tUs6
. ．-―……=- ､
.．=ﾆ三三三三三三三ﾆ;}
, : '三三三三三三三三三ツ:'ﾊ
／三三三三三三三三ニィ=彡:'//|
／三三三三三三ニ≠千'/////////!_＿
∠三三三二ﾆ=-匕////////////////|三入
ヾ777￣ ////////////////////////,∨三i
. ∨//////////////////////////／三三!
∨/////////////////////_'イ三三ニ人
／ﾍ./////////////ﾑ斗ィ彡千三三彡':.1.:.:ヽ
. ／∠三}////,厶斗匕"千三三三三ﾆ=イ.:.:.:.:.|.:.:.:.i
｀ヾ三三三三三三三三三ﾆ=ィ‐彡､ .:.ﾊ:.:.:.:.:Ni.:.:|
｀Y┬====≠≠ｧ十ナｽミ:､:＼.:.:,斗-z.:.:.:.|:}ﾄﾐ|
|.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;从j:/_;ﾑ ヾ､＼:.く:_;ﾑｬi:,'i:.:|ﾊヾ!
. ｷ:{:.i.:.:.:.:､:.:.:.:.:,才":/__ ;;)）ﾘ;.l.:.:!:|Ⅳ 僕も、それで幸せであるように感じた。
ヾ:.{:ヾ:.:.:ヾ:.:.:.ゞ;ィ禾ﾊ｀ ゞ-"'Ⅵ:.ｲI|
ヾﾄ､:＼.:.;ｨx:.:｀代zｿ 、 ,:.:.:.バ!
` ヾ:.入:辻、:ヽ . _ ， .ｲ:.:./ }
ヾ{ヾ从ｲ:.ヾ:、 ／iﾘ:./
` ｀ }｀jﾍヾ:､ミ≧ｰr〈 彡7 /`ｰ:
/ ヾ ｀ｽ,ｨ卞≠ミｰく、 ;ﾉ_
,へ、 /:ハ仆ﾐ:、ゝ〉) ヽ´､_ゝ
／ `ｰｧ':/ }:､:ヽヾ:// ∨ヽ、
__＿,_,／ ヾミー:::i Ⅵ:､ ` 廴ﾉ｀丶､
{_ ゝｧ-ｧ‐ :､ `ヾ:| ヾ:ヾ: j}ヽ: : : : : : )
｀7 ;ｲ r'-z,.ィr:t丶､. ヾ:ヾ> ,ﾑ/: : : : : :/
ﾄ-'=ｲ:::::::::::}:::`ｰｲ_ミx._ ヾ> / ゝ:＼:.／
,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:il:::::::::::::::｀7 `丶、 __,／ 彡' : : :ﾍ
,′: : : : : : :jl::::::::::::::::::｀三ﾐx ﾚ'￣´_彡': : : : :_:ノ
/: : : :.．-‐- ．:::::::: : : ::::::::::::::`ﾆ≠’三::::::: :ノ´
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73 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:43:52 ID:XbA8tUs6
∨/////////////////////////////////////Ⅷi
. ∨////////////////////////////////////!lⅧ
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∨_////l=ｰ-////////////////////////////
,--ニ..‐'';-,,..._///////////////////////////
／ -::：-‐'''''"￣￣~~ﾞﾞﾞ''''‐‐-- ----._/////f゛‐-/// 二人で黙って、好きな曲を聴いた。
／´'":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾞ `.'''冖‐- 「丁ﾞ刈-'--
／ , ':::::::::::::::::: :::::::::::::::::::`､` 、〈.‐'' 厶::.._￣
. ／ｌ ｛::::::::::::::::::: o ::::::::::::::::::::::} :}; {丿ﾉ'_‐:,::;}
. ／ '、 ﾞ、:::::::::::::::::... ...:::::::::::::::::::::丿 ｰ, .∠'__ﾞ‐'"
, ,, -- 、＼. '' ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: _:: '',_ ｧ=彡'
／ .：-_r：' ,'‐ ._ ‐-- ::::::::::::;;;;;;;;;;;:::::: :: -‐'''"'' ￣ 本も読んで聞かせた。 静かな夜のことだ。
| ゛ｰ ..''_ｰ -= - ... ---- ‐‐ _,''..- ' 理解できているかどうかは重要ではないと思う。
| ¨ …―‐―‐‐ ' "
| ＿ ＿ _ _ ＿
` ｰ- | il| ￣ ¨ ‐- ．__ ． -‐ ¨ ￣ |
ﾞ __.. ノ" ''‐- ..,,_ ..| ｉl| ...................................................... | ....................................................... |
| il| ...................................................... | ....................................................... |
| il| ...................................................... | ....................................................... |
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| ll| ...................................................... | ....................................................... |
¨::::￣:::`:.. | il| ...................................................... | ....................................................... |
:::::::::::::::::::::＼__| il| ..... ⌒Ｙ................................... | ....................................................... |
::::::::::::::::::::::／ :| il| , ' ／ .................................... | ....................................................... |
::::::::::::::::Ｙ´ ..:|_／ , ............................................ | ..............................
::::::::::::::::{ ´ 〃 ......................................... | ..................
::::::::::::::::: { ................................ |
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:::::::::::::::::| ハ__ ． -‐ ¨
:::::::::::::::::| |´
74 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:44:12 ID:XbA8tUs6
雪華綺晶が人間でなくて良かったと、心から思った。
もしも顔があれば、彼女は僕を見るだろう。
僕は他人の視線に耐えられなくなっていた。
いつしか人の顔を見るのも、見られるのも辛くなっていた。
＿＿_
. ´ . . . . . . . .｀ ー- . .
／ . . : : :′ :, . : : : : : 厂三≧､丶. ,． ´￣￣ 、
, : . . . :/ . : /: . . ://:￣￣､｀ ミ:.＼ ／ ＼
/. :′ :/ . : / :/ . . :/ム-ヽト トミ }i:.＼{＼ ´ l l ヽ ヽ
/ :/: . :/ . : / : ′′'/ `^ｰz'ﾍ: ヽ / ｌ ｌ | | | ハ
/ :/ . : : : / . : :i : / / : ;/ ｀ヽ}: . i ′ ｌ ｜ | | | | ｌ | i
′′/ . : ′ :/:| / :i: . :i′￣￣｀ヽ、 |: .｜ ｌ ｌ ｌ l l 八ﾄ l | | | | |
,′. :/ . : :′ /. :l.′:l : ｜ } : .′ ｌ | | l |/ ｜ ｀ヽl | | | | |
.'/ : ′: : l :,. ‐く ′: l: : :l孑=ミ､ ヽ ´￣`′:′ | L 丁ﾉﾉト l ´]_丁 | }ﾉ |
ﾉ' . .:/ : : ': i/ ん. .′: :i!: :{{ん):::.}`ﾄ r‐ /i : { | |V 灯仍 f広刃! ハ l |
／. . ..:/ ′/ : { r 〈.i . : ハ :|廴.ツ ,ｨぅﾐy:: { :.′ ∟ |ﾊ 込ﾘ 込り |／｜} |
‐≦--ｧ彡'}/ .:}: /∧`ｰ｜. : :i:小:{ ﾋ:ﾂﾉ':::: ./ | ∧"" , "" | lﾉ l |
/ . .::/ :}'.:::::ヽ.__! . : :l::.| ヽ 丶 ん::: i′ | ∧ __ j| | ｌ |
ノ- 彡ｲ:/ ::::::::}:小 : :V! ri、 ′::::.| { | l ト 、 イl | ｌ ｌ |
ﾉｲｲ::::::::::: | . : l| }ハ --;.､ 从::::｜ | | | }＞r-＜ ／Ｖ ﾉ ｌ |
}:::ｨ::::::_}∧:{. : :| | i ヽ:!ﾉ .ｨ:::::::::i{｜ | | |＿ム∧r-く / ／､ ｌ |
＿_ ﾉ´ﾉグ ミ∧. :{＞| |＿ イ {::::::: 八{ ィ´ /,/ 〃´ ||. ∨ / ト＜ |
／´ ｀ ⌒`ヽ. ﾄ､ |rﾐ:| ／⌒iヽ{ |:::: / / | {/ {{ || / / | ｀ 、
/ ..::::::::::::::::::::::::::::＼:::::: 从 ,} ' ´￣`i }／
′ ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::`i ´￣｀i ′
i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `::ー{ ´}ノ
75 名前： ◆NBJATnhEhM[sage] 投稿日：2011/08/15(月) 16:44:33 ID:XbA8tUs6
首のない恋人。
僕の可愛い人。
,.,... ,,....., .... ,.
rr ､ i｀ァェz＜,ﾊﾉ火二＼ _ _
_,. -‐┴ゝ )ヽ_, ／ ﾉ (ﾆ/‐ ´─＞‐-ミーヾヽ.
f壬ニ二 _ゝ }}tﾍ＿ |{ ( / } ∨ﾊ
ミ＝‐ ﾉ }}ﾊ)》‐ -X ト ﾘ＿ i Y⌒ ﾉ
￣ 〒ﾅ ｿﾘ}}ﾘミヽ ＼/ ／ﾞヾ ヽ ,' _) ト
Ｔフ≦彡く ハ ヾ´ ' /( | ,八 ￣ﾘ
´ ⌒∧ }＼ i i_/＿＿ ｲ‐r' X⌒i_{
＼| i ,. ＜ ヽ| ｀ ヽ
| ヽ__ ィ´ヽ ハ r‐' ／|⌒廴∧ハ
ヽ ＼ ＿ 〉,>{ r‐┤ イ ヽ ﾉ (￣＼ ｀ く
＞x __｀ ＜ ｀ー ' ⌒ヽ_.ノ⌒￣ __ ） ＼ ヽ
r=ﾁヾ〉| γヾ､__ ´ ｲ イﾊ ヽ ',
r彡' ＞┴ - ､）＼ ィ⌒ ､ ） | } }
. ィ^'く＿＿ 〈＿__/⌒ヾ ＜ ￣ ﾉ j
f＜/＜/´ -‐ ￣ ‐-ミ{ ＿＿ __∠⌒ｿ
ハ＞{i＞{ ｀ｰ'─ヽ ／⌒｀ ＜
｀ﾐ‐ヾ≦､ ｰく ￣ ｀ヽ
⌒｀ ￣｀ ー─────────｀ーー──── ´
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35605 名前：名無し [] 投稿日：2011/08/21(日) 23:47:57 ID:-
この雰囲気好きだわ
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