やる夫短編集&モララーのビデオ棚 (,,`д`)<とっても!地獄編 やる夫は悪左府に気に入られたようです

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■2009/02/10(火) やる夫は悪左府に気に入られたようです

カテゴリー:やる夫短編集


傑作郡まとめ
現行スレ【実験作】やる夫スレ短編投下所 No8 【練習用】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1233789768/
出演やる夫 やらない夫 古泉 阿部さん ∀ガンダムメンバー できる夫
参考・同作者さんの作品
やる夫の地図で、南鮮石は王国を目指すようです
【グロ注意】やる夫はおぞましい片割れのようです


626 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 04:31:10.52 ID:QV6MWkco
「やる夫は悪左府に気に入られたようです」

・総カット数は52 (約 90KB)
・元ネタは2chの藤原頼長コピペから
http://res2ch.blog76.fc2.com/blog-entry-882.html(2ちゃんねる実況中継様)


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ときは平安末期の保安元年、藤原氏にひとりの男児が誕生した。
のちに博学多才を賞賛され、悪左府とあだ名された藤原頼長である。

頼長には年の離れた兄がいたが、その才気煥発なことを父に愛された頼長は、
兄の忠通を差し置いて「藤原氏の代表者」となっていた。


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さてこの頼長、公家の慣習に漏れず、『台記』という日記を残している。
当時の貴族社会を知る貴重な資料であるが、なにより『台記』には、
頼長のウィタ・セクスアリスが赤裸々に描かれていることも特徴として挙げられるだろう。

――頼長は、両刀遣いだったのである。


    / ̄ ̄ ̄ \
   /        \
 /     ─三三─ \
 |    ( ○)三( ○) |       ちょ……、また頼長様からラヴレターがきたお……。
 \  u  (__人__) /
   リ     ` ⌒´/ ̄/ ̄/      やる夫には愛する妻も、できる子供もいるってのに……。
  (|        /  / と)      くそUZEEEEEEEEEEEEE!!
  と|       /  /


やる夫は下級官吏である。かたや相手は天下の摂関家。断れるはずもなかった。
もっとも衆道を嗜まないやる夫は、無視してれば、いずれ熱が冷めるだろうと楽観視していたが……。



                 / ̄ ̄\
               / ─  ─\
               |  (●)(●) |
 .             . |.  (__人__) .|     やる夫くんと結ばれるように加持祈祷?
               |   ` ⌒´   }
              _rl.ヽ`     ////     分かりました、頼長様のご命令ならば……。
..              /\\    ////゙l゙l
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./
.          /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{   | !`:、
           ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:',  | |`、:|
           !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、


ところが頼長はやる夫と結ばれるため、霊験あらたかな坊主に加持祈祷を頼んだのだった。
これを聞くに及んで、やる夫は頼長の本気ぶりを思い知らされた。背筋にゾクリとくるものがあった。



                   /: : :./: ハ: : :ヘ: : : :.ヘ: : : : : : : :.ハ
               /: : : :| /  l: : : :ヽ、: : :ヘ: : : : : : : :ハ
             _/´/:l: : !:|   ヽ: : : ヽ\: :ヘ:: : : :l: : : ハ
               ,': :|: : lリ ̄`-ト、: : l_ ,.X: ト; : :.!: l:l: !:!        ……おや、やる夫くんじゃないですか?
               |: :ハ: :l ィt〒ォ、ヽ\:| .ィt-ァ.',: :|: :!j:/}|
               |:.ト、!: l   ̄      `┴'´ l:.,':./)}、 !       ところでどうです、今度ぼくと頼長様とで食事でも?
           _ - ´ ヘ! l: :|       l         !':/イ ` ー 、
        _ - ´     / ヘ: ',       !      /:/イハ    ` ー 、
         /       /    トt、  ー─ -   イ:/. /' ハ         \
.       /       /, - 、リ_!_> ---、ニ_ //' !  _ l          ハ
      /    、    /      く, -ニ二´、__ `Yニ´ ̄  `ヽ、!        ハ
   .   {    l  < \      亡r-- 、_   ー′        >、       l
      >    /  \ \       , -、_`ヽ、        / /`ヽ、    ム
       〉  /     ヽ Y`ー― 、_,/ , 、‐'ー '┬--─ 、/ /    ` 、 〈


               ____
             /   u \          わ、分かりましたお……。
            /  /    \\       
          /  し (○)  (○) \      (相手が元・直属の上司じゃ断れんお)
          | ∪    (__人__)  J |
           \ /⌒)⌒)⌒)   //⌒)⌒)⌒)
          ノ  | / / /   (⌒) / / / /
        /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  :::::::::::/
       |    l  |     ノ  /  )  /
       ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
        ヽ __     /   /   /


加持祈祷の噂で心底ゲンナリしたやる夫だったが、包囲網はさらに構築されつつあった。
元・上司の古泉は頼長の愛人であり、やる夫を紹介することでポイントを稼ごうとしていたのだった。



       ____
     /      \
   /  _ノ  ヽ、_  \       一回だけ、一回だけなら会ってやるお!!
  / o゚((●)) ((●))゚o \
  |     (__人__)'    |   でもそれ以上は絶対ムリだお!!
  \     `⌒´     /    それに古泉さんも同席するんだから、絶対変なことにはならないお!
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |


とまあ、その日の会食は別段妙な展開にならず安堵したやる夫であったが……


           ___
    !?/      \                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
      /ノ  \   u. \           | ねえねえ知ってる?                       >
    / (●)  (●)    \        | 古泉さんと頼長様って別れたっぽいよ          │
    |   (__人__)    u.   |        \____________________/ 
     \ u.` ⌒´      /
    ノ           \                        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ 
  /´                                      |  えー、マジで?   >
                                          \_______/ 


風の噂で頼長と古泉が破局したことを知り、やる夫は嫌な予感がした。
悪左府こと頼長は酷薄な性格であり、他人に容赦のないことで知られていた。

これまでやる夫にたいして非常に婉曲的なアプローチをしてきたのも、
愛人である古泉との関係を尊重してきたから……という背景があったのである。



                        r(    ,、_         /俺 こ
                         ゞ, rr~ヅ´ ミ        ,'. の ん
                            フハ:::::::::::::_ ミ          {. 番 ど
            ______        ミ|_.. -'_"-'´\  r'⌒ヽ {  だ は
      ) /        \        ゙i`:'''Tjフ:::::::::::} ミトー } l  ろ
  あ (_/            \        ,'::::,.‐'":::::::::::::{ {い) / ノ_
  あ  /             ̄ \     ,':::::::::::::::::::::::::::::ゞ゙ f クァ ―`‐- 、.._,、-'´
.  っ  (            (ー)  \. 〈.、,..:::::::::::::::::::::::::::,.‐'´      `' 、``丶、
   !!   )              ////(__人_)   )__.. -ァ:::::::::::/
       (                 .` ⌒/!    Y´_:::::::::./   \    \\
Vヽハj⌒                 / i j.    ゙i゙:::::::::::{     \    \\
    /                 \/ノ    丶、,、イ       \    \\
,~'~`~'~`~'~`~'~` 、,~'~`~'~○`~'~`~'~` 、,~'~`~'~`~'~`~'~`
                  O
          ______ °
        /:υ::─ニjjニ─ヾ
      /:::li|.:( ○)三 ( ○)\
      (:::||!.:υ::::: (__人__)):::: i|   アッー!!
    〃 ):::::::::::.   |r┬-| li::::/
      /: : : : : : l\`ー '/j: : ::ヽ     な、なんつう悪夢を……
    \ヽ :ヽ: : : : 7ヽ />: : : :r:\
     ( ̄ ⌒⌒⌒⌒ ̄⌒ ⌒ ⌒ヽ
      ヽ       ,.-―- 、   \
       ヽ     /::::::::::::::::::ヽ    \


加持祈祷のせいか、やる夫は毎晩のように真夏の夜の淫夢にうなされていた。
眠れぬ夜が続き、仕事にも支障をきたすようになったある日……
見かねた古泉が、気分転換にと遊びに来るよう誘ったのであった。

頼長と別れたはずであるからと、やる夫は安心して古泉の邸宅にむかった。



______________________   _____________
((_((_((___((____((_(_((_((_((__((___((___((_((___((_@ ((__((__((__((__((__((___(__((__((__((__((__
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ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニ@ニl:l//_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
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             ____                   |:| |
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        .  /  (⌒) ( ⌒)
         /     (__人__)ヽ     古泉さんもいい人だお。
       .  |       `⌒´  .|    落ち込んだ部下を励ましてくれるなんて……。
         \.____ 、__ ___/              __________________
_____ ,r´:::::::::\ゝ▼ノノ::ヽ._________|/|ヽλ_Y~匚乂_ゝ、イ~ヽソヽ,ハ__ノ乂_ゝ~ヽ
ヽλ_Y~匚i:::::::::,::::::::ヽ¶|/::::,,:::|ノ乂_ゝ~ヽソヽ,ハ__ノ、|エ |匚ノ___~A___匚ノ___〉~~A(o)___匚ノ\/匚乂_ゝ、
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        ヽ:::::ヽ、;;;;;;;;人;;;;;|;;ノ
          \;;;;;>ノ::::::,':::;;::ノ
          |::: ̄":::::ノ::::::/
          |::::::::::.:::/:::::/
          |:::::::::::/:::::/
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          L"つ、つ



  |┃    ガラッ    ____
  |┃ 三      /      \
  |┃        /  ⌒  ⌒  \     こんばんわだおー。
  |┃ .      /  ( ⌒)  (⌒ ) \
  |┃ 三   |   '" (__人__)"'   |     今日はお招きいたd
  |┃       \    ` ⌒ ´    /
  |┃        /ゝ    "`   ィ `ヽ.
  |┃ 三   /              \
,⊆ニ´⌒ ̄ ̄"  y           r、  ヽ
⊂二、 ,ノ──-‐'´|              | l"  |
  |┠ '       |              l/'⌒ヾ
  |┃三        |              |ヾ___ソ


         ___
        /⌒  ⌒\         ━━┓┃┃
       /(  ̄)  (_)\         ┃   ━━━━━━━━
     /::::::⌒(__人__)⌒:::: \         ┃               ┃┃┃
    |    ゝ'゚     ≦ 三 ゚。 ゚                       ┛
    \   。≧       三 ==-
        -ァ,        ≧=- 。
          イレ,、       >三  。゚ ・ ゚
        ≦`Vヾ       ヾ ≧
        。゚ /。・イハ 、、    `ミ 。 ゚ 。



/    チ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/ ! l  ! | {
  ィ´ーケ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_lイ ハ l `ヽ
∠ヽ 7:::::::::_ - .、:::::::::::::::::::::::::::/:::::`ノイ
 ハl !:::::::'´  ̄ 二`、ー 、:::::::/-__:::::::::!/     やあ、やる夫くん!! 久しぶりだね!!
  l { ! |:::::::::::<T::丁 ゝ:::::::::::! イ:::レ'` リ
ヽ、ヽミ:::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::::::l::::: ̄:::::::l       藤原頼長だよ!!
 !ヽ` l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::l
 `)`ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::l
  `Y ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::- /:::::::::::/
 _/{:::::::::ヽ::::::::::::::::::::、__ ,:::::::/
´/l!ヽ:::::::::::ヽ::::::::::::::::::ー - ´::::/
. l ll ヽ.:::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::/ `丶、
 ! ヾ、 \:::::::::::\::::::::::::::::::::/ノ    ヽ` ー- ._
 ヽ ヽヽ `丶、:::::` ー― /     ヽ


そこにはなんと、藤氏長者にしてやる夫にご執心の美青年、頼長の姿があった。


       ____
     /ノ   ヽ、_\
   /( ○)}liil{(○)\    な、なんで頼長様がここに……!?
  /    (__人__)   \
  |   ヽ |!!il|!|!l| /   |   別れたんじゃなかったのかお!?
  \    |ェェェェ|     /



  l::::::::::::」::::::::::l:::::::ト.:::|:::::::::::ヾ::l.::\:::::lヾ:::::::| ヾ、:.、
   〉:::::::l::|:::::::::::l:::::|:.ヾ!:.:.:.:.:.:.:.:.`:.ヽ.\l:.|::、:::|   `
.  ' |:、:::|:::',::::::::::ヾ::|: : `: : : : : : : : ノ: : : l::l.∨
   1 l:;:ヾ、ヾ:::::::::N         _  /::!    やる夫くんは警戒心が強いですから……
     リ ヾ:::`ト.、:::|       -=ニ -' ,イ|::|
       ∨リ ヾト、       ´ ./l| `     頼長様と相談して、一芝居打たせていただきました。
          /ー 、._ ` ` - 、_   _/
       r、     `  ‐ 、.._ 7ニ´
       /:.:.:`ヽ 、     `7 ト、
     ,<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ 、  /'´: :ヽ‐、.._
     ':.:.:`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽヘ: : : : :ヽ:.:.:.:ヽ


          ____
        / .u   \
        ((○)) ((○))
/⌒)⌒)⌒. ::::  (__人__) l_j :::\    /⌒)⌒)⌒)    ちょ、ま、待つんだお!!
| / / /     |r┬-|     | (⌒)/ / / //
| :::::::::::(⌒) U .| |  |    /   ゝ  :::::::::::/       これ以上近寄るなお!!
|     ノ    | |  |    \  /  )  /
ヽ    /    └ー.┘    ヽ /    /



                  /: : : : : : |:i: .:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.:.:...ヘ
                 /:.:./:./:.::./^'ト:.:.:.:.:!.:.:.:.:..`、.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.|
               /〆!.:/.:/リ  !:l:.:.:.::ト;.:.:.:.:.`、.:.:.:!.:.:.:.:.:|     こうなっては諦めて下さい。
             ,z≠´ /.:.l:..:l ..,__ l:.|、:.:.:.! 、.:.:.:.:.`、.:.:.!.:l.:.:.:|
                  !.:.:|.:.:i ,,,__` !| `、:.|´\.:.:.:.`,.:.:.i'.:.:、ヽ.     ……それでは、役者も揃ったことですし
                 i.:.:.f.:r;.! イ升! ! `、!-f升、.:.:.!.:.:.|i.:.lヾ、    今夜は一晩中楽しみましょうか?
                 |:./ i!l.:.l  ̄  /    ̄´ 7:.、!.:.:lノ.:l
                  レ  !:.:.l   /       !.:.:ソ.:./|:l          ・ ・
                     !:::.ト  .`____    i..:.i!.::/. リ       ぼくのアレも、天井にむかってすでにマッガーレ状態です。
                     !..:! \ ヽ_/  /!.f/|/
   r- 、        ,-‐ ‐- 、_,,!i-'"i`i、  ‐  /_,,リ|ヘ、    _ . -‐ 、
   ヽ、 \__   /:::::::::::::::::::::::::/::;;;;| ヘ、 ー',, / i;;;;;ヽ`' ̄::::::::::::::::::::: ヘ      __
{ヽ、!゙`、.ゝr、  l`Y\:::::::::::::::::::::/:::::::::;i  rゝ"、    !;;::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::i  ,.、r-ィ'ヽ }ィヽ
.|  |  ll  Y´ l  !  ヽ-、  ::::::\:::_/! , '!::::::::入   /::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::,., ィ´f  i  l  i´ i l
.ヽ、゙、 ゙i  ヘ  |  i     ヽ::::r-‐'´:::::|/ l };:::::/ k. /i:、:::::::::_r':::::::::::::::, -‐ f | }  }´ l  ! ,! i
  `゙、. ヘ   `"ヘ `l_      !、_r 、::::::::l  Y:::::::l   V/ 、/::::::::::::::::r´    ! ! !  | ソ  .|' /
     `ー'‐―、_   !     //´:` 、i  /:::::::::|  /:::::::`` 、::::::::::rr|::::.....r'゙  |'´  /´ //


 __,冖__ ,、  __冖__   / //
 `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ /
 ヽ_'_ノ)_ノ    `r=_ノ    /
  __,冖__ ,、   ,へ
 `,-. -、'ヽ'   く <´   7_//  ̄ ̄ ̄ \
 ヽ_'_ノ)_ノ    \>     / u ::/:::\::\
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   ll     || .,ヘ   /    ` (__人__)  |
. n. n. n  ヽ二ノ__  {  U.   |r┬-/ ' |
  |!  |!  |!      _| ゙っ  ̄フ   ` ⌒´ /
  o  o  o     (,・_,゙>  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \



                              ....|  人. 食 か .私 |  / つ ホ よ
    騙されただけだお……               ....|  間 っ ま は |  l い イ か
            -─‐──‐-、          .....|  な ち わ ノ  !  〉 て ホ っ
         /             \          |  ん ま な ン |  | き イ た
        / ;              ヽ.        ...|  だ う い ケ |  | て    の
       l  U                l         |  ぜ   で だ |  ヽ       か
       |      , 、     ;    |⌒´⌒`ヽ  ..|  ヽ        っ !   l \    /
       !、  _ノ" "ヽ、__  ∪         .....|  ノ!\__   て /   |  〃''7´
        ヽ ((○)  (○) )::  /⌒゛`         |    {  l ̄`ヽ(  ヽ ! / ,;〈
         /ヽ∪(_人__)∪__ ,ノ|     ,       |      j| /     `ヽ;;,,   ヽ
         /   /` ⌒ ´   |.    |    ,   .|    / / l!        ',;    ',
        /   ∪    |∪`-,,,|"   |___,ノ  .....|    / /         |
       /   /     |    |    |     ..|    /   l          !    l
    , --‐-ー、_ /∪    l     ,|    |    .....|  ,.イl!    l!         /,    l!
   く / / ァ- ,ノ _    \ノ^ノ^/⌒ヽ.j\   ..|  ゞ{l       , , ,;;;ノ、,,,
    `ー' ー´ ̄ (_)  (_(_イ_,イ、_,ィ'´__/ ̄  |  r''l      ' ' ' ' ''l;;;''''''
─────────────────────┴─────────────────────────
           /⌒´ ̄ ̄`ヽ
  r―-- 、  /:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
  |     `Y:.:.l.:.:/.:.:.ハ:.l:.|:l.;.';.:.|.ト.ゝ--一  ー- 、
  |   \ ` |:.:.j:/:.:.;イー|:ト:|:トl:.l.:.|:|:|.         /
.  !     ヽー!://:.;イ:.:死リ ハ|'rテ||.ト|、__/    /
.   ',.     `、'/イ:ヘ|:.|    〉 ハト|  /      /
    '、  ヽ   V レリl:.!、 ー=‐/ヽリ_/  /   /        時に閉鎖空間での僕はー
    `、     `Y| ` ` ー r'__/´′  ′ /           KA☆GE☆KI でしょうかー♪
     `、       ヽ   ′/     / /
      ヽ \  ` ー     ′     ' /
.       \         ,     {
         i     ̄`  ′     !
           ',       ,       i




                  ,,,r------.、   , -‐――- .,_
   __,,,,,,,,---――-、   ,r"       i、 ,/'       ゙ヽ、   ┌―、
 | ̄      _、  ゙i  ,r"         V          '、    l   │
 |,,,,,-―''''''"゙゙゙ ,i  / ,i                      i    |  │
     .| ̄~ァ ,l  /  |        ________    i   l゙  ,i
    ,i'  │ ヽ_/  | ̄| | ̄ l/ ̄ 7 |     __,,,,,,,,,,,,,|  l   i'  .!
    ,i'   ,i'      l、_从__ツ   ./ "''''"" ̄          /   ゝ--'
   ,l'   ,i'         ヽ/  ,/              ./    i´""!
   く   ,i'          l  /              /     ゝ- '
    ヽノ           ヽノ \,_          ,r''″
                      ゙'ー、,_  _,,r‐''"
                         ''v"



翌日。やる夫はフラフラになりながらも古泉邸の門を出た。

        ____
     ; /ノ|||| ヽ\;
   ; /( ○)  (○)\ ;
  , /::::::\(__人__)/::::: \;
  ; |    | |r┬-| |    |,,
  ′\      `ー'ォ    /´    ふ、ふたつの意味でハメられちまったお……。
    ./  ⌒ ̄ ̄`r:´> ) :
    (_ニニ>-‐'´/' (/ ;
    ; |     | ;
    ' \ ヽ/ / :
    , / /\\ .
    ; し' ' `| | ;
          ⌒


         / ̄ ̄ ̄ \
      /   :::::\:::/\
     /    。<一>:::::<ー>。   け、ケツが痛いお……。
     |    .:::。゚~(__人__)~゚j
     \、   ゜ ` ⌒´,;/゜
    /  ⌒ヽ゚  '"'"´(;゚ 。
   / ,_ \ \/\ \
    と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.


ところが、不幸は重なるものである。
やる夫の最愛の妻が難産で死に、子供も死産してしまったのである。




          ____
        / _ノ ヽ_\
       / ∩l^l^lnnl^l^|\       なんで……やる夫ばっかりこんな目に遭わなきゃいけないんだお!!
     /  。ヽ   ∥  ノ \
     |   /   人   l   |   ひどいお……ひどすぎるお!!
     \ /   /|ii!i!|\ \/
.      |    /. |;;;;;;|  \ |
            `ー´


                 . -──-
            ,  ,´            `ヽ、
          /    , ′   /   ヽ、    \
     ニ パ   ,'  /  ,′ ,'  |  ヽ  ヽ   、 
         /   /  /{  i  i   | ヽ  ',  ',    ヽ
        ,'     ヽl /|l  ||  '´ ̄`丶  i    i     若ー、頼長様が弔問のために
        ,' i ,′/  | /l|   {i   | \ヽl ',   l   i
       ,' i i イ圻芸|,′|l | | ィ示云ミ、| }  |   |     玄関先まで来てるみたいですよー。
         i l  | 1f u i}  ヽ |〃 7〃= ヾ. |  ! |    |
       ハ | | iゝ、ゞ少    `   { i' u i.リ| i  |    
       l リ八|   ̄ 〈、     ヽ .ゞ==≦.! l  |⌒、  
       | |i. | !     r‐             | !  ヒ 〉i   {
       |.|| | ゝ,    {     7       | ,′ .jr.ノ   l
       |i | | | ヽ   !    /      i/   ,′    !
       |l ! l | |\   ___ ィ≦/   /|      八  ←やる夫の従者
        |l ヽ | !-‐‐,≧彡{{{{{{{{{{/   /ミミ≧=?  ヽヽ、
       |l ヽ| l  ハ{{{{{{{{{{{;/   イ|{{{{{{{{≧  ヽ`丶、
       |/ | |  { ',{{{{{{{{{{/  /| |{{{{{{{{{{{}  \  \



           ____
          /ノ   ヽ、_\
        /( ○)}liil{(○)\
       /    (__人__)   \    うっさいお!! どうせあわよくばって魂胆で、やる夫の菊が狙いなんだお!!
       |   ヽ |!!il|!|!l| /   |
       \    |ェェェェ|     /     藤氏長者なんだから少しは空気読めお!!
     , -‐ (_).ヽ   ー‐    ィヽ
      l_j_j_j と)          i      やる夫は病床にあるって言って、追い返すんだお!!
       ̄`ヽ     ノ    | l
       /´  ヽ        | l
       l    |       ヽ_⊥-‐ 、
       ヽ  _,l- 、      ̄/     l
        ヽl´   |_  / ̄ `l_-‐ ´
         `-‐´   ̄ヽ --‐'


        ,  '"´ ̄ ̄``丶、
       /      ―- 、__ ヽ、
      ,イ , -     ヽ 、ヾ::`´:::ヽ
     /::...:/  ::::. .:::::..、\::::..\::::__::ヽ        わ、わかりました。
    ハ_ノ ::. ::::::..、::::\:..ヽ::::::.丶、`:::\
     |.  . ::. ::::. :::ト、:\:::::ヽ::::ヽ::::>、ヽ、:::丶、
     |:: :: ::|::::ト、::ヽ`メ:ト、::::::::::::Vぅヽ:::::\::::::::` 、
    l::: :::::::ト、:ヽ\'<,.ィo卞iリ::::::ヽ〉リ:\:::::丶、_:::::`  、_
     ::::.::::::[_>、:.、`ヾト=='ノ ヾ:::::::Y:::\\:::::::::::`::::``丶:``丶、
     ∨::::::〈{fり、\   ̄ u. !:::__|:_:_:_:_:_:_:_:_:_:::::::::::::::::::::`丶::`ヽ、
      ヾ!、:::ゞ‐〈 .`` ,  ,.ィT}´}}}}}}}}}}}}!:::::::::::::::::::::::::::::丶、ヽ、
       ヽ\> 、 ‐ ´,.イ}}}}}}}}}}}}}}}}|:::::::::::::::、_:::`丶、::::\|
        j::ゞ--え「〕}}}}},. -―_ュ_}}}}}}}ヽ、::::::::::::`丶、::\::::、|
       /    i川ヽ},.イ三三シ'´ -- ̄`ヾ三ン::::::::::::`::::、::::、:::\::\



          ____
        /      \
      /  _ノ  ヽ、_  \
     / o゚((●)) ((●))゚o\    ……やる夫は、翠の子がいなくても
     |      (__人__)     |    頑張って生きていくお。
     \    ` ⌒´     ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ      子どもの、できる夫と一緒に……。
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |


傷心のやる夫も妻の四十九日が過ぎると、これからのことを考えるようになった。
どれだけ思おうと、死人は蘇らない。
愛する妻のためにも、精一杯生きていくことを決意したのだった。

そう思った所へ、またも頼長卿がやって来た……。



       /::〉ミ./::::::´"''ヘ.ヾ ヾヤヤ、
      ./::::〉ミ/:::::::::::::::::::ル'`.、.i、ミ,':、
    / l::::::トミ^==-、::::::::,=='^ミh:::::l ゙ヽ.      ……どうだいやる夫くん。
      l::::::lkl::<えテ::::l::::"ぇテ>:kl:::::l
      l:::::ヘ.,l:::::: ̄:::::l:::::::: ̄::::::l,ノ:::::l       もう身体の具合はよくなったかな?
   .゙ヽ. l:::::::::::l:::::::::::::::、 ,:::::::::::::l:::::::::l ./
     .\\:::::::、:::::::、____,::::/::::://
      .\\::::ヽ::::::――:::::/:://
        .\\:::`ェ" ̄`ェ"::://


      ____
    /_ノ   ヽ_\      はあ、もうやる夫の身体は大丈夫ですお。
   /( ●) ( ●)\
 / ::::::⌒(__人__)⌒:::::\   その節はわざわざ来て頂いたのに、
 |        ̄      |   なんのお構いもできず申し訳ありませんお……。
 \              /



       ,--一―_-_、
      /-''''~、_______^γ''^-、
.   / ⌒''''--、,\ヾ ! rヘヾ ヽ
   / ノ ,-⌒  ―-'-'- .i/ )
   / ∠.  {:::::::::::::::::::::::::::::::レi /
  ノ  / ノ,-''^'-、_:::::::./ヽV
 ζノ /./:::::::::(个j:::::::.i^Tj .|    なに言ってるんだよ……。
   ) r⌒!i:::::::::::::::::::::::::::|:::::::::|
    }ぃ !::::::::::::::::::::,::::ν:::::j     ほら、私とやる夫くんの仲じゃないか……?
    ゝ_,、:::::::::::::::_____:::::::/
     Y::::ヘ:::::::::::::^  '::::/
     i::::::::::\:::::::::::::::λ
    /⌒'''' --^ニ'― イ
.....';  r      !.i   i


                   , - 、 __,- 、
              , ー 、 /、 丁  ,.ノ_
            , ー、f   `l l  |_,ィ'´  ノ
           |ヽ `〈l   ド、 l  _/_
       , -、  / ` 、 ゝ   ! `´rゥ- '´ j
     __/ `ュ >_/    1_,/`‐'  ''"   _.../
        |            r' ´    ギュッ
          l      _, -‐ '´厶_
         ト-‐ゥ-‐' \   ィ´  `t┼
         `ゝ_| !   」   ヽ   / 1
         ___」   |∧    / 勺
        "      !ヽヘ  _/ ゙;`



       ____
    /     \
   /  _ノ  ヽ__\
 /    (ー) (ー) \       ……頼長様の真意はわかってますお。
 |       (__人__)    |     やる夫は、頼長様の恋人になってやりますお。
 \     ` ⌒´   /
,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、.        その代わり、次の除目(人事異動)ではよろしく頼みますお。
:   |  '; \_____ ノ.| ヽ i
    |  \/゙(__)\,|  i |
    >   ヽ. ハ  |   ||


/    チ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/ ! l  ! | {
  ィ´ーケ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_lイ ハ l `ヽ
∠ヽ 7:::::::::_ - .、:::::::::::::::::::::::::::/:::::`ノイ
 ハl !:::::::'´  ̄ 二`、ー 、:::::::/-__:::::::::!/     もちろんだよ。
  l { ! |:::::::::::<T::丁 ゝ:::::::::::! イ:::レ'` リ
ヽ、ヽミ:::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::::::l::::: ̄:::::::l       それじゃ、私の屋敷に行こうか……。
 !ヽ` l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::l
 `)`ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::l
  `Y ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::- /:::::::::::/
 _/{:::::::::ヽ::::::::::::::::::::、__ ,:::::::/
´/l!ヽ:::::::::::ヽ::::::::::::::::::ー - ´::::/
. l ll ヽ.:::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::/ `丶、
 ! ヾ、 \:::::::::::\::::::::::::::::::::/ノ    ヽ` ー- ._
 ヽ ヽヽ `丶、:::::` ー― /     ヽ


最愛の妻が死に、ヤケクソになったやる夫は、子供のために
頼長を利用してとことん出世してやろうと考えたのだった。



さて、ここからは余談である。
悪左府頼長には多くの男色相手がいたが、そのなかの一人、源成雅は義理の兄弟でもあった。
(どういう事かというと、成雅の妹が頼長に嫁していた)


         , 仁二二二二ニ、      Y
      /                   ヽ
      /                      |
     /   l ヽ.   l |    |   l         |
    ノ         |     l|  |  |  .| |
    | |  |  |__ l_|_  ,イ|   |   h    |
    | |  |  L___」_Lレ′|   | l リ    |     頼長様は古泉殿や白饅頭にばっかりご執心で……、
    | |   | 「i  ´{l:::ン  レイ  |   |   |     僕のことなんか、気にもとめてくれないや……。
    l|| | lノ   :;;;:      |   |   |   |
     } }| ! 丶_         |   |   |   |
    ノ ィ 人 l  `つ      |   |  |   |
      | | ト、ヽ   `ー┬‐'´  |   |  |   |
       | | | ト┘ヽ  ,イ.    |   |  |   |
      L_ /  ヽ、l/ |     ノ   |∧ l  __」
        ノ_lヽ、_ソ   ヽ    `ー'/. |/l \
       , -‐ '´|: : :l  |    \  /   |  |: : :l\
      /.     |: : :|  |  rー、i {へ_.   |  |: : :l  \



       /::〉ミ./::::::´"''ヘ.ヾ ヾヤヤ、
      ./::::〉ミ/:::::::::::::::::::ル'`.、.i、ミ,':、
    / l::::::トミ^==-、::::::::,=='^ミh:::::l ゙ヽ.    そう拗ねるな……私は、愛多き人間なんだ。
      l::::::lkl::<えテ::::l::::"ぇテ>:kl:::::l
      l:::::ヘ.,l:::::: ̄:::::l:::::::: ̄::::::l,ノ:::::l         成雅のことも愛してるが、他の男の子も愛してるんだよ。
   .゙ヽ. l:::::::::::l:::::::::::::::、 ,:::::::::::::l:::::::::l ./
     .\\:::::::、:::::::、____,::::/::::://
      .\\::::ヽ::::::――:::::/:://
        .\\:::`ェ" ̄`ェ"::://


                          _____      /      
                              , '´     ∠二二二 、  . /.     も  
              ー‐. °        /                 \/'.     う  
             ノ        /           ∧     \     い   
             イ     / /        |  | \/  ヽ  | |  ヽ、   い   
   /  ̄ ̄ ̄ ̄ \.      | |         |  ∧_/_\_, |  | |  | i   で
 /           \    | |   fl| |   |  l ´、l_l::l` L__」 L_ | }.  す   
/. 浮    頼       ゙、    | |   Ll |   |/   ::;;:     ( | |  |\. !!_/
  気    長      |   | ;  Y . |  |           ' ノ:;{ |  | ノ
  性    さ       |    レ′| |   |   |      )-― 、 / .レ'′
  な     .ま         |   {   | |   |_/             / | |
  ん     は         |     | | L|  |   、       /|  |_/
  だ                |     レ′.|  |     ` 、__ / | !
  か            |     ノ  ∧_/      /   |  |  |
  ら               人    乙_/_,イ|        {、_∧ ._」/
                  /   ,.. -イ´|   \      / ヽ:.:\



           __
      . ‐'"´  ,. -‐` 'ー- 、
     /    ∠-‐''''" ̄ ̄``ヽ.
    /  .       /~`´ヽ`、`、 ヽ
.   l  .'   :  .' /    l l l l l
.    l  i   i : i | {'" ̄` ヽト、} l |
   l  i  rl l トl、レi´「`  ィTiレヘノ    ……でも、僕はなにがあっても
   |    l l l、 l  └'     U l     頼長様の味方ですからね。
   | :   :ヽl l ` ///   、 ll
.   | l : i  | ト、     ー_‐´.イl
   | l i l i| l      /i |l
  ノ ノ l l l lヽl―‐┐ l二, l lノ
.  i ,' l _ノ-<`     、L_L ムL|_
/ ̄ `ヾ::::::ヽ      。`i/  `i::::i`ー、
       ヾ:::::ヽ     `i。  }:::l   i


この言葉通り、のちの兵乱で形勢不利であったにも関わらず、源成雅は頼長に味方した。
この兵乱とは、1156年に勃発した「保元の乱」のことである。



失脚していた頼長は、強制的に退位させられ不遇をかこっていた崇徳上皇とむすび、
政権を奪取するために兵をあつめた。


::::::::......    .....:::::::::::::::::.....                          ヽ/_,ヽ, ヽ、
                                         |/  ヽ、 ゝ
                       へ            /'''ー―' 、  j `l
                     /,....,,_\          ヽ  ,、___,   ゝノ ,
,,,_                  (' .( ;ヽ く、         ,' (    `'ヽ、   ,'
‐-,,,,,_"''' ‐- ,,,,,__            ヽヽ' ,⌒ヽゝ        ヽ C      ヽ、,ノ、
    ~""''' ‐-,,,,,_‐-,,,,,_        ヽ||/  | ヽ、      ,、 く  ゝ       `ー‐ー-
            ~""''' ‐-,,,,,_  c,,-‐''ヽ、 /ヽ ヽ、.   /__\ヽノ   /\      
                    くゝ ,,-‐''   ヽ ,.-ヽ、  '、( ヽ く    '、(ヽ く    ,r゛
                  ,、 `'  "'ヽ,.-‐''"彡彡ヽ,  ヽ' ,⌒ヽ    ヽ' ,ヽ  ,r'
                 /__\'''''''''ー-/彡彡ヽ,.-'7゛c,,-‐''ヽ ノヽ"'''c,,‐'' ノヽ,r゛
                 '、( ヽ く    /,.-‐''/  /  くゝ-ー''''  ヽ   7' ,.r'
                 ヽ' ,⌒ヽヽ、  ヽ/.., /ヽ    /彡ヽ彡ヽ  ,、‐''゙
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            '、(ヽ く    /彡/ヽ(ミヽ、Yl ,.-‐''"
              ヽ' ,ヽ  /  / ヽヽ、__`ノ
‐- ,,,,,_─ー―─---c,,‐'' ノ ヽ、(  _,.-‐''"
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       /                 |  ゙、    |、 i           ヽ
      /             i     |   } i|   | ヽ | i           ゙、
    /              |    |!|  /リ:ヽ  j _,,,}ゝ|            ヽ、
   /                |    | l|  (__,,z;| /ニ二、ヽ /           \
 _/                 |   i|、!   ..:::';y'-r_ァーァ} /   ::          ヽ、
       .     i:     i  .:|!   |::ヽ   ヽ::`ー─ '"//   /:            ...     なぜ父は……
 ...::: ..:  ..:::     :゙、    ',  ::|ゝ  | ::::i      ̄  /ィ    /:: ..:::  .::::. . :::::::::::..    認めてくれぬのだ。
  ..::::::  .:::::.  ... ::. ::::ヽ    Nヘ| ::\| :::|         /  /:::: ..:::::::.:. :::::::::...:::::::::::::::::::::
 ...::::::::: ::::::::.. .::::::::::::::::::::\   |:: :ゝ ::` ::|         ///〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  やはりそれは……
  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ヽゝ              ...:::://:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__  実の子では、ないからか?
  1;;、;;;;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽゞ::      ヽ /       ::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/\;;;;;;`
 ヽ {;;;ハノ!;;γノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ      _,、,、__      :/;;;;;;;;;;ry、;;;;;;;/{;;;;;{^ヽ;;;/'   ``ー
   ∨  ヘ/ ハ;;;;/ )人入;;;/;;N;;;\   ´ ー--  `    /;;/|/  ヽ;;/ ヽゝ  ソ
          `′   )/ゝ! ヽ} \          / |'´  ′   )
                 _ /|   \       /   |゙ヽ,
             _,, - ''" |ヽ..⊥__ ゝ、_/ _,-┴-'|``ヽ、
           ,r''"     |      ̄ ̄ ̄ ̄      |    `ヽ、


崇徳上皇、諱は顕仁。長い歴史を誇る天皇家のなかでも、彼ほど悲哀に満ちた帝はいない。
父である鳥羽法皇に疎まれ、弟である後白河天皇と対立した彼は、
鳥羽法皇が崩御するやいなや、後白河と武力衝突した。

ちなみに俗説では、崇徳上皇は鳥羽法皇の実子ではなく、祖父である白河天皇の子であったという。

─━─━─━─━─━─
 鳥羽天皇あたりの系図
─━─━─━─━─━─

白河─堀河─鳥羽─┬崇徳
                  │
                  └後白河



                               ⌒)⌒ )
             ヽ  ⌒)⌒          (  )⌒丿⌒)
             (  )  丿________(  ノ _______ ⌒)⌒ )
               (  ノ !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!( 人从  !!!!!!!!!!!!!!!!(( ) ))⌒丿⌒)
   ゴオオオオオオ     ( 人 !!( 人从-.=.-.=.-.=.-.=.-(:::从∧  丿.-.=.-.=.-.=.-ノ火.,、-.|
             (:::从∧(:::从∧=.-.=.-.=.-.=.-.=从从从 ノ人:::人从人::::|[[[[| |    ヽ    
            ⌒)⌒ ) 从 从从从=.-.=.-.=.-.=.-.=从::::从||O;从::人:::人从:::: |ミミミミミ.  (  )  丿
        (( ) )⌒丿⌒)从::::从!!( 人从=.-.=.-.=.-.=.(:::从人:::人从人::::|[[[[| =.-.=.ゝ、  (  ノ     
         ノ.,、) IIIIIIIIIIIIIIIIIIIII(:::从∧IIIIIIIIIIIIIIIIIIII从从从::人:::人从:::: |ミミミミミIIIIIIIIIIIヤ( 人从)  丿
 ヽ    ⌒)⌒ ) ::)_二三_-==-从从从!!( 人从 ̄从::::从(  ⌒)⌒ ) -_─_二三_-==(:::从∧ ノ 
(  )  丿 )⌒丿⌒=_-三 ̄≡_ 从::::从(:::从∧=≡_ヽ (  )⌒丿⌒)≡_-==─≡_- 从从从 人从
 (  ノ ノノ ノ ) -三 ̄≡_-= (  )  从从从_二三(  ) ( 人从-==─≡_- ̄==(:::从::::从||O;从∧
_,_( 人从从|::|从((、_____(  ノ 从::::从||O__(  (:::ヽ    _____从从___ 从从从-、,,,_,,_,_,,_
ヽ @==@==@==@==@== !!( 人从@=( 人从==@==@==@==@( 从(  )  丿@==@==@ _从::=@=从::::从||O;==@ ヤ
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  γ;;⌒ ノヽ;;);⌒ 从从从::::::| :::: :: ::::::| :: :::: :::::::|人:::人从人::::|[[[[| 从从 :: :: :: :::::| :: :: : (:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵∴):∴::∴):
r;;ゞ(;:: 丿;:: ;;;;;ヾ;;从::::从||O___|..___||=::人:::人从:::: |ミミミミミ||O;___|____`(∵(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ":(∴;(∴;ヾ)
(:: ;;;;ソ;; ) ;::ソゝヾ) ;;):::)==ii==ii==ii==i人:::人从人::::|[[[[| ____|^|==ii==ii==ii(ソ∴∵丿 ∴(;ゝ(:::∴ ソ)::〆:ソ" |;`
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`ベ(; ゛(;;; (:::: ソ)::〆:ソ|il!li!li|il!li!li|il!li!li|il!li/l------------------------|ヽ (;ゝノ∵∴;(∴)::(:;;ソ∴∵丿∴ゝ∵:(:;;∴∵
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保元の乱の歴史的な意義は、武士の強さを人々に知らしめた点にあるだろう。
宮廷の対立(崇徳―後白河・頼長―忠通など)に武士が介入し、解決に一役買ったことは、
『愚管抄』が論述するように日本の歴史の転換点に違いなかった。

ある社会学者は「権力の根本には暴力がある」と分析しているが、
これより後の時代に「暴力の行使者」である武士が台頭していくのも、必然であったかもしれない。



                  _,,.「`i_,. へ、__
               _ノ⌒:::::`:::::::::::::::::::::::.`ヽへ.
             r' ::::::::::::::::::::::;iヘ、::::::::::::::::::::.. ヽ
             人 、::::く`'´`′ `フ::::::::::::::::::::.:. `ーヘ.           小生の名は源為朝!!
            〈 :::ヽ(`ー'´ ノ    \:::::::::::::::::::.:.:.   L
      r‐'⌒'ー'フ'′:::::::)i¬ュl  l<ニiユ L::::::::::::::::.:.:.:.:..  lへ、_        並ぶ者なき強者なり!!
      ノ    .:::::::::::::::::::|-‐ //  ー- .._,. `フ:::::::::::::::::.:.:.:...  └へ
     〔   .:::::::::::::::::::::::::|  l, 、      / }::::ヘ:::::::::::::.:.:.:.:.:.:.   く_.     雑魚は良い! 後白河という偶像、
     ノ   :::::::::::::::::::::::::::::l  F==-、  l: └'ソ:::::::::::::::::::::.:.:.:.:    L     即ちアイドル一人討てば済む事だ!
   f′  ..:::::::::::::::::::::::::::::::l. レー-‐‐、|   l  イ´:::::::::::::::::::::::::::::.:.:.::.:.   /
   フ  ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l.└- --‐′  / \::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.  く
  く   ::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;L_...二...____,..ィ'   く:::::::::::;;;;;;;;;;;;:::::.:.:.:.:.:..  ノ
   > :::::::::::::/ ̄ ̄. -…‐-ト、::::::::::  l     レ''"´    `ヽ;:::.:.:  ぐ
   ヽ ;;: -‐'フ|    il|||i!--‐イ l;::::   /    /""    ィ-三l'''ー- .,ム._


さて保元の乱の際、崇徳上皇側には勇猛で名を馳せる源為朝が参戦していた。
天下第一の豪傑であり、2メートルを越す大男であったと伝えられている。

彼の活躍は『保元物語』に詳しく述べられているが、その奮戦ぶりは、
物語としての潤色はあろうが、まさに一騎当千の名に恥じぬものであった。



     j´〉   // , /  , -    ヽ ヽ
     ノィ  / ,.'/ //  /'   , -    `ヽ
   //ゝ タ /' イ /ヽメ、  /   /    ヽ',
   }_´ィ ノ// 〃 / - 、 ヽV/    ィ'       ! !
     'ィヽ !Kl/,ノ ,イj`ll i l、  / '    /  l l
     |`′!/   ー '´   ヽ'/    /   / i   あれが……源為朝!!
     |,ィ ノ  u.     -‐ _弋ヽ/   // /
     |ノ'´ !    、   '  ,ィテiヽヾヽ,.ィ´, ' /    お父様、私が奴を倒します!!
     | ) l   -、 '   ゝ‐'ノ _,入_ / ., '
     | '-、.'、   ′    , ‐ ´  ノ /
     |,.-,ーz> - . _ ._ィ二 -‐_'ノ ノ
     |ノィ つ, -ィ、     ̄`ー ‐ ´
    、ー_⌒!ノ l、, ノ
  、ー ┴ く /  `l‐、
   ヽ ̄_ヽ/ヘ-くー'   i


       〈 ィく   V | ィ  |   l    l ヽ \   ヽi
       ヽ  ヽ   l |' l|  l__ l__ l   l  ヽ   ヽ
        l   ',   l ┴' ̄  /二 ` `ヽ」   lト、  |
        |    l  / ニ¬     7ァ_〒  |    Vハ l
      ┌ j   ,ノ_厶ハ  __r    -ゝ┴  |      ト-ヘノ    ……待ちなさい、重盛。
      V个しヘ厂 / l ^´ }         |     /|  ',
      j^¬ー'ーイ  l   ヽ ´      |   / |  ∧    たとえどれほどの剛の者であろうと、
        l      |       - ニ´      |  /  lト-' |    兵力ではこちらが圧倒的。
      l      |    ヽ         イ /    |  /
.       l       |     l\      / | /    ! /'    危ない橋を渡る必要はありません。
     ノ!ヽ- 、___ ト、    | r-> <ィてl'        K      
    V^ヽ-、___人ノ   lハ^⌒   _二l        l┴‐-、.   ここは、冷静に様子を窺うのです。
     ]トヘ、__   ,ハ / ̄_」/ ̄   |       |    ヽ


このとき、後白河天皇側には平清盛・重盛親子がいた。
重盛は兄弟のなかで、父清盛の血をもっとも色濃く受け継いだ英明な武将であった。



       , -‐'   _r‐一'^¬ l   |l    l   i
        `¬-‐1 「  l!      l j   ___」 l     |    l
          ヽ|  _|l__,. - ´ ̄_`  | !     |     !
           `T ヽ_ ´ ,=r‐ T´  il     l    l     ……それに、違勅の愚か者を討伐するのは
            ハ丁ヽ    ゝ‐'  ,′    ,イ     !    ご家族の役目ではありませんか?
              ハ `´}       /    〃|      !
           ′ ', 〈 、       ′  / |    ハ.   ねえ、義朝殿?
           ,{  ヽ  -_-    l  /     |     /∧
          ハ   \     |〃       |   〃   ',
            /  ヽ     トヽ-‐ rァ′    /|   /   /∧
           ,{    ヾ   |}┐ 」′     / ト、/   〃  i
         ハ    ヽ ハ ∨|    /   L.ゝ、/    ト、
           i ヽ    ∨ ,iY  |   /     レ ´::::>--、_jハ
           l   ヾ   / / 〈   l_/       |::::::/  /::::: ̄>、


            /           ヘ
             ノ  r‐-⊥   L⊥ヽ_
            {イ l l:::| |:::::VN':::::::::| ト、}
           Nト、ゝ」_l_:_」 l_::_::::/リレ
                ∨ 〉  ヽ'  ム!イ            ……分かっている、みなまで言われるな清盛殿。
      _ i⌒L_  _./  ハ、 ´ ̄ /
    /:::::::::|  |::::Y:/  /二ァ'う┬L_               愚弟の処分は、この義朝に任せてもらおう。
.  /:::::::::,ィ ┤ し '  厶/ ,イ| | 「::::::::l    ___
  i:::::::::::L- ^          /:::l l リ:::::::::::ト<::::::::::::\
. |::こ ̄ _,ィ  ー-、    仁 Tヽ l:::r‐ヵ}  |::::::::::::::::::ヽ
  i::::::: ̄::::F     |    イこ⊥_V:::| [. 7  l:::::::::::::::::::::|
.  \::::::::/i    ノ  ¬ `     ノ | r/  /::::::::::::::::::::::|
.     ヽ〈 \ _     ,ィ丁.「::::l /  ∧::::::::::::::::::::::!
.      ヽ_∧ `ー-<::::::::l ゝィ/  /  ト-、::::::::::/
        l:::ヽ___」:::::::::ゝ-ァ'  ∧ ,イ<i^i:::::/


平清盛とともに天皇方についていた源義朝は、為朝の兄であった。

源義朝――頼朝・義経兄弟の父であり、後に「平治の乱」で悲劇的な末路を迎えるのだが、
このときの彼は、自らの運命について知るよしもなかった。



             _/ ̄ ̄ ̄`ー-、                   /
          / , ─‐-、_、_v_ノ人                    /
            / く \>--ヽ, iL`Y,ヘ                 厶、
           ノ   `7´   ,ィ= 、 `リ ハ                 /,イ !
        / {,ィ廴_フ   `ニヽ ,ハト!                 ///| |        刀をおさめよ、為朝!!
        }ハ  ヽニヘ、     / リ      ____  /// l i
         ヽ、_  _」`ニ_⌒厶ィ′    /:::::::::::::::::>' /                  兄に刃向かうなど、
    __     ,r-、r-、::::::::::├┤:::::\   /:::::::::::::::::∠/          //     神仏の罰が下るぞ!!
  /::::::\,-、 /  /|  ト、:::::::| |::::::::::├‐く:::::::::::::::::::::::|           //
  ::::::::::::r'  ノi  / 〉 i} |:::::l l::::::::::::|   }:::::::::::::::::::::i         //
  ::::::::::::| ィ/   し′〃 「ヽ:V::r _‐ァ'   /:::::::::::::::::::::::ヽ __ ∠ _ニ- ´
  ::::::::::::|  |′    /  / ,イ:::::::| レ′  ,′::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「
  ::::::::::::| /           / |::::::::レ   /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  /⌒ヽ          ? l::::::/    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
  - 、 \}         , く_コ  `7    ∧::::::::::::::r-_- 、::::::/
   入 ヽ     /-<´::`7    /  ヽ:::::::// ヽく ̄  



::: ノ::::::::::::::::::::::::::::/ヽ=- ' i ヽ- i lヽ、、' ヽ-
/:::::::::::::::::::::(:: レ'"´oヾ:、 l!, ___l :::::::::ヽヽl丶、
:::::::::::::::::::::: r '`ヽ´   ̄ l、iヽ.oヽ´7ヽ:::::::::::::::::       さすがは小生のお兄さん!!
:::::::::::: :::::::::: !   , -  `'´ ィi   ヾl::::: )::::::::::::
:::::::::,.ヘー ,-':、_/、,.. --- 、  、   !::(::::::::::::〃     この乱戦の中で道理を説くかァ!!
:::::::'::::::ヽ_:;::: i  ト-‐ ―- .,`ヽ, i /::::::::::::::::ヽ
::::::::::::::::::(:l:: ! l __     `/  /::::::::::::::::::::::::      だがよォ……あの今上なんかになあ、
:::::::;;::::::; l:::l::   !´ ` ー ''ヽ/ //::::::::::::::::::::::::::       日の本を任せられるわっきゃねえだろォ!
:::ム ''7´::::ヽ.   ヽ、_   ,/ /:::::::::::::::::::::::::::::
::::::::l {:::|:::::::ヽ.  ` ー ̄イ /::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ、r- '::::l::::::::::ヽ.   ̄ ´  ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::
  `ヽ、:::!::::::::::::`ー.. __ ,.イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
     \:::::::::::::::::::::::ー'´/-- 、:::::::::::::::::::::::::::::
\      \:::::::::::   /    `ヽ::::::::::::::::::::::



為朝がこう言ったかどうかは定かではないが、後白河天皇は当初、君主の器にあらずという見方をされていた。

悪左府頼長のことを「日本一の大学者にして、和文儒学の学識に富んでいる」と絶賛した信西も、
後白河を「日本と中国のなかでも、比べられる相手が少ないほどの暗君」と評している。


          , ' " 丁 ヽ
         /Y(二)⌒(二)、
         ィ 攵⌒ ̄ ⌒仆、   米飯も好きだけど、今様はもっと好き。
        {ll ト ⌒ j ⌒ム| l
     /立 ゝ∧ = 、_, =ハィ   三度の飯より好きです。
.   O | |<__/wwlヽ _ /ww_>
   Д | |__ 厂7   「l_
     /⌒ヽ    ゝ/   l`ヽ


後白河は今様(当時のJ-POP)狂いで知られ、喉を痛めるまで唄い明かした逸話が残されている。
また『梁塵秘抄』という歌謡集も編纂しており、情熱のほどがうかがいしれるというものである。



『梁塵秘抄』でもっとも有名な歌といえば、下の部分だろう。

   遊ぶために生まれてきたのだろうか
   戯れるために生まれてきたのだろうか
   遊んでいる子どもの声を聞けば
   感動して、私の身体も自然と動いてしまう
                                           ,. -‐…─- .. _
                                           ,..-‐ '''''  ー- ` 、:.` 、
                                         /.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::..` 、.}::::::::.ヽ.
                                     /.:.:.:/.:::::::::/.:::::::::: }::::::::::::::::|::::::i:::::.ヘ
                         n           /.:::::/.::::::: /'}:!::::::::/.::::|:::::::::::|::::::|:::::::::i
                         | |_             ィ::!:!::|:::|::l:/| }|::::j/ルjノレl/.:::::|::::::|:::::::::|
                         | ` `ヽ       {从7l丁「`  j//ナ/‐ノ.:::::/|::::::|:::::::::|
                         r'   _ }         /.:l r' rラュ、 ′ ',.ニ ._"' / ,'.::::::l:::::::::|
                          `ヽ、   ` 、     /.::::| 弋::ン    ' ト;夊刈./.::::::rュ ::::::|
                            \.  ` 、  /.::::/:!    j:.    `ー'' /.::::::/ )} ::::::|
                             \   ` ,'/.::/.;ハ           /.::::::/_,ノ.:| ::::|
                               ヽ.   {:!::∧|::l:|l:..  ` ー一    /.:/.:/.:::::|::ノ.:: リ
                      .          ヽ  l/  レVン个:.、       .ィ.::/.:人ノVVヘレ′
           さあ、みんなも遊んで唄おうよ!   ` 、        ` ‐ァ ´ /ノl└-ァーr- 、
                                        `丶、       / ∧     / /   ヽ.
                                      ` 、 .:! ,/ /、    ,. / /      \
                                        ヽレ' {   '"/  {           \
                                         /   `ー‐'′    ヽ {、       \


私見だが、後白河はホモ・ルーデンスを体現したかのような人物であった。
真面目な兄・崇徳との性格の不一致も、対立を生んだひとつの要因だったのだろう。



                        |          /            / ̄ヽ、
                        ,ヘ          /            /  /,ニ.ヽ
                   / ∧ヽ,-、     /  ,.. --─‥'  / /  | |
                       /  ハ ヽl  ト、   / /  , -─ -、 l | |  ノ l、
                   /   l l / 人. |、\」_/  / ,-'7"⌒i |_L_ヽ└_'ノ 〉
                  /|   / (0_ノヽ\l |  i / / /, | l'"/ ̄l l. /  ……宗盛に義仲、そして義経。
              ∠_  l    |       `、ヽ.| ||/  ///ノ //^, | ∨
                フハ   l l| ll ,     i _ト、_ ! ヽ-‐'_,"イ  l   l ト/トゝ  昇っては沈む旭のようであったが、
              /  ∧   `、 l| ll     | 〈  `く ̄,ニ-‐     ∨ /八/|.   最後の勝者は鎌倉殿であったか。
     __       ∠.-‐ァ ∧   \l|   | 〉 、\ 、、   ,.-イ/ ト、| ト、
  /  ̄`ヽ \        厶イ  〉、丶  ` ー-┘ / ヾヽ、_> _,. ‐ '´/>、_ト_l_ハ_
_,/_, -、   ∧ i\        ∠/ _,.         /   \>、_   _.ノ 〈/´  |__/  〉
丁ヽ._ノ , ′l |  `ヽ、    l |  〇_      /   l├- 、\  ̄/ l i⌒レ′ └′ / , -,
|       / /    `丶、|\ ___ ,..イ /\   l/⌒ヽ_.>ソ /,ノ /   _   _  `ー' / ,-、
 \ __ /ノ           |      _ ∨  \ |     \_// イ  〃  〃    〈ノ /
  ヽー- =´ニ._        |    l ̄    ̄l    `         |    〃  〃  〃   /
           ̄ '' - ニ._ |    |   _  |             l     ″ 〃   〃  /
                   |    | (   ) |    _ L. . -‐ `、       〃  /
                  |    l   ̄  |   ̄   l     ∧          rイ
                 |    |      |   - l  ̄   |  \_    _ノ \
                     |    |       l        l     |        ̄ ̄


かといって、後白河が完全に陽性な人間であるかといえば、そうとも言い切れなかった。
鎌倉幕府を開いた頼朝に、「日本国第一の大天狗」と評されるほどの謀略家であったことも附記しておく。



 \     ヽ:::::::::/~   ̄ ̄:::::::::......-ー::::::::::..................::::::::::::::::::(:::::)ー'~
   ミ、     \::::::........   _,,,;;;;:::::::...............:::::::;;;;;;;;;;ーー'''''~~ )::ノ~
 ゝ   ト、    λ-ーー<        ノミ~/: ゝ      (:::(
 λ  ヽ ~''ー  λ.............:::::::::::::::::::::::/彡 _]血[ ┌ヘ    )::ノ
              __,,,∠彡    ∠Π::;;;;;::;;:;;:::ヘヘ ))===三::::....
         __=-―'~ ̄    \:;;;;:;:| /ヽ::::;;;;:|「/:::: >;;\|::::|「:;;:/::::ヾ
ー、,,,_∠~ ̄~\__...... .......       ヘヘヘヘ、  _/\┌ヘ ~-ー==ー、
                     _,,、=~      <::::;;::: \  __.'' ̄''=っ_
                ー=<~        ..............:::::::::::, |          |
 ̄  / / ̄/ニlーiニトーi---i-=、,,,,____            .''''=  ̄ ̄ ̄|::| ̄ ̄ ̄
    ̄           ̄ ̄   ∠/ ̄|ニi―-i==、__jkjlwjiw
          ∧ ∧                     ヽニヽー-、,,_
        (  ,,゚) ∧.,,.
  ,,.;;::::..,   [=  弋つ ゚_)
        |  | /  /
,,.;;::::..,  ._____l、_〃ヽ /.,
     /  ヽ、. |_,l  )
    //、   ゝし'  |.,,.
    Vl l.   ノ--┬.| |
     | | ノ    || ||.,,.;;::::..,
.       ||.|.|      || ||
,,.;;::::.., /|/| ,,.;;::::..,/| /|,,.;;::::..


なんにせよ、保元の乱・平治の乱という二つの大きな争乱を経て、武士の時代が幕開けるのであった。
そして、保元の乱において崇徳側に与した悪左府頼長といえば……



/    チ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/ ! l  ! | {
  ィ´ーケ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_lイ ハ l `ヽ
∠ヽ 7:::::::::_ - .、:::::::::::::::::::::::::::/:::::`ノイ
 ハl !:::::::'´  ̄ 二`、ー 、:::::::/-__:::::::::!/
  l { ! |:::::::::::<T::丁 ゝ:::::::::::! イ:::レ'` リ    クソッ、この悪左府の命脈もここで果てるか……。
ヽ、ヽミ:::::::::::::::::: ̄::::::::::::::::::::l::::: ̄:::::::l
 !ヽ` l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::l     栄華は一炊の夢と言うが、まさにその通りよ!!
 `)`ハ:::::::::::U::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::l
  `Y ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::- /:::::::::::/
 _/{:::::::::ヽ::::::::::::::::::::、__ ,:::::::/
´/l!ヽ:::::::::::ヽ::::::::::::::::::ー - ´::::/
. l ll ヽ.:::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::/ `丶、
 ! ヾ、 \:::::::::::\::::::::::::::::::::/ノ    ヽ` ー- ._
 ヽ ヽヽ `丶、:::::` ー― /     ヽ


        iヽ ビュン!
.ヽ( ・∀・)ノ!/        .∵・》→
          iヽ ビュン!          プシュゥ!
  .ヽ( ・∀・)ノ!/        .∵・》─→д゚)
        iヽ ビュン!
.ヽ( ・∀・)ノ!/        .∵・》→


源為朝らの奮戦虚しく、多勢に無勢で、崇徳側の敗北によって保元の乱は終結する。
左大臣にまで昇りつめた頼長だったが、雑兵が放った流れ矢に射られ、失意のうちに息をひきとった。



――こうして保元の乱は、後白河天皇側の勝利に終わった。
ところが、勝者の側である源義朝は、内心鬱々として穏やかではなかった。


             _,. r‐‐ 、 _
           /         \
         ,.r'            ゙z..
          7         ,.       ミ
           ゝ  ヾ、   l  `ヽ.   .,〉
            `^y 入`'w人   //″
          ,rノ~  'i   ` ‐'_>       ……朝廷は源氏を舐めているのか。
     _   __/::\  ヽ.   ,ァ'
   _/:.:.`<丶:::::::``ー-、_^..<_,.-- 、       賞与などでも平家ばかりが優遇されているではないか。
. /:'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ \::::::::.:.:.:.I::::::L:.:.:.:.\
 |:::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、. \--┐ヽ:::i、:::,∩:.: ,.、
 |::::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',:\ ´、] ',.:.∨:lュi:l レ'∠.
. i:::::::::::::::::::::_:::::/::::::\. \.\:.:.}ュ:}´.∠`'
. t_::::::::,.r:'::´___::',::::::::::::>  \`´/l  r^ '
   ``ヽ_,r'´    P:::::/\/\`ヒ丿 .l
      ', !i   ⊥∠ ∠ -‐'"´/   _l
       l !i  ″  _,.-,===<__-1
      } !i_,r,==‐'        \l
       {└ '    _,. -‐---、..,,____,.ゝ


活躍では清盛に負けず劣らずだったのに 拝命した官位は低く、論功行賞に不満をもっていたのである。
そうした胸中を察した藤原信頼という男が、クーデターをもちかけるのだった。(『平治物語』準拠)



     /            、       、 ヽ
     /       「 ̄ ̄| ̄ ̄ヽ    λノ  ,ゝ
    /        |、  |    Vレレ' ̄|人ノ
   ノ  ノ     _ζ_|_____| /   /   ゝ
   7  λ    _ゝ ̄        \―/   ミ
  ノ   レ从人√            / |  lヽ)
 λ    \_           ^ ´  λ从ノ
  ノ     ( |  U    / ̄ ̄7  /
  "ヽ    λ|      / ̄ヽ ̄7  /       くっ、兵力の差が戦争の
    "ヽノレ  λ      l___|__/  /        決定的差ではないと言うことを教えてやる!!
      /     ヽ    `----'  /
     /       ヽ   ---  /
 / ̄ ̄ ̄ ̄7――‐---\_______/
/       /      .-/---、


     //   /   /    ||   ヽ ヽ     !
    / i    !   !|.    |.|     !   !.     lヽ
.   / !    |__」|_   | |    ||.  」.    l ヽ
   イ  |      |´ ̄"二`─- └='"^  ̄ 7     l ト          笑止……!!
  / |  |.      | T7 ̄テ、    /彳 ̄i フ.|    | ||i
../.  !. |||     | `ゝ-'      ゝ- '´ l     | || |      平家に楯突いた行為を黒歴史と恥じ、
   | | !|.      !          |       !     /| ll l.      大人しく負けを認めなさい!!
..\. y | !     ヽ      、,!      /     〃.| 〃/
   `!  | |     !ヽ     、_=ァ     イ    〃. |ナ
ー  !   ! !     .| \   -   / !    〃   |─一
   !    ヽヽ    !. "l ヽ 、_ ,.-〃, l   〃    |
.  |     ヽヽ、  |  └、  r"  /  〃    |


熊野に参詣していた清盛の不在を突いた義朝だったが、清盛の対応は迅速だった。
義朝の軍は兵の練度や士気で勝るものの、兵の数に劣り、激戦の末に敗走。
尾張にまで逃れたが、入浴中に騙し討たれ、英雄としてはあまりにも惨めな最期を遂げたのだった。



   │  平家でなかったら、人じゃありません!!  │
   `――――――――――|/―――――――――'
       /                 __,,,,_ 冫
     ,r'               _,,、-''"_,,、-`'、
   ,r'            _,,、-'"_,.、-''"     `''-、
.  /           _,.-'_,、-'"  ,.          `''-、_
 /        / ,、',.、-'´    /              `''ー-、_
 ト、      /,.rシ'"      /ヽ、                  ̄`''ー-、
 ! .!       ,.rシ'i.!     ___/ヽ  i
 ', !     // ノ ;'- 、 ,r'":.:.:ヽ i !
  ヽ、,,____/  ,r' ,r'`、  `i:.:.:.:.:.:.:.:.ヾ /
       ヽ/、.´ У    ヽ:.:.:,、--〈'、
         !         ヾ    '、'、
        ,'          l    ', ヽ
        'ー-、   ,.    !      ',. >
          `'そ    !     ir'::::ヽ、
             ヽ、_,,i       l::::::rシ'`;;-、_     __,,.、-==ニニ=-、,,_
                i      l,.rシ'::::::::::::::::::`"""":::;;、-‐‐、:::::::ヽ`!
                 l      l,r'::::::::::::::::::::::::::::::::/  ,-''"´:::::::/ 'ー
               i        lヽ、::::::::::::::::::::::/  /::::::::::::::::::::``'''ー
                 l      |ヽ、`ー、:::::::::/  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
               i       l   ヽ !::::::i  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


こうして平氏は、この世の春を謳歌することとなった。
日宋貿易による巨利、西国武士と瀬戸内海の水軍。経済的にも軍事的にも、清盛の前に敵はいなかった。
また摂関家同様、天皇家と姻戚関係をむすぶことで、平氏の地位を盤石なものにしようとした。



  .*♪,. ''"´  ``'' 、.,_    .♪。:.     ο:..     *:.
 ☆ /  ,. ‐ 、      } 。..☆   ♪   +*  ♪  ο゚
:+ /    {_◎_} ,.ィ-‐ヘ、+゚      ο:☆゚    *.☆
  ( _,.-┬-二-'´_λ_ い        ゚
   7l  ト---‐'" ,,....、T''I \  足を舐めなさ―い♪
.  八 /_,.r‐   、、、 L」   ',
.  ! 〈´ヽ 、、 、┐ ? i   ', 指と指の皮がふやけて、
.   !   Y´ト-- ,.-'_,.´r1 i   }
  !   ', [`_~ ̄0  i  「l  ノ べぇろべろぉになるまっでー♪
  λ   i  ', X>     ``ャ、」  i  `▽/│ ,' ├'i  清盛の素晴らしさに、
.    卜 t  i、  ト、 i iィ'i  ',
    /. λ ト、__/,.ア'∨ r|i   i 愚ぅ民ども、ひれ伏しなさーい♪
.   i  i|::\l ,.r'⌒' 、  |::}   i
.    !  ハ:::L..」 ∩ L_」::ハ /
x゚.   l / k'    」 |    ] ∨♪:.。    ☆*.    .:☆.
 *+. ∨☆| `7 ´i 「`T"´|  .:゚  ☆  :ο  ♪:. ♪ ο
   ♪x゚ 丿 _   i  i  ,.  、。゚   :*+゚      x。:
     '---┴ '   ` ┴‐‐‐'


清盛の権勢は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
だが、驕れる者は久しからずである。

中国の王朝をみれば、秦の趙高や漢の王莽、唐の安禄山などの例があり、
本朝でも近くをみれば、平将門や藤原純友がいた。
そして清盛の末路もまた、言うべき言葉がみあたらないほど悲惨なものだった。



                  / / ,   /   ヽ ヽ  '. '.
                   | |  i|  i|   i  | !  .'. '.
                ,イ !  从_j ヽL_ハ__」_|   ! !
              / | i Fエ _、   '´_ 」 i  |∧
             /   ! | ! 」r jヽ i  fr' .j / | V  !        あ、熱い……。
             |  /| | |u. ̄ j    ̄i  ! !  \
             !j / / ! ∧   `   u. |   ヽ 、  ヽ     誰か助けて……。
             7/  ! / !ヽ\u`‐`   イヽ   ! ヽ   )
             / !  !'  ヽ_」` _ ,.イ ├-|   /  \{
           /  Y´  i /       ' / | /`ヽ   ヽ
          / |   ,イ   Y  u.      {  ! ヽ   \  |\
          / | / |   ! ー- 、   / Yヽ\\  \!  ヽ
            |  /  ヽ    \         !ヽ  ! )   \ |
      _     !/  U _\ ! \ \     U / ! | /  u.   \
    /  ヽ /     / ∧!  } }      /  |i!| | \     \
   「 i |ヽ_ノ⌒ヽu. /  /  !  / /      !  jハ! |   |\、u   `ー―-  _
  「 ト、ヽ j__/「´ /  / ! /  / |   i   !  ヽ.   /ヽ  |  \ 、  ー        ̄ ‐- _
  し' ┼'´   '/   /  Y  !  | _,.イ  ヽ.   |  |  |  !   \ `ー---  _        ̄ ̄ヽ
    ゝ __//  /   ヽ  !  !       ̄ |  | ヽ| ヽ    \        ̄ ̄\ ヽ   {ァ ノ
     i // / | /  |\    !  ヽ ヽ          !  !  !  ∧    i |           `ー 、_ \
     |/! |  ! | |   !  \ _乂    i     _,. イ  レ'  | i    | /                `ー'
    i! ヽ! ヽ ! ト、  ヽ  }   |  ,.イ |         |  !   !  !  /
     \    Y |  ヽ /  jハ / ! |   u.   ト、 |     /  /
      |  __ノ  !   |   / !|  /     U ヽヽし  /  !/
      ! /   | | i |   /  `    i}      V / |'  人
    `ー' j!    j人イ、 ヽ / U             V  |/jノ `ー'!


清盛は病に罹り、火を吹くような高熱に悩まされた。うわごとのように「熱い、熱い」と訴え、
水風呂に入浴するも、たちまちお湯になってしまうほどであったという。

これは息子の重衡とともに、かつて東大寺の大仏を焼亡させた報いであると噂された。



 ……これまで朝敵を打ち破り、多大な恩賞をいただいた。
 思い残すことはなにもないけれど……ただ、ひとつだけ約束して。
 義朝の子である、源頼朝の首をわが墓前に捧げると……。
`――――――――――| ./――――――――――――――――'
       _    , 、 |/
     / / ,イ/Lノヽ
    ,イ   | / ′   厶ィノ!
  〃     |′     / {                     ___
 //       ノ          \              _ -‐  ̄
 |     _∠ --- 、    ´ ̄ヽ        _ -‐  ̄
 | / ̄     __ ≧、    ト--─一'       ,.-──‐- 、
  Y´   -‐- 、  L.r_ __ヽ  /           /          \
  _}/  _,ニヽ      |!⌒^∨            /           \
  7  ≠´ ̄   / lヽ   ヽ\__     /          /     ヽ
 V  ″        , =、   i        ̄/        ,ィく
 、   u.       ムニ′   |     r'          _/ ノ \
 ヘ、       u.        |     「|  ヽ  l  「 __/    丶
  〈                    ト、    | |   l、  |  「        \
  マ> 、             _ /  \ ||   | ヽ \ \           \
   Y _,r-、         ´  ハ     ヽl ! | /\ \ ヽ
    「 ヽ `二 ´      / ヽ     l ヽ ∨  /`ヽ-\_}
    |  |\             \   \ ヽ ├‐'    ,. -‐ "  ̄ ̄`ヽ、


平清盛は入寂したのだが、最期の最期まで思い煩って頼朝の命を望むとは、
まことに罪深いことだと『平家物語』は伝えている――。



⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒⌒|/⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒ヽ、_ノ⌒
             ____
           /ノ   ヽ\         /へ
          /( ●)  (●)\      <´ ゞ /
        / :::::::::: __´___ :::::::::::\  /〆<ソ     ――それでは皆さん、
          |      `ー'´       |///      今日は入道相国の死までで終わりです。
        ∧               ///         
       (  \    /⌒`ヽ///ミヽ        ご静聴ありがとうございました。
       \  \<    ///\/ }       毎度お馴染みのシメにはいらせてもらいます。
        ,ヘ  \_∩ノ^) /  }__./
        {  \__,,__ノ    ノ



                           ザッツァツァッツァ~
             ____           ザッツァツァッツァ~~
           /ノ   ヽ\         /へ  ジュベベベベンッ!
          /( ー)  (ー)\      <´ ゞ /
        / :::::⌒ __´___ ⌒:::::\  /〆<ソ      ……あー、祇園精舎の鐘の声~♪
          |      `ー'´       |///
        ∧               ///          諸行無常の響きありー、メーン♪
       (  \    /⌒`ヽ///ミヽ
       \  \<    ///\/ }
        ,ヘ  \_∩ノ^) /  }__./
        {  \__,,__ノ    ノ
                                  ,. .―- ._
                             /:..:..:、:.__、__`ヽ、
                                /:..:..:..:..ヘ  __ -`'ハ
                              _ノ:..:r.、!:..:r' _、'へ> x _j
                            フ.:;:..:..:}^j:..:.{  `"^' itフ    よっ、琵琶法師!! イイ声だ!!
                          {/{:;イ::いヘ:ぃ , -‐ ._〉ハ
                            ソ'从 〈  { '/´ ̄〃^′
                            _,,ノ¨〈.  !  ヽ`ー=ァ/       また平曲をやってくれよ!!
                    ,. . :'"¨¨´: :{:.:.:.:.:.ヽ  !  `ー-,ィ′
            .      /: : : : : : : : : : 、 : :.:.:. \   ri′!、
                  /: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : :\ヽ 厶!: : i:\_
            .    /: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : ヽ\ !|: : l: : :`ヽ.
            .     / : : : : : : :\: : : : : : : : : :、: : : : :\' !: :|: : : : :ヽ
               /:. : : : : : : : : :ヽ : : : : : : : : ヽ: : : : : : ' : : l: : : : : : :
            .   ,:.:. : : : : : : : : : : :', :.:. : : : : : : :\ : : 厶-、 |: : : : :! :
              /:.:.: : : : `丶、:.:..: : ト、:.:.:.. : : : : : : : / /´゙ト.): : : : ; :
              /i:.:.:. : : : : : : : :\:_{_j_ゝ-、:. : : : _ノ  ´  ! 〉 : |.:,' : :
             ,:...i:.:.:. : : :.:.:.:.:.:/´: : : : :厶-‐ '´     '_, /} ヘ/: :/:
             :...:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:/: : : : : : : /          ´ _/ .|i:.:,' /
             :...:..i:.:.:._;. :'´: : : : : : : : /     ,ィ7¨¨´ ̄ ; ...:..l.|:{.:.:.:
             :...:...:、/、: : : : .:.:.:.:.:.;.ヘ;′   /:.j.′    /.:...:...j:..!:.:.:r



                 / ̄ ̄ ̄ \
               / ノ    ヽ \
              /   (●)  (●)  \
              |      __´ _      |
             .ヽ`        ̄ //// /     ……ええ、それでは。
..              /\\    ////゙l゙l
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|      次の投下まで楽しみにして下さい。
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./
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           ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:',  | |`、:|
           !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、


やる夫の子、できる夫は琵琶法師となっていた。

出世のため頼長にすり寄ったやる夫であったが、思惑通りにはいかず、
頼長失脚と保元の乱の政変に巻きこまれ、見る影もなく没落していたのだった。

現世に絶望しながらやる夫は生涯を終え、子供だったできる夫も、栄養失調のために弱視となっていた。



                  ____
                 /⌒  ー、\          ……でも、勘違いしないで下さい。
               /( ●)  (●)\
             /::::::  __´ _ ::::::: \.       父は時勢に乗りきれなかった人ですが、
         cー、  |        ̄        |⌒,一っ   それでも私は、父を愛していますよ。
        ,へ λ \             / 入  へ、.
       <<</ヽ                     /\>>>


                 / ̄ ̄ ̄ \
               / ノ    ヽ \
              /  ((ー)) ((ー))゚  \
              |      __´ _      |
             .ヽ .        ̄ //// /
..              /\\    ////゙l゙l
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|     ――たとえ、男娼のような真似事をしようともね。
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./
.          /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{   | !`:、
           ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:',  | |`、:|
           !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、



ヾ;;ヽ;;;;ゝヾ''          ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝ
:::ゞヾヽ;;;;ゝ;;,,. ,.,.. ... .,,. ..;ヾ;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ヾ:;;
ゝヾ;;ヽ;;;;ゝヾ;ヽ;;;;ゝヾ;ゞ::::ゞ::::ゞヾヽ;;;;ゝヾヽ;;.rヽ.  ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ:;;;:
;;ゝヾ;ゞ:::          :;;;;ゝヾ;;;;;;ゝヾ;ヽ::..\`;::;
ヾヽ;;::  /k==ー---r           "":::|i}}i!il::...
   _A:.:.:.:.:...   ゙̄ヽ、            l!i!ili!| il|""''i;::;; , ,..
   /,ヘ_ー-- -'``ー---`ー----ァ       ii!{ili|l l!l.   |!
 _ノ/彡;;:7;;:___};:ミi;:*@+:;:''了ミ/      ...:;.,::|i!i!ili| |i!::..,,.ji;;...
 `ー--、,イ.!r_tt-tt!i-tr-!|l'゙゙゙´       .,,;;ヽ;;ヾ;ヽ;;;;"":..,;,;:.:,,,,.....
:..il.ll::..  _ll|.|.||:;ii;:;ii:;!|;;:;:;;:;!|l        :;:;;ゞ::::ゞ   ;;ゝヾ;ゞ::::ゞヾ;ヽ
 ;:;:.._,.ィ}三三三三!l乍≡|l三三{  :;;:  ;;ゝヾ
  `i}}}l|.:|i.:_l | ._jr-!|≡≡il==-i| :;::;,;:.: ヽ;;;;ゝ
,.....,ィ/:〉:;、_rヒj:_tァに=j-一''""´ -ー---,,  """ヾ:;:: ,,.. .., ..,., ,
Zr、           _,..ィr'二ニ'==--'"
`i、j_;:{_-;'=:-ニ==-'゙¨~    ̄


できる夫は故郷を離れ、各地を転々としていたが、京都に戻ってきていた。

京にはあまりいい思い出がなかったため今まで忌避していたのだが、
押し寄せる老いの波を実感し、父と暮らした場所を訪れたくなったのだ。



                 / ̄ ̄ ̄ \
               / ノ    ヽ \
              /   (●)  (●)  \
              |      __´ _      |
             .ヽ         ̄ //// /      すいません、ここらに、
..              /\\    ////゙l゙l      やる夫という男の家はありませんでしたか?
                ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|
.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |
           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./
.          /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{   | !`:、
           ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:',  | |`、:|
           !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、


              /\___/ヽ 
             / '''''':::::     \
            |)  、(● ).:::::::::+::::::::|    ……やる夫?
            |( _ ,)ヽ、,, .::::::::::::::::::::::|
            `=ニ=- ' .::::::::::::::::::::::|+    うーん、聞いたことあるようなないような……。
              `ニ´ .:::::::::::::::::::+/    
             /`'ー‐---‐一'´\       あっ、思いだした……。たしか、あの辻を曲がった先だよ。
            /         ::::i ヽ    いまは原っぱになってて、なんもないけどね。
            |  |        :::;;l  |.    



            ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..    ::::::::::::::::::::::::::::::::::);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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,. '"⌒ヾ
;;.:''゙' ゙ ,,)          ,.. -、
     リ        r'"´   ⌒ヽ,
;.,    '"⌒ヾ ⌒ `ヽ'  ,、_,,.;.,'´ ̄`ヽ
          ,.、.゙、 ゙、 /l ,;'  ,.  ,;'r'"⌒ヽ,
                 ヽト、;.,、 ,.;'  ,,._;;')
レ'r'"´ `ヾヽ       、;.,_', ,'|l! r'ゞ,,;'     `ヾ .   . . : : :.   :.:.:.       _,,..、-‐‐ー- ..,,
l!./ゞ、 .,.;;'ノ         /⌒ヾi! ,/、;.,.''.,;    , ,. '; :  . : : : _,,. -ー 、_,,..、-‐''"´..:::::::::::::::::::::::::::::::::
i´ //  ,.、         ;.,、_,.;'')'/ 、.,;''/     ., ;:.')  _,,,,....:::''"´...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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l!/ (⌒;.,;.         ;、.,;ll! l|.ヽ|i!l| lv/;.,、__,.、.;:"´::::::::::::::``::...,,
|、wv从/l'|、wv从/l'|、wv从/l';.,'|l! l|. |i!l| |i!|.'|i!|' 、.,;'゙::::::::::::::::::::::::::::::::::``        ,,....-:::::-....,,
川 /|ノル'川 /|ノル' ノルバl 彡ハ///vw彡|i!|,,;.、,:'゙、,:' ,:;゙ヽ,;.,ヾ
VjjNw/〃lVjjNw/〃レ'ヘ  lル'/vwjj/从jj/彡彡,..|i!|,,,,,,____ハ
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    "'"'''':'`::':;:;..,"'`',:'':'`::'::'':':';:"'"''' "''''':'`::':':',      :'':';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':;:;..,    "'`',:'':'`::'::'':
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 `',:'':'`::''" ;;                    :::;..      /  ̄ ̄ ̄\
'':'`::'::'.,"'`',:'':'`::':' "'`:       .:'::',:'':';:;      ..,     :/        : : :\:    オーマイブッダ……。   
:':           ';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':    '':'`::'::',:'':';:;    /      . . : : : : : :\:
                  '':'`          ::'::',:. : |         . : : : : : : : :|: .  父と私が暮らした思い出は、
 .,"'`',:'':'`::'::'':':';:"'"''' "''''':'`::':':',      :'':';:;:;..,"'`   :\_    . : :〃: : : :,/:   なにも残ってないのですね。
                                :/⌒` . . : : : : : : :`ヽ.:
:'::      ';:;:;..,"'`',:'':'`::'::'':    '':              :/ . . . . : : : :..: : : : : ,: :\:



   _,,; -、
   ヽ-''-`ヽ、   /)
     ,-、   \(
   ( (ヽc==( )`)i iヽ
   (::彡`(    ̄`ヽ ヽ)
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       ̄     ,,--、`ヽ、
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                  >  ::))),'   ) iヽ|)/
                  (___、ノ;' '-'"ヽ '\Vヽl)
                ,-、,-、ノ (  ,ノ===;;ヘヽ*))
             ,-'~`ヽ....  )"~) ヽ~   /``\\
             ヽ,   )))/⌒`,ー'ヽ)⌒,,,^-, ,ー` ヽ,,__
               ニ= ''''iヽ_ノ!!!ヽ_)ー;;;;;ヽ__)``ー-、,, "'--
             (   ノ  )               "''ー
              '-''' `ー'


都人の話を聞き、実際に訪ねてみて落胆したできる夫だったが、
踵を返した瞬間、懐かしい芳香が鼻先を撫でて足を止めた。そして振り返った。



ゞヾ;ヾゞ:ヾ ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛; ;ゞゞ.;;.ッ ィ゛ ;;; ゙ィ ; ; ; ゙ィ゛ ゛; ゙ィ; ッ;;"゙ィ ; ; ;゙ィ゛ ゛; ゙ィ; ; ッ; ; ゙ィノ.y.: ィ
ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;;ヾ ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ;;; "ゞ;ヾ; ;"゙; ; ;.:゙ィノ.y.:゙ィ;"゙ィ ; ; ;゙ィ゛ ゛;  ;;゙ィ; ; ッ; ; ゙ィノ.y.:: ィ
ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ;;  ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ;.;;.; ゙ィノ.y.:゙ィ;"゙ィ ; ; ;゙ィ゛ ゛; ゙ィ゙i_:; ; ッ; ; ゙ィノ.y.:゙ィ:
:ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;:_/ゞ ;" "ゞ; ; ; ゞ゛;ゞ:.y.ノゞ ; ;ヾ ; ;ゞ ;""ゞ;.,., ; ; ; ゙ィ゛ ゛; ゙ィ; ッ ゛゙i゛; ; ゙ィ゛゙i;_;;:ッ゙ィ゛゛;;;;゛; ; ゙ィ゛
"ゞ ; ;";;;;""ゞヾ:;;_;/"ゞ ; ;"/" ヾ ;ゞ ;" "ゞ ; ; ;                      `    ″!、;;!、;;゙ィ; ; ;;;;;;
 ;;;;;; ; ;ゞ;;ノ;ノ″     `         `        `    `       `     `    i ::.....;;;; ;;;:
:;;; ;;;;.....:::/    `                                            i:::.....;;;; ;;;:
;....;;;::::;i;..ii|               `    / ̄ ̄ ̄\`       `     `            |ii..;i;::::;;;....;
:::: ;;;..;.ii:i|    `    `      `/ ―   ― \                             |i:ii.;..;;; ::::
::..;;;.::.. :ii| `              / ;;;(◯)::::::(◯);;;\     `         `        ` |ii: ..::.;;;..::
:::.::;.;;;.:i;:iii|      `       |      __´___    |                          |iii:;i:.;;;.;::.:::
:;;.:. ..;;.ii;i|           ` . ヽ        ̄ //// /  こ、これは……梅の花の香りだ。 |;;.. .:.;;:
;;;....;;::;...;;ii|..             /\\    ////゙l゙l              `            |ii;;...;::;;....;;;
::;...;;:..;i...iii|      `  `     ,.:く::::::::`:、\ 〉l゙:l  / !.|  父がこよなく愛し、世話した……。 i;..:;;...;::
:..;;;.;;;.:;:;i.;ii.            /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:|    | |                          |ii;.i;:;:.;;;.;;;..:
::;...;;.;;ii:i;;;i|           /.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l   /./                          |i;:;;;i:ii;;.;;...;::
::;...;;.;;ii:i;;;:;|.           /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{   | !`:、                       |i;:;;;i:ii;;.;;...;::
.;... .;;:.;:;iii;i|          ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:',  | |`、:|                      |i;iii;:;.:;;. ...;.
iii;;ii:i;;i:i;:;iii;;ii        !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.゙、:.::/:.:.:.:.:.:.ヽ, / ,!:.:`、                         ii;;iii;:;i:i;;i:ii;;iii



        ___
    : /      \:
   : /   ノ :::::: \ \:        そうか、そうだったんだ……。
  :/   (●)::::::(●) \:      住む家もなくなり、父の周囲にいる人のこ、心も……
 : |     u __´ _  u   |:     どれほど変わってしまったとしても……。
  :\    u. ` ̄   u /:      
 : /    u      u \:      ふるさとでは……昔のように、かわらずに梅が香っていたんだ……。



  ::   ::::::::::::::::::::::____       ___         ____   :::::::::::   :::::::::::::::::
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できる夫は、瞼の裏に亡き父の顔をみた。懐かしい思い出が、紅梅の爽やかな匂いとともに蘇った。
感情の激しい父だった。だがその根底にはいつも――自分のことを考える暖かさがあった。

心の奥底に眠っていたわだかまりは消えていた。
たとえ多くの人が父を蔑んでも……自分だけはかわらないでいようと決意していた。
それもひとえに、風雨に晒されても、昔とかわらずに咲く梅の花とめぐり逢ったから――。



678 名前: ◆1tdL4s12/Q[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 04:49:34.92 ID:QV6MWkco
以上で終わり。インフルエンザ罹って朦朧となりながら作った。お粥食ってまた寝ます。
できる夫のくだりは創作、清盛様の足を舐めたいのは願望。
あと琵琶法師とかの誕生を考えるとたぶん時系列がオカシイ気がするけど勘弁してねっ!

それと最後の独白は紀貫之の歌「人はいさ 心もしらず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける」から。
補足だけど、当時の社会では衆道は一般的でした。好きなものは好きだからしょうがないと思います。

- played with violin "ツキアカリ" -


最後にもうひとつだけ――たまには、ショタもいいよねっ!!


                                   _, -─ 、_
                                    ∠ニニ ‐ 、  `ヽ、
                             / ,イ ト、 `ヽ、 \  ヽ
                             / //:::::| | l  l \_|   ミヘ
      _ -- 、                   l l ム_:::ヽ」 |  iト、 l l  l l ハ
    _/ _, -、_ヽ、                ヽL|ァミ、::::::-_ヽ┘| } |  | | |
  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\    l じi:::::::::イィT ::7 ∨ r-、 | |
  |    ぼくは ◆1tdL4s12/Q の    │   .,イ::ノ:::::::::::`ー::::/ /  l}ノ:} | リ
  |    嫁ですからねっ!!        >   { l::ヽ::::::::::::::::::/ /   r_ン l |
.  \_______________/   l ∧iュ::::::::::::::レ〃  /l l l l
   ゝ    l_L_ぅ|     l                    V { ト、_:::::::::_ イ  / l | | |
  rく`ヽ_  イ l,    ト 、_       /_L_    V   T::::::::l  l   l | | |
  |.;:.:.`ヽ- コヽ `t_ ノヘ 入 ̄ ヘ  | /A.;.;.;.;.ゝ>── 、_⊥:::::::l ハ  l j N
  |..;.;.;.;.;.;.;.;;.;.;|   l    く 弍ヽ _>rイ ̄_].;// ア    \:::::::V::::ヽ V| lヽ
  |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;| r' ̄ l    \.;l 「_ン`  ̄ f / /         l::::::::::::::∨ レ' |
  |.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;|ノ. . . . .l    ヽl    _, ⊥_レ'           |::::::::::::::|:::| ||  l
  |.;.;.;.;.;.;. ;ノ.;.;K、. . . .ヘ      \_,、_ 」ァ_ \         ィ  l::::::::::::::l:::l 〃 /
  |.;.;.;.;.;.;./.;.;.;.ト、`トメ.;.;.ヽ      f「  ヽ`7 ヽ    // /:::::::::::::l::// _ノ
  |.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;| イ',',',',',',',.;ヽ      〃    |::`7  l _ィ_/ /:::::::::/:/l/- イ
  |.;.;.;.;.;.;.;.;.;..;丿;|,',',',',',','.;.;.;\          j::::互 j___ /\:/:/:イ_,ヘ丿        - おしまい -



679 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 04:59:21.52 ID:j.2Ylnwo

乙!
学べて 笑えて じわっと来て
短くも中身が濃いお話でした



680 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 07:04:53.68 ID:i0OaEI.o

乙wwwwww



681 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 13:25:35.35 ID:7g.fF7so
>>624 >>678



  li l ヾ、    ヾ        _,,==  ミヘベ
  , |i、ヽ  ヽ、     ヽ             ヾ ゙
  !ヾ ヽー- _ ー- ,,__         〃ヾ
  ヾヽヾ ‐- ,,___             /ソツ、ヾゞ、ヾヾ
   ` 、`ー- 、...,,─--  __,,     彡ソソ ヾゞゞミミ
  ヽ.、 `ー --- .,,─--  __,, 彡ソソノ,;  ,,-弋ミミミミ   
    \ ゙ー‐- 、..,,,____,,. --彡彡彡'"'",ィ'-====、ヽミミミ
      ``,.-、-─r,=====、:;;,,::;;::f" ,.'i´ o`i 冫ヽ ]-
         ゙iヾ ニill 〈 (.O)ーi` ̄´i  _`_-_'....'  li ゙ヽ  
        ゙i   ill::::::::;ー-‐γ'i'::l,⌒ヾ`)::::::::::;;''  〃u
        ゙i  :ill::::::::;;  ソ::::;i,、,  ヾ:::::::;''' _,,ノ'  ,    ネオ・ホンコンだと?
         ゙i、  ゙`‐=='"..::::::;i,, .,,,  ゙゙'''''"~´    l    味皇料理会は滅亡する!
          ヾ.イ        '''"..-一、   u   .l
            ヽ     :;;l ̄´ _,,,...,.ヽ     ,イ
             ゙i. u   ;;iェ'´ i'  ヾト!    ./:!
              ゙!.    :;;Fi、   ,,.ツ   ./;:;: 
             ./゙i ヽ   ゙;ヽニ二ニ-'´  ./ :;:;  /

682 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/02/09(月) 17:33:00.58 ID:1TZKitgo


こちらも軽く習作を試しに投下したいと思います




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