やる夫の君主論とできる夫の批判 の記事一覧
226 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:03:49 ID:DfFDvqV6 [36/94] __ 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 第二章はじめるのでちょいまって ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入
227 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:10:23 ID:DfFDvqV6 [37/94]
投下始めます
228 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:10:36 ID:DfFDvqV6 [38/94]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ {三ニ≧ュ、: : : : : :i: : : : : :i: :寸 |ミ/⌒寸}}: : : : :.:ト、: : : :.:ト、: :ヽ |,/: : : ///: : :i: :/ ‘,:.:/zxi: /:} 第二章 . /: : : //∧ : : |:/xf斧j:./ ヒリj/:八 /: : : :,{三ミ∧:.:.|{弋::リ / 、 i/: i 『世襲の君主国について』 : : : : :トミ三心:.ゝ 、_ /.:.:.:| : : : : :| `¨¨¨Y__≧ _, ′ : | : : : : :| /: : : : `:く : : : : : :.:| : : : : :| /=≠:'⌒>- 、:.: : :.:| : : : : :| f´: : : : : :/ Y: : :| /> : : : : :| {! : : : : : { |: : :.|./ ` 7´ ̄ ̄ ` 7 : : : : :| |{ : : : : :.‘、ヽ |: : :./ .::/ / : : : : :| |ト、: : : : : : :ヽ‘,クヘ:/〉 .::/ ,.イ : : : : :| |/∧: : : : : : :.:∨//∧} 、 ..::/ /´ノ } : : : : :| |//∧: : : : : : : ∨//,∧'__x≧≠―‐‐rf′ グ : : : : :| |///∧: : : : : : : ∨///ハ////////,へ < ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
229 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:10:57 ID:DfFDvqV6 [39/94]
――― やる夫の主張 ―――
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230 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:11:26 ID:DfFDvqV6 [40/94] ____ / \ / _ノ ヽ、_.\ 先ずは世襲で君主になった場合だけど… / (●) (●) \ | (__人__) | / ∩ノ ⊃ / これに関してはハッキリ言ってそんなに語る事はないお。 ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ /
231 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:12:17 ID:DfFDvqV6 [41/94] (ヽ三/) )) __ ( i))) 何故かって? /⌒ ⌒\ \ /( ●) (●)\ ) だって、その土地の人々は君主に統治される事に ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\ | (⌒)|r┬-| | 慣れているからだお! ,┌、-、!.~〈`ー´/ _/ | | | | __ヽ、 / レレ'、ノ‐´  ̄〉 | 加えて、「君主の地位が世襲される事」にも慣れているんだお! `ー---‐一' ̄
232 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:13:28 ID:DfFDvqV6 [42/94] . -─‐- 、 / \ / ̄  ̄ ヽ. / > < ハ,4L_ だから昔からの習慣をそのまま守れば、 : (_ , 、 _) ノ / ゝ. `ー' _ < / 後は万事オッケーなんだお! >,ー一 "" ,/ , <´ / / 1 _ イ | 人並みの努力で十分統治できるんだお!  ̄_i ∧ .´ `ー-. i r‐- -‐、 i ゝ、_i `ー─一'
233 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:14:32 ID:DfFDvqV6 [43/94]
政治でミスしても、とりあえず時間を稼いで…
ヾヽ'::::::::::::::::::::::::::'', / 時 .あ ま ヽ ヾゝ:::::::::::::::::::::::::::::{ | 間 .わ だ | ヽ::r----―‐;:::::| | じ て | ィ:f_、 、_,..,ヽrリ .| ゃ る | L|` "' ' " ´bノ | な よ | ', 、,.. ,イ ヽ い う / _ト, ‐;:- / トr-、_ \ な / , __. ィイ´ |:|: ヽ-- '.: 〃 `i,r-- 、_  ̄ ̄ 〃/ '" !:! |:| :、 . .: 〃 i // ` ヽヾ / / |:| ヾ,、` ´// ヽ !:! '、` ! |:| // ヾ==' ' i i' |:| ', | ...:// l / __ , |:|::.. | とニとヾ_-‐' ∨ i l ' l |< 天 ヾ,-、_: : : .ヽ と二ヽ` ヽ、_::{:! l l ! |' 夂__ -'_,ド ヽ、_}-、_:ヽ
自然と問題が解決or消滅するのを待てば良いんだお!
234 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:15:29 ID:DfFDvqV6 [44/94] /' / / ,:'くヽ/ \ ,、 ヘ /i ,: ' / ' / / ,:'/ /\丶\ゞ」 ノ 丿 /' / ̄ ̄ ;;\\へ\ || |/ …ただまあ、どうしようもなく強大な敵に /(〇) (●);\ Y´ |ノ / (__人__) :::::::;;;;;;;;;\ ,:'/,: /' 君主の地位を追われる時はあるんだお。 |;;;; ::::` ⌒´:::::;;;;;;∪;;;;;;;;;;| ' / / ,:'/,: \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,/' / 例えば、フランスとかスペインとか教皇とか… / ∪ :::::::::;;;;;;;;;;;;;\'/ /' |::Y ::::∪;;;;;;;|;;;;;|/ ,:'/,: ||∪ :::::::;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;| 運が悪けりゃそういうこともあるお…
235 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:18:58 ID:DfFDvqV6 [45/94] , --ー -- 、 , ´ ヽ / .........ヽ ..::::::::::::::::::::ヽ でも、「世襲」してきたという事実は消せないお。 :::::::::::::::::::::::::::::', :::::::::::::::::::::::::::::i だから、征服者のちょっとしたミスにつけこめば、 >ー--、 --ー''/ i| ノ:::ト 、● `ヽ ,:::::::::::/ー´::::::::l ', あっというまにそいつを追放してまた君主に `ー--=ァ' :::::ヾ=='':::::! ハ イ´ ..:::::::::::ヽ::::::::::::l l 返り咲く事が可能なんだお。 、 { ,、:::::::::::}:::::::::ノ i ヾー 、 r´ヽア ̄ ヽ- '::::,, イ ト \.:.:`.ー{ r-' ィ、_`i`ー、 !.:.i ヽ.:.:.:.:ハ`ーフ´ ヽ_`ー, ヽ.:.:ヽ ノ.:.:.:l ハ.:.:.:.r゙ー' ィー`゙´ }l.:.:.:i´.:.:.:.:.:.:i
___ / ヽ、_ \ /(● ) (● ) \ これは要するに「革新」がいかに難しいか、 /:::⌒(__人__)⌒::::: \ | l^l^lnー'´ | ということの表れなんだお。 \ヽ L / ゝ ノ / /
236 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:19:46 ID:DfFDvqV6 [46/94] ____ // \\ だからよっぽど馬鹿みたいな振る舞いでもしない限り、 /( ●) (●) \ /::::::⌒ 、_! ⌒::::: \ | 'ー三-' | 世襲君主を辞めさせられるということは無いんだお。 \ /
____ , ヘー‐- 、 /ヽ / \ -‐ノ .ヘー‐-ィ /(●.) (● )ヽ 世襲君主として上手くやった例としては、 ''"//ヽー、 ノ ./:::⌒(__人__)⌒::::::ヽ //^\ ヾ-、.| |r┬-| | 例えばフェッラーラ公の親子がいるお! ,ノ ヽ,_ ヽノヽ_)\ `ー'´ / / <^_,.イ `r‐'゙ ::::ヽー‐-..、 ,..-‐|、 \___,/| ! ::::::l、:.:.:.:.:.ヽ /:.:.:.:.| \
237 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:20:38 ID:DfFDvqV6 [47/94]
―― フェッラーラ公エルコレ1世 ―― ―― フェッラーラ公アルフォンソ1世 ――
/フ//`゙´`゙ヾ、ソベヽ´`;:´ ̄}ミ.ヽ. '⌒ヽ、 ,ー-、__ .. i彡/! 、 .,ヽl l| i,三 | ,r‐'‐-v' `  ̄ヽ ,/|7/,ノ 、! ´, l| l| , { i . / , |ヽ, \ ,′ lソ シf==+、! ;!r,|!=キz,、`゙; | / A、!A;l、 `i ヽ ../7/z:{l´ `斗}=={シk! l! l}"て ヘ / l | `! |; ! `! .|/Ki; `ー- ―"`| f`゙十-十´ i lf´l|. 〃| !|,! i | ! |三ニニ.〉 ,ゞ、ン、 ヽ| .| ! | , l´ |ゞソ | l'l|ュ_ _,..| !'_! i |ニ三ニツ l| | l ヽ , i |. l i/ | !´ |i | ト ヒl` ´ '´|lヒソY ilヽニ‐,l´ |l | ,| ゙ ヾ. i_,.: | | ノ | '| ! i`ー 一' | | !, )〈 |! | ,ゝzー‐ァ `ー´ l -z:l-ソ, k | | !、 '、 . | | |'´))))ヽ i! ,ノ /,f=====!-、 |ヾ. ヽ、 !,l ,.ヽ ー一' _,..! ,l !ニヽ〃) .|_ソ 〈, ,r==z、. | l ) /゙ |l=!|;、ヽ、__,..イ-‐|/`!-一'´ノヾヽ . ! ´ヾk \, /¨\ | |,.:゙ 人. `;;;i,1 |i l´ ̄;;;;;;;;;;;;;;;;;;!ヾ〃ノ l ヘ ヾ、 ゙ヾ´ V-=´| /!:::::.\ _ノ;;;;;! i'´^ ,! !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヾ、ヽ)
父親のエルコレはヴェネツィア、息子のアルフォンソは教皇という、
強敵相手に、親子二人とも戦い抜いたんだお!
二人が戦いぬけたのは、世襲で地盤がしっかりしていたからだお!!
新興君主じゃ、こう上手くはいかなかったお!
238 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:21:47 ID:DfFDvqV6 [48/94]
(( (ヽ三/) (ヽ三/) )) (((i ) __ ( i))) / /⌒ ⌒\ \ ( /( ●) (●)\ ) そこんとこ踏まえて、Let's世襲ライフだお! /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ | | \ /
239 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:22:20 ID:DfFDvqV6 [49/94]
――― やる夫の主張 終 ―――
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240 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:23:28 ID:DfFDvqV6 [50/94]
――― できる夫の反論 ―――
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241 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:24:29 ID:DfFDvqV6 [51/94] ____ / \ ( ;;;;( / \ , , /\) ;;;;) …世襲の君主は、継いだ跡も地位を維持しやすい。 / (_) (● /;;/ | 、__',_, l;;,´| これには私も同感です。 ./ ∩ ノ)━・'/ ( \ / _ノ´.| | .\ " /__| | 敢えて否定しようとする人は、まあ居ないでしょう。 \ /___ /
242 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:25:46 ID:DfFDvqV6 [52/94] ____ / \ 敢えて付け加えるとすれば…そうですね、 / ─ ─\ / (●) (●) \ そういった世襲君主とセットになる「歴代の家臣を輩出した一族」 | ___'___ | / ∩ノ ⊃ / というものがある筈です。 ( \ / _ノ | | .\ " /__| |
____ / \ / ⌒ ⌒ \ そういった一族は、もう君主と一蓮托生になっているでしょう。 / (⌒) (⌒) \ | __´___ | ですから、危急存亡の際には頼りになるでしょうね。 \ `ー'´ ,/ /⌒ヽ ィヽ 君主の破滅は彼らの破滅でもあるんですから。 / rー'ゝ 〆ヽ /,ノヾ ,> ヾ_ノ,|
243 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:26:43 ID:DfFDvqV6 [53/94] ____ / \ / ⌒ ⌒ \ / (⌒) (⌒) \ ―――さて、それは追いとくとして…… | __´___ | \ `ー'´ / ノ \
244 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:27:35 ID:DfFDvqV6 [54/94]
/:. \ ,, ,,. ,. / : : \ / | /| /| _,,.r':/ /::| / : : : : ._ _ \ /:::::i /::i |:::::i ./'''"´:::::/ ./:::::::| | : : : : ´⌒\,, ;、 、、/⌒`. l /::::::::i |::::! .i::::::i /::::::::::,,.//:::::::/ |: : : ::; ( ○ ) ノヽ ( ○ ).;;:: | i::::::::::i i::::i i:::::::i/:::;.r''" /:::::::/ |: : : : : ´"''" , "''"´ l i:::::::::i. i::::i,/i:::::/'"´ ./:::::::/ \ : : -―― / i:::::::::i. i:::/::::i:::/ /:::::::/ ,r''"\: : . / i:::::::::i i/:::::::i/:| /::::::::/ f!: : : : :: : : ト、 i:::::::::"::::::::::/ |:::::::/ i!: : : !: : : : : ヽ. i:::::::::::::::/ i::/ ! i ./: : .i i: : : : :: : ;!ii:::i: :i:i i i:::::::::/ i/ | i!i/: : : : !l|r"-'"-i| i`i|‐、 :i' i, i::::::::i |,イ|,,..r''"!l| i! |ヽi `i :,./. ', / . i:::::::i ,r'''! |i! ii | | |`i i: :// ', ヽ.,.r"/. i:::::::i / ! ,,,,.i! l-ー|--i!、 .i:/ ./ :'i,'.,.,,,.r'" / .i:::::::i /i ,,..r''" i! i. ! i! l .i ./:: ;;ir''" /ヽ . i::::/ .. / .:i. | i ヾ、./:r''" / ヽ. i/ / .::/ .!|,,.rヾ、,,ノ /ヽ. ヽ、 〈 .::::i i | ,,..-‐ ''"|i i / ヽ、 .ヽ、 ヾ;::ヽ、i ! / /,,,,..... --''' "´ ―ヾ;::::i ! !|i !|/ヾ;― == ヾ:i, |i. !|| i |i ,,.r"!| 〉 `i、 || |i i ||'" / .ヽ|| i|' i'ヽ、 ,,.r''"!i ....:::::::::ヽ|i,,,,,|,,..r''":::::::.......
245 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:28:43 ID:DfFDvqV6 [55/94] ..,z'" _ || _ _ _," / ヽ ||| ≡ /  ̄ / (效) `ー‐ ||| = 《| ト、_`‐‐≠= = " ||| 「人並みの努力で統治」だと!? ∧  ̄¬-__ ||| ∧ \\ ||| .. ∧ ||| 三∨ム ||| ふざけるな!! ____________________ ||| Y'`Y~Y~Y~Y~`マ', ミx_ ||| ┼┼┼┼┼┤i! /,ィ 人人人人人.ム"彡 // ===== " //
246 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:29:22 ID:NFI2whs. [6/12]
実感こもってんなぁ……w
247 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:29:38 ID:3D1XuPpo [3/7]
大王、アナタ主君筋の皇帝と戦争しまくってますよね?ww
248 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:29:42 ID:DfFDvqV6 [56/94]
, (⌒ ⌒) ドカーン (⌒ ( ) ⌒) ( ) ) (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ 常日頃から臣民の事を気遣い、 | || | | ノ L,l ,|| |、l、 臣民が安心して暮らせるように心を砕く! ⌒::::\:::::、ノ\ /:::(○)三(○)\ これが君主の大事な役目だろうが!! /)し __'_ \ | ⌒ |: :::| ノ( | \ l;;; ;l ⌒/l!| ! / `ー ' \ |i それを「それなりでOK」の様な言い方をするとは / ヽ !l ヽi ( 丶- 、 しE |そ お前は一体何様だ!? `ー、_ノ ∑ l、E ノ <
249 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:30:43 ID:DfFDvqV6 [57/94] ____ / \ それにですね…… / ⌒ ⌒::::\ / (●)}ili{(●)::::::\ 君主が普段思っている以上に、民と言うものは、 | __´___ :::::::| \ `ー'´ ...:::::/ 君主の事を気にかけているものなのですよ……
250 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:31:23 ID:DfFDvqV6 [58/94]
近年、リューネヴィルより、かのレオポルト公の未亡人が去るとき、 ロレーヌの民がどれ程嘆き悲しんだか…
 ̄丁ヽf _/_:_:_:_:_:_:;;..≠、ニ -‐ フ´: :/ / : . : l: . : . ヽ 三/:.:.:.{ 、h,. l:.:.: : : : : : :/ _ ..``' ´‐< ,, _ ../::イ:.:../: . : . : .l お前達の忠信… ;;/:.:.:.:.:.} ⊂,. 、⊃{:.i:.: : : : : ´l `了''ゝ..、ー 、 _/ノ/: /:.:.:.: }: . : . ! : :.:.:.:.:.( J |:.l:.: : : : :l: | { ノ:;;jハ ´ /:Xl l:.:.:.:.l : l. .:l 感謝するですよ :.:.:.:.:.:.:/ ヽl: : : : : |!:l ヾ'ソ ノ _`ヘ:.:.:.:./:.:.:l:./ :.:.:.:.:.:.ヽ 「! トヽ: : : : lヽ ヾヽヽハ が;、∨:.:.:.;jノ :.:.:.:.:.:.ハ ⊂,.、⊇ { \: : '、 、 じ'/:/:.:.:.∧ :.:.:.:.:/:.:ヽ lJ |: : :.丶、\ ///ノ:.:/ :.:.:.:./:.:.:.:ム ヽ: : : . ` ヽ、 _ 人/ :.:./-‐≦ヽヽ r、 }:: : : : . ..ィ:::::::} ´〃 { c X'' ヽ: : ヽ:.:__:_ . , イ:.:.※:.:.:} ll ヽ ヾゝ ト、 /:::::.:.:.: ̄丁::l ヽ: : : : ノ ―― ロレーヌ公爵夫人エリザベート ――
_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人人_ -''":::::::::::::`''> エリザベート様さま行かないで!! < ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ __ _____ ______ |::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 ::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iレ__,イ人レ、_!_ルヽイ i | !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi.旡≧/ /≦乏圷.| .|、i .|| `! !/レi''圷旡≧/ /≦乏レ'i ノ !Y! | |/ / / / | | 「 !ノ i | ,' ノ ! | |/ / / / | |i .レ' L.',| | , --- 、 | | L」 ノ| .| ( ,ハ | | , -- 、 | |人! | ||ヽ、 ー⌒ ー' ,イ| |イ| / ,.ヘ,)、 )>,、ー'⌒ー'_,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
251 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:31:50 ID:3D1XuPpo [4/7]
ここらへんの苦労は当事者じゃないとわからんからな
252 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:32:18 ID:DfFDvqV6 [59/94]
ミ=孑 ::::::l|:l|:|l:::i|kl|::l||:|!l|::l|:|!トミ:、|! ミ三ソl|l|l l|! ミ三シソ ,,,_!_l_|l ;lト、! l|l ljリ ル__,,,,、メ、 ミニジl| l|l l| ロレーヌ公レオポルト・ヨーゼフ |ト刋'゙ 彡ー-、_,`'ーij l| k'´_,、_-‐'ミシ 洲 l|! l |l |l{刎 '''zテ'モッテ`tミメli flミツ'モッテ''メ jl! | l| ! |l l|l.冽 ´´"~´´_;;r''゙| |N;;_``~゙゙` ,!' / ll| l | オスマン帝国やフランスとの戦争において トi,ヾ|! ‐'''"´l! i! | `"''' / /リ jl|l l 派、_ i! j! ノ い /f"/ ノ川 l 活躍した人物。 l リチ^! {r-{,_ノァ′ / |ト//// | r/{::l! :! 、________,. / /! K,/ | /;;;;li::li ::ヽ `ヽ、, __/ / //:..l, `'ー ;;;;;;;;;li:::li::::`:、 `'‐--‐' ,:':::://::::/;;;;;;;;;;;;; 彼がリューネヴィルに建てた城は ;;;;;;;;;;;;>t:、ヽ::\ ,:'::::://:::::/;;;;;;;;;;;;;; i;;;;<三X三>、ヽ:ヽ. / ://::/V;;;;;;;;;;;;;;; 「ロレーヌのヴェルサイユ」と呼ばれた。 :!;;;'-7{.|.}`t‐':ヽ.\`'ー-'´ .//、‐{,|';;;;;;;;;;;;;;;
/´-、 i´ `‐` ~`´~~~~~´ | "';,,, "; ヽ, ~`´ `´ _,,ノ ;,,,;'; ;''; `‐-、ライン川 i--、 /´ /::;,,,;,,,',; ) `i "‐-´ ゝ:::::::::::::::"''''''''/ じゃがいも ,-―‐~~ヽ,,,--! \:::::::::::/ / つ ロレーヌ丶::::::i i `‐`‐i_  ̄ |_,,,,-、,,,,,, ヽ,,, ;''''"ようへい( ) ,;" ,; .,,-‐´ \,_ かえる ,;" ) ;''"';,, | ';", ながぐつ | ,,,;' | "'; ,,, ! ;,,, ,i´ ~`‐ -, ―、,,_ ,, ノ ,-"‐´ `i ` ―´ ` ‐--,,ノ, ,,/`―‐、 /´
253 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:33:32 ID:DfFDvqV6 [60/94] _______、 `ぃ 、 _.. -‐''"´ ´゛'''ー..、 ) 丿i .. - `ヽ j// 彼の息子、フランツがオーストリア大公の娘と ′ '''ゝ . ゙ 、 結婚する際、そのことをフランスに認めさせる ヘ / 、 ヘ | 為に、故国ロレーヌ公国を譲った。 // / i i i | | ' ヽ/∨∨∨ ヽ | l | | | ! ! ! ∨ i i │ .. j` -ト‐ト‐、小 |,ト-‐ト‐レ _ / | できる夫が述べたのはその時の地域住民と、 | | トモゞ i ノ 7テトl |/レ,' | ヘ |\l ;{i:ッ リ ヽ/ トッ:i} l イ | レオポルト公の未亡人との美談である。 \l ヘツ ヾニソノ リ i j ヘ / / ノ l ヘ ` / / / 息子は、後に神聖ローマ皇帝フランツ一世 | l ヘ\ ー─ /ノ| y´ \ \ ` 、 , イ _/サ /ノ となる。 ソ〈 〈 \ |` ‐‐ ' i /〈〈 ソ ,、--′ \′ `-、,-´" ン- 、 /_,, _``‐ -、 `ー..、 . ‐''_,,-‐'''''´_ヘ ../``''''‐ ―-- ニj <ニ- ---‐'' ニ ゛'ヘ ) '′ / ! o ヽ、 `゛''--ヽ、 / | ゙ヽ ヽ フランツ・シュテファン
254 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:34:39 ID:DfFDvqV6 [61/94]
_.. ‐'''''''''''' ‐ 、 この様に臣民に思われるように、 ,r' \ / ⌒、::::::: ヽ, また、この思いに報いるために、 /( ○)::::::::::::⌒ ..i i. ::::: ( ○) | 日々心を砕くのが君主の在り方なのです… \ _´__ / \  ̄ .__/ どの口開いて「人並み」とか言うんでしょうね?
255 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:35:42 ID:DfFDvqV6 [62/94] __ ,,, ,,, _ _, - '´ ̄ ` < ,.イ `ヽ /.: \ /::::: ヘ 「言語道断」 .. / .:::::: ヘ / ,' ::::__、 _,ィェェュ、 「片腹痛い」とはこのことですよ… i ,イ ・ヽ ´_从爻 { ' -≠:' <~):::〈 / ̄つ`_ // _) / . Y 〈 _ / | ヘ ̄ ̄ ` / `> 、 .´{_ \ _ .< ノ \ ヘ __,,...-< / ` ゙¨~´ ̄:::::::::: / \ }::::::::: /
256 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:36:04 ID:DfFDvqV6 [63/94]
――― できる夫の反論 終 ―――
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257 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:37:15 ID:DfFDvqV6 [64/94]
―――なお余談はであるが―――
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258 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:38:00 ID:DfFDvqV6 [65/94]
―――ロレーヌ公レオポルト、彼の息子フランツの妻となった女性こそ―――
. ', /} メ / ..,' マ、 / / マ、 シュレジエンおいてけ!! / / } `ヽ ,r / .i! ヽ ねえ!? // / i! ァ ヘ ,.r'::_ノ ./ .i!. ァ .ヘ シュレジエンおいてくの!! У/,r,/ / i! ァ .ヘ ム ././ / .i! ァ ヘ r 、 ,/{. /:::::::/,/,fヽ i! 〇 ミヽ ヾ ヽ / ,./ /::::::::::/./ノ:::::! r'´ ,f{ 王r 、 .、 ゝ, ,ィf≧ 、} 、 - ..,,,r' ,' レー 、 ノ:::::::::::①::::::::::i i! / { マム ヽ マ ス{i!l ,ィ´ k´ ⌒,i!},ィ':::::/ 彡ミ:::::::::ハ } /.{! il { ∧ ゞ'" ` ヾ // , 、 リ、ヽ.´∠::::/: ∧マ ∨::::::i! | / .ゝソ ∨ ∧ /《.レ|/。::::。!イ⌒ヽ ∧マ ∨:::i! レ ∨ ∧ー- ,,..,ィ 》ー‐.'《 ゙ー- ..,,__,.ィヘ }::::i! { ミ )) __..,ィfゝ ({芥}) .>ー ^ヽ、 ((, !ミ/ .r|::::i! マム ̄ " 〕 ,八 〔 `ー-/ / .l::::::i! マム ,ィヽ ∧ .,> / / i|,ィ″ マム / .ゞ ヽ_ノ. ヽ. / / マム/ ,::::::' ';:.. ヽ ./ / ,,..-ー " マム ,;:::::;' ';:::. ';:,/ /ヽ,,.._ イレィ= 、 マムノ;:::::,' ';::.. / / ゛ー-.ァ__ /ィー-..,,, ゙ー.、 マム:::,' ';:::::;, / / √¨" リ/ ∠ハ レ'´|,ヘ`ヽ,:::::::マム. ':;:::,/ / / /_,> / ヽ:::::::::::::::l/,ィ:::::::,'マム __ヽ/ /::::::., /ヽ 7__,ヘ::::::::::::/_>;:::;' マム_,,..-‐'ヽ__/ ./ /::::::::::::., ソ 、¨ /_`ー-..,, '::ヽリ. マム __ / /___,...-ヘ l"一 レ' ソミ.、 ,/ ∨∧__,,.- ''".∧∨`V`ヽ/ `゙ ,ィf_ ` リ. ∨∧ .∧∨ }ハ,..-ハ { レ' ,ィ,". ∨∧ ∧∨ ゝ, ヽハ ` ̄ " ゞ-゛ ゞ-'' ヽミ三ソ
―――大王、終生最大のライバルである女帝マリア・テレジアであった―――
259 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:39:00 ID:NFI2whs. [7/12]
>>258 このテレジアには勝てねぇwww乙です
263 名前:名無しのやる夫だお[] 投稿日:2011/05/07(土) 20:42:07 ID:JgNtawCg
妖怪シュレジエンおいてけだー逃げろー
260 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:39:11 ID:DfFDvqV6 [66/94] ___ ..\∠ _:. :. :. \ ――― マリア・テレジア ――― ..>:':.  ̄ ̄:.ヽ、:. :ヽ. / :. :._:. :.--:. 、:. :. ヽ:. :.ー:. :.‐:.- 、 / : ¨:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. : \ / 前述したフランツの嫁。 :. :. /:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :.ヽ j / / :./:. :. /:/:. /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :ヾム. オーストリア大公の、箱入り娘なお嬢様… ....' :. /:. :. . /. ./. ./.. ..j i ヽヽ : : マj- / :. :/:{:. ; 斗:.十-j:、:. ハ:. , r‐-:.、!:.',:. :, :. } \ のはずなのだが、できる夫を初めとした :. :. :,':. l:/ :/l: /l:. ∧:..l ヽ: l \::.iヽ}:. :.',: lヽ ハ:. :.lヽ:jl:. :.l l/ .j:/_ ヽj ヽ!__ ',l:. l:. :. l:.j ヽ 周囲の国に攻め立てられた事で覚醒。 ム:. |,:. :.>、:j_r==ミ z==.、j:./:. :.//\ レヘ:.!ヽ/: ハ´ wwx xww ヽ/:. :〃 類稀な指導力によって危機を乗り切り、 `j l:. :i:ハ _' _ ∠: イl |:. l:小、 l 〉 /:. // いくつもの政治改革を行った名君。 |:. l: |. 丶、 ヽ._ ノ イ:. ,:./ ヽ l: |__ェ=i> _-_ <i=/:. :/ おかげで、旦那の影が薄いことこの上ない。 ヽj  ̄ ̄ ̄  ̄ ¨/:./7 ィ7.ゝ- 、 z― ,〃=く ただ、本人は旦那激Love。浮気されても大好き。 /// ヽ二ヽ z― 、// _ ヽ r≠ ┴'、 / 〈∠, / ¨ マヽ
「やる夫・テレジアが女帝と呼ばれるようです」は、やる夫をテレジアに当てはめる狂気と、 歴史モノとしての面白さがシチューになった素晴らしい作品です。是非オススメ!
261 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:40:25 ID:DfFDvqV6 [67/94] _ _, ___,> Y´'ー-、 _>z二_ ___`ー≧__ >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < まあ、なんだ… / ヽ `Y′之> . / , l、 、 , 、 | ヽ }< とりあえずできる夫はもうちょっと落ち着け。 . l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ | |ハ |(●) (●) / / ,/レ′ `| ヽ u「)'/|/ ヽ、_ ― _,.ィT/ l 7Eニ::ィ1│ └l´::::/ヽト |::::|´  ̄`i |::::| |j __ ///: :.: : :.:/|: : :i: : : : : :.:|: : : : : : : :.V∧:'⌒ヽ /: :/// : : : : ;' |: : :|: : : : : :.:ト、:: : : : : : : V∧ : : : ./: :.{//!.:.: : : :.′ !.:.:.:|: :.: : : : :| ヽ: : : : : : :}//}: : : ′:.:{//}: : : : :i 、:.:.:ト、: :.: : :.:|__ヽ: : : : :.:}//}: : : : : :.:{//} : : : i:|´ ̄ ヽ:! ヽ: : :.:| `Y: : : :.}//}: : : テンション高すぎ。 :.: : :{//}.:.: :.:从y'斧ミx ヽ: |イ斧ミx!: : : :八:´: : : : : :.:`¨´:Y^j/:.{ 弋::ソ ヾ弋::ソ |: : :/ : : : : : : : : : : : : :.ト、ヾ:.| ,,,,,,, :! ,,,,, 厶イ: : : : : : : : : : : : : : :.| `¨:. _ ι/ |.: : : : : : : : : : : : : : :.| 丶 ー=ニ ´ ' / !: : : : : : : : .: : : : : : :| > __ イ !: : : : : : : : : : : : : : :.| r‐┤ :|;‐‐、 、.: : : : : : : .: : : : : : :| |: :` ーt_r‐ ´: : :.} ヽ: : : : : : : : : : : : :.| ,,: :´:.:|: : : :j.}__{{: : : : /`: :ーtr - 、
262 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:41:34 ID:DfFDvqV6 [68/94] ,_ _ 、-ー'`Y <,___ __≦ー`___ _二z<_ > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴< <之′Y´/ \ この第二章で、できる夫は統治に失敗した例として、 >{ ,' |、 , ,. ,.l , ゙i | !、{ | 寸寸T ハT7} ィ, l ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| ゙i|゙i'(1 , | ゙iTィ.,_ ― _ノ │「ィ::∩ ノ ⊃ /´:,r/:ヽ__ノ (::::::V::::::/ `i:i \:::/-‐::::::/
264 名前: ◆mthS9vGGks[] 投稿日:2011/05/07(土) 20:42:54 ID:DfFDvqV6 [69/94]
オランダが、スペインの圧政暴政に耐えかねて独立した事例を挙げたりも
しているんだけど…
/:/:.::/: : : : /..:/:.::.:.::.:...... ::.::.::.::.ヽ ノィ:..::/:/:...::./::./::.: イ':..:/:.::.:.::.:...} :.::.::.::l l:./.7.::.::./:イ/ /:イ:.::.::./::.:./::.:....:.::.:l |:{/ 7:.::: イ′ー 、/´ /:.:. イ:::.:.:/:./:.:|:.:.:|:| j,小.|:.:/ _ \_j/ /::/j:/::.:/:.:.:.!:! /小.!/ ``=ミr‐ミ'/⌒} /イ::./:..|:.::ハ! スペイン王はどうやらプロテスタントを ノイイ/!′ } ノ _ ムーノ:/:.:/|:/ __ /了|´ | /ノ ヽV:イ:./ j′ 皆殺しにしないと気がすまないらしい… :..}:..:..::| | l / { ノ´ :..!:..:..:..| l l く`{ i′ .:l:..:..:..:.| l ハ `ソ_ } もはや戦争も已む無しか… ..:::.::.::.:.l ヽ >≦--.、ヽ / >ー::´::| /ク′:..:..:..::.::.\ヽ / .::.::.::.::.::.|^>':..:..:..:..:..:..::.::.::.::.:ヽ V :l::.::.::.::.::/:..:..:..:..:..:..::.::.::.::.::.::.::.ヽ〉 :.l::.::/:..:..:..:..::.:..:..::.::.::.::.::.::.::.::.::.::〉 オラニエ公ウィレム
265 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:44:21 ID:DfFDvqV6 [70/94]
.: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : :.`ー 、 ――― オラニエ公ウィレム ――― . ./ .::/ :∧ .::′.:::′l : : ::::::.: : : : : : :!::.:.: : : : : :.∧ .:::!: :.:::,l :| : : :::l::. 、:::.:.: : :|::: : : : : : :∧ 本当はスペイン側に立ってオランダを :::;!: :::/.|.:∧: :.:::ト、:::|\:::.:.:|::::: !:::. : : : : / !:.:/ |/ ゙、:.:l ゙、l ヽ:.:lヽ: : |:::.:.:.:.:.: : 統治する役目だったが、スペインの暴政を . _|_'__l ゙、| l__゙L_ヽ::|::.:.:.:.:.: : ´ __、 、 .l ´ z___ `゙:|::.:.:.:.:.:|:. 見かね、オランダ独立の為に戦う事となる。 ! ´_辷.」` ゛ ´_辷_リ_ :|::. /|/:.:. ! ! ::|::./´!゙i:/ 「オランダ独立の父」。 :! .:; :|:/i // .l 、 ::|'ノ/:/ 一言で言うと苦労人。簡潔に述べると苦労性。 |ハ ,‐-'.:/ ヽ ./:.:.:/|′ 軍才は正直パッとしなかったが、政治家としては . ヽ ´ ̄ ̄゛ ./!:.:/ \ ゛ . :´ : :l'|′ 優れた才能を持っていた。 |:\ . :'´: : :.::::|、 r‐| ` -''´ _... ‐ '"´ `、_ /| ` ‐、 _.ノ´ヽ /:::\ 個人的には、もうちょっと嫁を気遣ってあげて、 _,./ : :| / >´i 〉、 /::::::::::::::i-.. /: : : :! .ハ.0l - ! /::::ヘ, '::::::::::::::::::::!:::: と思わなくも無い。特に二人目。 : : : :.:|∧:::゙、|_i/:::/ /.:::::::::::::::: : : |:: :
266 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:45:14 ID:DfFDvqV6 [71/94] ,_ _ 、-ー'`Y <,___ __≦ー`___ _二z<_ > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴< でもさ、 <之′Y´/ \ >{ ,' |、 , ,. ,.l , ゙i やる夫も「常軌を逸した悪行で憎まれない限り」 | !、{ | 寸寸T ハT7} ィ, l ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| って、一応言ってるんだよね。 ゙i|゙i'(1u , | ゙iTィ.,_ ― _ノ │「ィ::∩ ノ ⊃ /´:,r/:ヽ__ノ (::::::V::::::/ `i:i \:::/-‐::::::/ _ _ ,. : :':´: : : : : `: : xュく⌒ヽ _///イ: : : : : : : : : : : : : : ヾヽヽ: :ヽ 書いてる時に、 ,.:´: :///: : : i: : : : : 、: : : : : : ヽ: :ヾヽヽ: ヘ .: : :.///: : : :..ト、: : : : :iヽ、: : : : :、:__:///:..: :. 思わず筆がノっちったんじゃないですか? : : :〈〈fi: : : : : | .ヽ: : :..|ヽ_丶: :..: :i}}}}// : : : : .: : : :`¨!:、: : : :| _ノヽ: :| xf笊ミ: :l:.l}}}/..: : : : :i i: : : : :.从ヽ: : xf:㍉ ヾ ' 弋::ソ从{ソ: : :..: : : | |: : : : :r'くヽ:.从弋::ソ ,: } i: : : : : : | 編集したヴォルテールさんも、それくらい |: : : : :{ヽ _ノヽ: ヽ ` ij/:/ |: : :..: : :.| |: : : : く/////ヾ:ゝ -‐ /;/ : : : : : : : 突っ込んであげたらよかったのに… |: : : : : {//////∧ ≧r ´ |_′ !: : : : : :∧ : : : : : : Ⅷ/////iハ {:≧t≦´: :i : : : : : : :.∧ ′: : : :.,j////////i}: :{:::::::〉: : :.`>t_, -‐‐ 、: : :..:ヽ ,: : : : : :..{ `ヾミ/////i}: :|_:_/}}: : /∧ヘ : : : : :
267 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:46:31 ID:DfFDvqV6 [72/94]
/: : /:: : : / : : :.!:: : : : !: : !: : : ヽ:: : : : : ', /: : /: : : 斗--、 :|: : : : :|: : | ,ィT: ',: : :ヽ : ! |: : |: : : : : |: / \: : /|:.ィ: :ヽ: : :.|.: : : ト、:| |: : |: : : : /!/ ⌒ヽ| :/ |:./⌒ヽV: |.: : : | V < : _: : : / 〈 ノ |/ レ ヽ }|:./ヽ: : :| これはこれで、面白いからいいんじゃね? <:: |. 小{ _,,.. - 、-.,_ レ{: :.|ヽ:| 厶ヘ ハ 、 {ハ,;' (( それに、ケチつけたら煩そうだし。 \_! ' ! ( ( ヽ) ヽ 'ー―-- / ヽノζ ___,r| \ / | ̄ ̄ ̄|(^) /:/::::| \ ヽ _ , ィ´ | ''..,,''::;;⊂ニヽ /::::::/::::::| \ ´ ∧>、 .| .,,:: ;;;;ン=- ) /:::::::::::/::::::::| \ / ! ,r-''⌒^ニ);;;;ヽニノ ヽ ―― ヴォルテール ――
―――と、思ったかどうかは定かではないが…―――
268 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:48:27 ID:DfFDvqV6 [73/94] _ _, ___,> Y´'ー-、 _>z二_ ___`ー≧__ >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < ま、あれですよ。 / ヽ `Y′之' ⌒ ヽ . / , l、 、 , 、 | ヽ }<つ イ 親父を褒めた一年後に、息子とその嫁に l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ |て_!, |ハ |(●) (●) / / ,/レ′' / 殴りかかるとか… `|. ヽ 「)'/|// / i ヽ、_ ― _,.ィT/ / l 流石は大王?みたいな。 , < ̄ヾヲ´  ̄ <´ 丶 ノノ ./ -ヽ | ` ( ̄`ヽl ̄ )ノ ノ { /⌒i ,r―て__ ィノ ,彡 ヽi__i ノ)/ \ ヾ ̄ /^>》, -―‐‐<^} /:::::::/,≠´:::::;::::::::ヽ. . /:::::::〃:::::::::/}::::丿ハ /:::::::::i{l|:::::< ノノ/}::::::} 生き方の歪みっぷりが歪みねぇですよねー /:::::::::::瓜イ○ ´○,':::::ノ . /:::::::::::::|ノヘ.{、 □ .ノノイ /:::::::::::::::| /}`不´} ::::::::
269 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:50:04 ID:DfFDvqV6 [74/94] 、_ _ ィ-‐ ` Y <__ 大王はその辺で置いとくとして… _≦―'´__ _二z<_ >ヾ  ̄, -‐ ´ ̄`┴< <戈、 Y / \ 『君主論』を読んだ事がある人なら分かると思うけど、 >{ / l, 、 , ,l_ 、 ヽ | ゝ{ l`寸寸T ハT7 } ,、 l 『君主論』第二章って凄く短いんだよね。 ∨ヾハ ∨ゝ (●) (●)|ハ| ヾi∨| , |´ ヽT、,_ ― _ ノ かなり熱入ってるっぽい大王とは対照的に、 | lヽ::ニヨ7l └l´:::/ヽ |` 適当と言うかなんというか。 __ _ /iiヘ,, ‐::----::‐.._ ///ヘ ,/-:..´: : : : : : : : : : :::///_. ヾ\ あー、確かに他の章のページ数と比べると /::/: : : : : : : : : : : : ///|: : ヽ// /// : : : ヘ : : i : : : :\ヾヽ|:: : ::× かなりアッサリした書き方の様な。 / /: : : :/ ヽ: ::|ヽ : :: : `,_ヽ',: : : : :ヽ /{: : :´/ 丿 ヽi ヽ\`: ::|::::i ',: : : : : ヽ /: :!: : /イ○ ○ i::::|:ヘ: : :::::: : : : ヽ /: : :.!:./:::| ′ u|:::|∠|ヽ::: : : : : : :ヽ /: : : :|V |:::ト, 丶フ .イ: |≦-,__',: : : : : : : :ヽ /: : : : ,' ヽ| >-、-t ´ |::/|´:⌒:`',: : : : : : : : `、 /: : : : ,' /::::::「ii | |// i⌒i>::',: : : : : : : : ::`、
270 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:51:13 ID:DfFDvqV6 [75/94] ,_ _ 、-ー'`Y <,___ この温度の差がどこから来ているかというと… __≦ー`___ _二z<_ > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴< <之′Y´/ \ 結論を言ってしまえば、 >{ ,' | 、 , ,. ,.l , ゙i | !、{ | 寸寸T ハT7} ィ, l 『君主論』におけるやる夫の論点って「権力論」なのよ。 ′J゙i, ゙i ゙i (●) (●)| ハ| ゙i|゙i'(1 ' /,〉.| 「統治論」に寄った観点から見て反論してる大王とは、 ゙iTィ.,_ /´ ./ノ │「ィ:/,二ニソ そもそも見ている場所が違うとも言える。 └l´:/ ,-― 、} /::ィ ノーヘJ r{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:} ,: ∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:| . /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :| /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :. 「権力論」? . /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : : :ヽ /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : : : : . /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ 弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: : : : ./: : : : : / iヾゝ , ノイ: :|jリ V: : : : : : : : :/ 从ヘ 、 j;ノ¨´ V: : : : : : : :/ 丶 ィ´|ヾゝ : : :..: :../ `r < __:|-. 、 i: : / ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/ |: ´ f'r'´: : : : : : : _} |:
271 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:51:20 ID:3D1XuPpo [5/7]
ハウツー本としたら、どうでも良いところだろうしね
272 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:52:11 ID:DfFDvqV6 [76/94]
―――そう、如何にして権力を掴むか、如何にしてそれを握り締めるか―――
____ ,. -'"´ `¨ー 、 / ,,.-'" ヽ ヽ、 ,,.-'"_ r‐'" ,,.-'"` ヽ、 / ヾ ( _,,.-='==-、ヽ ヽ、 i へ___ ヽゝ=-'"/ ● _,,> ヽ ./ / ●> ='''"  ̄ ̄ ̄ ヽ / .ヽ-‐´''" ヽ i ./ i 人_ ノ ,r‐"':, ,' ' ,_,,ノエエエェェ了 ヾ;,::::::\ i じエ='='='" ', ,r- .., ヽ::::::::ゝ ', (___,,..----' (:::::::::::ヽ、 ゞ::: ヾ 'ヽ、 \:::::::::::\ 'l:: -゛キ ヽ、_ i,""'::, "i,,:::. キ /:: | 'ュ,ノ'",;l `ゞ ``ー- -‐'"´ i:::::::ヽ 'ヾ,"'" .ヽイ ソ ⌒〉 シニi;∠(ヽ、':.. ;;;'";;_,,_'l:::::::::::i;, 'l,, l:::: i / ミ/::i:i:l'::::::\::: ,,,__.. ;;,.::::i;::::::ヽ,,,_ 'キ:::-=.::\ l::. "'i::::: ) /:::::/,l:::::::::::;;'i-:..,,_,,r‐‐'"::::::::,;ii;:r⌒ヽ:::::::\:::.... \r'-‐''" ..::::::::/ ::::::l':;"';,,::::::::l' l':::::::::::::;;;;ii//ヽ、:::ヽ、:::::\ "' ::::...:::::::::::::l' i:::::,l;;':::::"'i;;-l-..,,_,,..l;;;:::::r'":://:::::::ヽ,:::::::::,,_:::::::::>= ノ..::::::::::::::::::ノl;, l:::,ll::::ヽ:::l:o;;:::::::::ノii;;;.......;;;;//:::::::::::::.'i.::::: ノ..""'"-; ...::::::::::::::::;;:/ヽl;, :::::ll::::::::::l'::ヾ:::::::/:'"::'"::::;//,;.::::::::::::::"''‐- t..,, /::::::::::::::::::::::../ ノ i;; :::,;ll::ヽ:::l';;:::::::::/::::::::::::;;;;//::::::::::::::::::::::::::::::::::::"'';;":::::::::::::::::::ノ /;;;/; ::;;ll:::::ヽl,::;;;:::::/:::::;;:::::::://::::;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::/〆"''""" ̄ /;;;//;
―――それが『君主論』におけるやる夫の中心課題―――
273 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:52:57 ID:DfFDvqV6 [77/94]
/.: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /: : : \ /: : : : \ /: : : : : : \ r''‐, ,,..,, . ゙ / : : : : : : : .._ _ \ r'''''i ,ィ´゙', r‐‐,. ト、_,).ヘ i . |: : : : : : ´⌒\,, ;、、、/⌒` l .(__ノl ゝ、,イ .,r‐、 i、 i, i Li 'i''゙ |: : : ::;; ( ● ) ノヽ ( ● );;::: | l ゙U゙ ィ_/i. / f‐'゙ ` l )) |: : : : : ´"''" , "''"´ l .l `i´ )) (( r''''´ , ___ ', _,,,,,,,_ . \ : : : : . . ( j ) / r -、_ ノ ´``', ノ )‐' `゙'´ ))) .\: : :: : :.`ー-‐'´`ー-‐'′ / ゝ_,,,_ ゙ ゙', `゙'i、 ゙ァ ゝ‐'゙'、 { / ̄. /ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : \ ヽ, ノ / `
―――軍事も、政治も、謀略も、全てその為の手段に過ぎない―――
274 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:54:13 ID:DfFDvqV6 [78/94] _ _, やる夫が君主論で想定したのは「強い指導者」。 ___,> Y´'ー-、 _>z二_ ___`ー≧__ >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < それも、ただ戦争が強いとかそういうことではなく / ヽ `Y′之> . / , l、 、 , 、 | ヽ }< 周囲からの軋轢に耐えて権力を維持し、 l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ | |ハ |(●) (●) / / ,/レ′ イタリアを嬲り者にしている外国勢力を `| ヽ 「)'/|/ ヽ、_ ― _,.ィT/ 叩きだせ、干渉から守れる様な人物。 / Eニ::ィ -、 | /::::;/ ヽ:::/:::/':: 強くて、賢くて、神と教皇に唾を吐けるくらいに /:::/へ ヘ/::::/::: /:::::\ ヾミ::::/|::: 恐れを知らない人物。 (;;;;/| \;;;;ノ/::: / 〈:::
275 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:55:35 ID:DfFDvqV6 [79/94]
―――例えば、やる夫がかつて望みを託した「彼」の如き悪漢―――
,' / / l l. il|i l ∧メ !:::::::: ,' ,' . ,'i lハ ', i. ill X ',、:::::::::: ,'f ,' ,' i i i! ! i l i il i i l.l! iヽ:::::::: li'} ハ: ,'i i、! ', ' ヾi i i i l l l ! i:::::::r^ i!.i ソ il ir !ミ、、 i !、 ', ! ',l i ', ',',::::i l i ,' ハ i !! 廴ツ、ヾ ':、 i i i !ヽゝ::::l !.li!.l|!| リ ` ェ、..ヾ ヾ、 ヽ:、 i ! ハ、!l ヾ、::l ! !从 """ヾ:、ヾ: 、弌itーマ、:ヽi ′ i .:: ヽ ー`=.公、`:i 、、_ _,r:::i rー-‐ '''' ー ‐ --:: 、:ヽ::i `''''"'''ー- 、、、、、、、、、 -‐ー''''''' /:::'. ``¨':':‐:::::::-::::::::、_ ヽ:;::l '" ./" ゙:, ゙、 ヽ、,..:::::::::::::::/ , ` 、 ` __, ',::、 ゙ヽ 、:_:::::::::::r ;´ ' ヽ、 ` -、 `;;=--‐‐''''"" ',:::、 `'':::::::::::::;: ' i ヽ、, i´ , ',::ヽ ::::;::i _ -t^ヽ、_ ゙` l i ヽ::`:ー ':::::i .ノ:i ノ:::::::: 〉 ' il ,.ゞ=ー'"メ /::::レ:::::::::::/ i il _ ,ィニ´ ニヽ ーヽ:::::::::::::::/ i ill ,イ:::::iニニニソ、 ヽ::::::::::/ i illl ´ lニニニ/ ヽ. ',::::::::i i illl /ニヽン ヽ /::::::::! i. illll , ' \\ i ヽ , ':::::::::::i ―― チェーザレ・ボルジア ――
―――権力のためなら親兄弟、神すらも意に介さないような男―――
276 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:56:49 ID:DfFDvqV6 [80/94] ,_ _ 、-ー'`Y <,___ やる夫が望んでいたのはそういう人。 __≦ー`___ _二z<_ > 7  ̄、-‐ ´ ̄`'┴< 「イタリアの為には彼の様な容赦無い人物が必要だ」 之′Y(ヽ三/) )) \三/) ) ..>{ ,' |( i))),. ,.l , ゙i ))) それがやる夫の後半生における信念。 | !、{ |' |::::|寸T ハT7} ィ, l ′J゙i, ゙i ゙.|::::|●) (●)| ハ| ゙i|゙i' |::::| , |::/ 『君主論』における「理想の君主像」の半分は、 ゙iTィ|::::| ― _ノ/ │|::::|::ニE7,:::::/ このチェーザレが実際に行った事を下敷きにしているし └K:::゙,r'\ト:::/ l::::,´  ̄`Y. 後の章で具体例としても取り上げてる。 i:/ | r{///},.ィ: : : : : ;.-、: : : `:{////}: : ̄:} ,: ∨/:..: :i : : 、: : : : :ヽ: : :.Ⅷ//i}:..: :..:| . /: : :/: :..: :|: : : :ヽ:_;.ィ:ヽ: : Ⅷ//}: : : :| 半分…… /: : : ; :..: :./|:i: : : :`ト、:_: : : '; : Ⅷ//}..: : :. . /: : : :.i: : : :i 从ヽ: :.i:|´ヽ: : : :.VxⅧ/i}: : : :ヽ えっと、一応聞いておきますけど、 /: : : : :.{: : : xf㍉ `ヾ{'笊ミx: : :.i三}//}: : : : : . /: : : : : /ヽ: :.{弋ソ 弋::ソ }: :..|三} ̄ヽ: : : : 残りの半分って何ですか? ./: : : : : / iヾゝ , ノイ: :|jリ V: : : : : : : : :/ 从ヘ 、 j;ノ¨´ V: : : : : : : :/ 丶 ィ´|ヾゝ : : :..: :../ `r < __:|-. 、 i: : : / ,.ィ|_, ィ:´: : : : :/ |: : ´ f'r'´: : : : : : : _} |: :
277 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:58:14 ID:DfFDvqV6 [81/94] _ _, ___,> Y´'ー-、 _>z二_ ___`ー≧__ そりゃあお前さん、あの時代において >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < / ヽ `Y′之> 歴史をかじった人間が憧れるものの (⌒'Z / , l、 、 , 、 | ヽ }< r-^) ', '( l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ /::::/ 相場は決まってる。 \:::\ |ハ |(●) (●) / / ,/レ′:/ \:::\ `| ヽ 「)'/|//::,.イ ヽ:::ヽヽ、_ ― _,.ィT::::::/ かの勇敢なるアレクサンドロス、あるいは… ヘ:::`l 7Eニ::ィ1::|::::::/ `ヽ:::'イ/ヽ::::'::::::/ ` i´ ̄ `ヽ:::| j| Y
278 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 20:59:20 ID:DfFDvqV6 [82/94]
―――偉大なるローマ帝国―――
:-、,,ヘ-´ `ヽ, でっかいろーまです _," ' ' "_,,-,. " ; ,,、_,、 :::::::} r-、, 、 r'::::`{, く、,-´ ; ,' /'´::::、-‐" --´ ,--、,,r‐´ヽ、 ヽ,::::\' , {´:::::::::::::`´::::~`'ヽ、,' ; , , `!、:::::ヽ、 _,,,}::::::::::::::::,(}::::ヽ,,、`‐'-、`ヽ ヽ,_,,,_,,r‐'''‐-、,,_ _ ゝ ' ' ; , ,ヽ、:::::ヽ, /´::::::::::::::::::::::}~}:::::::::::`ヽ、{`" ヽ, ヽ"~`{~‐' ~ ~´ }:::::::::{, /::::::::::::::::::::::::::~´:::::::::、-‐= ´:::::::::ヽ, ~}:::::::{ {,::::::::::: ‐'´_,,r--―''‐'''~`''´`{,:::::`'‐´::::::::::::::::::`":::::::::::::"'‐-‐ヽ--‐'`{ ; `'‐- `;´ r´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~=::::::::::::::::::::=~ } ~`'―-、,:::::::::::::::r--、,,,_::::::::::::::::::::::::::::::::/ ; `‐-、_ノ `'‐--、r‐''‐--´
*o ゚ |+| 。*゚ +゚ } o |* o。! |! o○+ | ∨ | {r|! *l: + |!*l::j o ○。 ・+ ,-i| o.+ ___ 。*゚}‐ 、゚ + | ゚ |i | {r|! *l: /_ノ ' ヽ_\ ノヾ} | o。! |! * .゚ /(≡)::::::(≡)\ レ ノ ゚| 。*゚ l ・ / /// (__人__) ///\o ゚。・ ゚ *o゚ | | |r┬-| | *| 。 | ・ o ゚ l\ ` ー'´ /*゚・+゚ || |o |・゚ ,.‐- .ハ イ | * ゚ | * ゚ l| / 、` ニ ´ ノ ノ o.+ | ・ |l + ゚o i ` -、{! /_ \ ○・ |o゚ o○ | | ヽ. ヾ´  ̄ `ヽ *。 ・| + ゚ o } } ヽ O。 O。 | | リ、 ..::: .. l 。 o+ |!*。| / `ー:::: , ヘ:::::.. | * |・ | ゚・ |/ / :::... .. /:::/ | ::..... { | |_|\∧∧∧MMMM∧∧∧/|_| > ┌──┐ ───┐ヽ| |ヽ ム ヒ | | │ │ ─── / | ̄| ̄ 月 ヒ | | └──┘ \ . / | ノ \ ノ L_い o o
280 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:00:47 ID:NFI2whs. [8/12]
でっかいローマワロタw
279 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:00:27 ID:DfFDvqV6 [83/94]
.: ,': .:i: :/ |i ゞー==―-- : :. : : : : :. .', / マハ : : : :」ィ |i: : : : iL>‐\: :i|: :i: : :.:}: :∨/,' マ/ : :イ〔 {- ', : : : :ィ笊弄ミ刈: :}: : ,ハ: ::} /: : : : l :|,x=ミ从: : :. ', {i゚fJ ,i}`ヾゝ: .: .:.:} iレ' /,' うわぁ…… \N《 {゚fハ` \:∨ 辷 夕 , /. .:/. : .:.:リ^∨ : : }从 辷リ j/ ー‐ '"/. .:/. : :.:.:,' い,' あなたもローマ帝国病患者ですか… : .::/∧ ー' , :::::::::厶イ. : : .::/シ∧ ト 、ヽハ::::::: ,. ァ u 〃|: : ,リ/-‐': : ', | ハ: :八 'ー ' {{ ,イ: ∧イ: :', : : i/ ; j/: : > ゚゙゜ イ }/!^j} !: : : : : : :,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|i ≧=≦ ' ト- 、: : ! : :/. : : : .:.:.:.:.:.:.リ,任<:} |ミ、ハ !: { : : : :.:.:.:.:.:.:./ {三三ニ≧x `ーy:ハュ、_ .' , : : :.:.:.:.:ァュノ二ニニニi⌒':、 ,.イr寺:マ》 _,..-=ニ《 }三三三ニ|ニニ℡ '",任i、ト℡マ》 _ _, ___,> Y´'ー-、 _>z二_ ___`ー≧__ 「アレクサンドロス症候群」 >┴'´ ̄` ‐-、 ̄ 7 < / ヽ `Y′之> 「ローマ帝国病」. / , l、 、 , 、 | ヽ }< l ,ィ {7Tハ T寸寸 | }ノ | |ハ |(●) (●) / / ,/レ′ この二つが、古代・中世・近世欧州における . | ヽ 「)'/|/ ヽ、_ ― _,.ィT/ 欧州三大疾病の内二つ。 / Eニ::ィ -、 | /::::;/ ヽ:::/:::/':: /:::/へ ヘ/::::/::: 残り一つは「十字軍性疾患」ってとこか。 /:::::\ ヾミ::::/|::: (;;;;/| \;;;;ノ/:::
281 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:01:29 ID:DfFDvqV6 [84/94]
「アレクサンドロス症候群」
新領土の獲得と、戦争での勝利による栄誉を過剰に求める。 若くして大事をなそうとすることも一つの特徴。 また、自他の文化をやたら融合させようとする傾向を見せる場合もある。 カエサル症候群ともいうが、そもそもユリウス・カエサル本人からして アレクサンドロス症候群の罹患者だという説もある。
「ローマ帝国病」
かつてのローマ帝国の領土を獲得する事に異常な執念を燃やす。 また、ローマの歴史、事物に異常な興味を示す。 求めるものはローマの土地、ローマ(ギリシャ)の文化、そして何より、 ローマ皇帝の帝冠である。 有名な罹患者は大帝ユスティニアヌス。
「十字軍性疾患」
三大疾病の中では、唯一中世期から罹患者が現れた。 十字軍及び、宗教戦争における勝利をやたらと求める。 また、異教徒・異端を敵とみなし、聖地奪回と異教徒討伐に 情熱を燃やすようになる。酷い時は国政をも放り出す。 有名な罹患者はリチャード獅子心王。
民明書房 『世界の厨二病』より一部抜粋
282 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:02:33 ID:3D1XuPpo [6/7]
最後が一番傍迷惑に見えるww
285 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:04:19 ID:1BM8Fw/. [1/2]
>アレクサンドロス 凡人が人生の参考にしてはいけない人の筆頭じゃないですかー!やだー!
283 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:02:38 ID:DfFDvqV6 [85/94] . . ,〃 ' ,ハj ,}リ j / ,/ // / / _} ,从_ ,,ノ} / ∠/ / / '7/^弋_ ,ノj| / /_/__,,ノ}/ ,ノ乏式,j ,リ ../_y彡j'うj^′ '弋j}_, {__,ノ′ . 弐^'弋ツ 、 ¬^ ∨ 厨二病は文化感染する恐ろしい病です。 ´^'冖^` i \__ ' ' ' i、__, ' ' ' ' | , / j_ノ 特に抵抗力が下がる14歳程度において ..、 厂´ ヽ\___, _,ノう ′ 罹患しやすいため、 ミ__,乙´ ⌒¨´ / _,、 ¨´ / 年頃のお子様がいらっしゃる方はご注意ください。 弋_, ′ く_ _ _____ ..,,<,__,.ノ iト ミ 、_ ,// i{、__彡′ j, ` ミy' /※ 弋フ′ . '⌒ヽ, ノ} ※==={={彡' ※ マj__ __,/ / 'く⌒丶、
284 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:03:33 ID:DfFDvqV6 [86/94]
―――この作品は、エスニックジョーク含む色々なジョークで出来ています―――
―――お願いですから、マジにしないで下さい。勘弁してください―――
.
286 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:04:23 ID:DfFDvqV6 [87/94]
-- , -'"  ̄ ` 丶、 / ま ─-- / \| し あ / | な ─── i _ _ >>1 _ _ ヽ_ い 俺  ̄ ̄ | /二` "二ヽ、 | 〉 け は _| _,ィiュミ r_,ィiュミ レ-| ど .自 二二二 ヾ! - ' r `ヽ  ̄´ | ∧ な 重 ── ___ ゙! 〃 ^ ^ ヽ l-/ 〉 ! ま i { ='"三二T冫 /´_ノ/\__ さ 二ニ _,ィヘ ヽ ヾ== 彳 /:::/`ー- 、 に _, ィ´:::::/ l\ ト、 ー一 / /::/ \ 外 / |::::::::: ̄ ̄ ̄::`ー=彳_∠ _ ヽ 道 / |::::::::::::::::::::::::::::(‥):::〈_ \ l r'"`丶、 |:::::::::/:::/::::´:::::::::::::::::(_ ト、 | / / `ー 、 \|::::/:::::/:::::::::::::::::::::::::::(_ \ \
287 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:04:37 ID:fojZ0.VE [2/5]
獅子心王はアレクサンドロス症候群も併発していただろw
288 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:05:11 ID:DfFDvqV6 [88/94]
――― 第三章へ続く ―――
.
289 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:07:11 ID:DfFDvqV6 [89/94] __ 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 投下終了。第三章の前に、補足説明の回を一回挟むかもしれない。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入
290 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:07:37 ID:fojZ0.VE [3/5]
乙ー この第二章は、両者の立場の違いがはっきり出たポイントですな
291 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:07:59 ID:f3qv3MXo
乙
292 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:08:49 ID:3D1XuPpo [7/7]
乙でした ここらへんは作品のテーマが絡みますな
293 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:09:10 ID:hmnnyNeg [2/2]
乙でした。
で、キリスト教という劇薬がこういう病気の苦痛に対してバッドトリップをさせてる感じだなー。
294 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:09:16 ID:hfQb16PE
いちいち国名がヒデェww
295 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:12:00 ID:bMVnG/36 [1/2]
乙 まぁ、確かに厨二力では日本は外国に後れをとっていると言わざるおえない
296 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:12:11 ID:NFI2whs. [9/12]
乙乙 十字軍は異教徒どころか同盟者であるはずのビザンチンまでぶっ潰したからなぁ……w あ、ビザンチンってカトリックからしたら異端だっけ?違うよな?
297 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:18:01 ID:1BM8Fw/. [2/2]
乙でした 世襲の持つ力というのは民主主義国家でも無視できないよなぁ
298 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:20:43 ID:DfFDvqV6 [90/94] >>296
__ 第4回十字軍の結果はヴェネツィア等の 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 「交易路ほちいのねん!ビザンツはじゃまなのねん!」 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 という欲望の発露なので、時の教皇イノケンティウス三世は
当事者達を軽く破門にしてた筈です。
>>295
それでも…それでも太閤殿下ならきっと何とかしてくれる…!
299 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:22:18 ID:fojZ0.VE [4/5]
>>296 異端だよ、互いに破門しあっているし
300 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:24:12 ID:DwW981QA [2/3]
おつー
>281 民明書房ww
301 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:27:09 ID:NFI2whs. [10/12]
>>298-299 サンクス、なるほどね あとイノケンティウス三世が非常に常識的でワロタw
そういえばできる夫が「代々家臣を輩出した家柄は危急存亡の時に役に立つ」といってるが、その「家臣を輩出した家柄」に乗っ取られるという考えはなかったんだろうか
302 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:32:49 ID:gaay5s32
>>298 船を用意させておきながら代金用意しなかったフランス人にも責任があるとは思うけどw ヴェネツィアの行動原理は「国益」オンリーだから船代未回収による大赤字を避けたかったという理由もあると思う …国益で動く国家がちょっと羨ましいと思ったのは内緒
303 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:36:59 ID:DfFDvqV6 [91/94]
__ >>287 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 厨二病の併発は稀に良くある。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 >>297
何だかんだで、世間では一番受け入れやすい形ですよね。世襲。
納得しやすい上に、ケチもつけにくい。
>>301
大王当時のヨーロッパは、そういう下克上が出来る状況ではありませんでしたから。
欧州の王族は皆大抵どっかで血が繋がっているので、
単なる家臣が王家を乗っ取った瞬間に周囲からのフルボッコで死にます。
人民からの支持もなかなか得られないでしょう。彼らは基本、王家に対してはツンデレですから。
…で、そういう土台を根こそぎひっくり返したのがフランス革命であり、自由主義なのです。
ただし、王家を神輿にして臣下が実権を握る、というのは十分ありえますし、
大王は後の方でその事に関しても色々述べています。具体的には、「人民の為を思うなら、親政しかないっしょ」的な。
詳しくは実際に出てきたときに。
304 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:37:21 ID:boFpbTLw
乙 他にも「俺は統一イタリア王になる」病とかありまして、 なった方々、神聖ローマ皇帝フリドリーヒ2世・チェザーレ=ボルジア・シャルル8世からのフランス王、 などなど、しかし19世紀統一されたイタリアは、古代ローマとかけ離れたヘタリアだったっていうw いまだに南北格差が激しいっていう。
破門されてもブレずにビザンツ帝国をホイホイと滅亡させたヴェネツィア共和国の 安定度はすげえけど、マキャベリはケチをつけているなあ。 「海の国の物語」も英雄不在だけど面白いぞ。
305 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:39:24 ID:NFI2whs. [11/12]
>>303 やっぱり駄目なのか ついついアジア史の考え方で見てしまった あっちだと王位(帝位)は簒奪するものだからなぁ……せいぜいチンギス統原理くらいか
306 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:43:40 ID:DwW981QA [3/3]
大和朝廷なみに落ちぶれて 君臨すれど、統治せず・・・・・・・・・むしろ統治しようとするとgdgdっす (ex.後醍醐天皇) みたいなのは、欧州で発生しなかったのかな?
307 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:57:44 ID:fojZ0.VE [5/5]
>>305 アジア特に中国圏だと「革命思想」があるからね 禅譲でも放伐でも、王位皇位の移動を肯定する理論があった ちなみに日本はこれが結構薄くて、おかげで中世の下克上はどこもえらく苦労してる 教科書に下克上の代名詞として名を挙げられるような連中も よく見ると旧主の一族を傀儡としてたてていたりと名分の確立に腐心している
308 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 21:59:45 ID:l/ZEwb2A
徳川将軍家でも、綱吉と吉宗は就任当時、革命(血統の交代)と見なされていて 幕府(徳川本家)内に譜代の家臣に相当するのがいなかったので、 あれこれやっていますね。
綱吉はかなり強引に、吉宗は慎重に。
309 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:03:58 ID:DfFDvqV6 [92/94] __ >>304 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 「統一イタリア王」への憧れは結局の所、ローマ帝国への憧れに帰着しますから。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 あれですよ、亜種みたいな感じです。
皇帝の方のフリードリヒ二世も面白い人ですよね。
ただ、『フリードリヒ大王――啓蒙君主のペンと剣』の著者である飯塚さんの様な
「プロイセン王よりも、神聖ローマ皇帝のフリードリヒ二世の方が大王にふさわしいような…」
という手の意見には個人的に反対かなぁ。
>>305,306
ブリテンは早いうちから、マグナ・カルタや積み重ねられたコモン・ローによって段階的に王権が制限されてきましたね。 「君臨すれども統治せず」はブリテン王家を指した言葉でもありますし。 王権を強化しようとしたチャールズ1世は、清教徒革命で断頭台へGO!でした。
スウェーデンは流星王カール12世以後は、憲法と議会によって王権が制限されました。
ポーランドは選挙王政でグッダグダになった歴史があります。
神聖ローマ皇帝も最初は大きな実権を持っていたのですが、時がたつにつれて徐々に実権を奪われ、 最終的には殆ど名目みたいな存在になりました。ある意味、一番天皇に近い存在かもしれませんね。 畜生、なんで滅ぼしちまったんだよ。ナポレオンのバカヤロウ。 EUの代わりに「ローマ皇帝を盟主に頂くローマ連合」とか胸熱なことになってたかもしれんのに。
310 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:12:43 ID:uMea/jbU
乙なのです。
>>237 エドなのにアルフォンソかw
311 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:18:43 ID:DfFDvqV6 [93/94]
__ >>310 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) よくぞツッコんだ。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 うちにきてバナージをファックしてもいいぞ。
312 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:20:12 ID:NFI2whs. [12/12]
バナージなら御褒美に思える!ふしぎ!
313 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:28:12 ID:DfFDvqV6 [94/94]
__ >>307 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 「易姓革命」という思想は中華史の方向性をある程度決定付けた感がありますよね。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 欧州でも中世には、「皇帝に相応しくない振る舞いをした家系からは、皇帝位が離れる」
みたいな考え方があったらしいですけど、中華みたいにガチじゃないですし。
>>308
暴れん坊将軍マジ政治家!
こいつのどこが暴れん坊だよ!というのは最近知った事。
314 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:40:43 ID:bMVnG/36 [2/2]
暴れん坊将軍は子供の頃は武芸でならしたらしい
315 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 22:50:07 ID:t0rO4Muk
翠星石がリュネヴィルを去った時の件、 ロレーヌ公家(シャトノワ家&ヴォーデモン家)のロレーヌ支配は延べ650年に亘ったって言うから、 日本で言えば島津みたいに鎌倉室町江戸を通してそこを支配してきたくらいの積み重ねがあったってことだよね。 そこまでいってりゃ、そりゃあ……ねぇ。
316 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 00:09:12 ID:XhR0mT1w
最近、アサシンクリードⅡやって、今はアサシンクリードブラザーフッドやってるから、 自分的にかなりタイムリーなスレw ブラザーフッドではマキャベリはメインキャラの一人なんで勉強になる。
けどこのスレ見てあらためて思ったけど、 チェーザレを称えているはずのマキャベリが、チェーザレと敵対してる主人公達アサシン集団の一味ってのは、 冷静に考えるとぶっ飛んだ設定だよなw いったいスタッフはどういうつもりなんだろうか?w
まあ、それはともかく、この時代のイタリアに興味がある方はこのゲームおすすめ。 当時のイタリアの雰囲気をかなり再現してあって、没入感が凄い。 有名な人も山のように出てくるし。
317 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 00:21:17 ID:zXos1zk6
>吉宗 自分の身内から次の将軍を継がせられるように、御三卿をつくってガッチリ固めたり
教科書の賄賂政治家レッテルで有名な田沼意次は、徳川吉宗の小姓 吉宗での 緊縮財政→デフレ不況 の鉄板コンボを見ていたから、それを反面教師にしたのかな? 田沼の「風雲児たち ワイド版」での優遇っぷりは異常w
318 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 00:27:37 ID:pGOZmqsc [1/9] __ >>316 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) カテリーナ・スフォルツァと一緒にお風呂に入るゲームですね? ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 いや、>>1はプレイした事ないですけど。
>>317
きたないさすが吉宗きたないあまりにもひきょうすぐるでしょう。
俺はこれで完全に吉宗好きになったわ。
でも、>>1のイチオシ将軍は秀忠様ですのん。
319 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 01:19:41 ID:qKV9JpOs [1/3]
俺がタイムマシンを持っていたらマキャベリさんを現代に連れてきて 「イタリア、念願かなって統一されたよ!ムッソリーニなんていう人まで出てきたよ! でも周りからはヘタリア扱いされてるんだ!」 と紹介してねぇどんな感じ?トントンしてみたい
320 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 02:35:09 ID:ZhxhZUTQ
>>319 ムッソリーニが権力を握るまでの経緯については、興味もってくれるんじゃないかw 古の偉大な者たちへの敬意を忘れない人なので、 ローマ遺跡を破壊して道を作ったりしたことは多分許さないと思うけどw
321 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 07:30:43 ID:XHpli9TM [1/3]
>>247 ホーヘンツォレルン家のブランデンブルク選帝侯はルターの壁新聞発行の原因作ったり、 (これは意図した結果じゃないけど) 30年戦争の頃はスウェーデンと組んで皇帝と対立するし スペイン継承戦争では協力してやるから金と王位寄越せって言ったり 元々皇帝と喧々諤々でやりあってる仲なのでむしろ主君筋との対立すら世襲してると言っていい
>>309 >>1乙 理屈の上ではナポレオンは「フランスの皇帝」ではなくフランスの「ローマ皇帝」 ドイツで勝手に「ローマ皇帝」を選挙する神聖ローマ帝国は絶対に解体せねばならぬ存在だったというわけ さらに息子をローマ王にしているわけだけど、これってまんま神聖ローマ帝国の次代の皇帝に対する称号だし 「俺がローマだ」的ポーズもあるだろう イタリア王の称号も歴代神聖ローマ帝国皇帝のものだったしね
322 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 10:36:18 ID:UGd4amXQ
ということは、ナポレオンは 「アレクサンドロス症候群」と 「ローマ帝国病」の併発患者かww
323 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 10:57:51 ID:crHOPBus
>>319 ヘタリアとか言ってるのって2chねらーだけだろ・・・
324 名前:名無しのやる夫だお[] 投稿日:2011/05/08(日) 12:13:26 ID:A0QbM.yE
統率力がなくていいかげんな国扱いってことだろ・・・
325 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 12:50:35 ID:qm9pzAbc
ヘタリアの呼称は日本の一部だろうけど、世界的に見てヘタレ国扱いは間違い無く共通認識。 でなきゃアネクドートであんだけ広くネタにならん。
326 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 13:31:35 ID:pGOZmqsc [2/9] __ >>321 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 「フランス皇帝」はローマ皇帝の形式を真似た上での「フランス人民の皇帝」ではありますけど、 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 「ローマ皇帝の後継」は名乗っていましたっけ?
後継と模倣は明確に違いますし、そもそもフランス革命の理念と民族的熱狂の行き着く先であった
フランス皇帝は、理念の上だと尚更ローマ皇帝にはなり得ませんから。
「中華皇帝の形式を真似て体裁を整えたけど、天皇は天皇」みたいなものかと。
絵画にもなっている「ナポレオンの戴冠」も、「ローマ教皇から帝冠を【受けない】」という形式ですし、
ナポレオンの意図は寧ろ「俺がニューエイジ、ニュータイプの皇帝だ!」というものだったように思います。
そういった「新しい帝位」と、革命の理念を受け継いだ「新しい法典」による「新しい帝国」が
ナポレオンの望むところだった、というのが>>1の考え。あくまで>>1の、ですけどね。
327 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 13:37:43 ID:DMQpSrbU
言われるほど弱いわけでもないんだがな…… 仮にも列強国家
328 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 13:41:18 ID:pGOZmqsc [3/9]
__ イタリアさんはヘタレではありません。 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 枢軸側で参戦したのに、さっさとドゥーチェ吊るして連合側に鞍替えして戦勝国入り。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 そう、あれはマキャベリズムの国なのですよ。
「東方生存圏」なんていうアドルフおじさんの妄言には付き合ってられません。
329 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 13:50:35 ID:q/DSeJXM
つーか、マキャヴェリの時代には、既にイタリア人は戦争の仕方を知らんと言われてたような。
330 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 14:20:14 ID:pGOZmqsc [4/9]
―――1レスでわかる『君主論』第三章―――
-―──- ´ 丶、 / \ \ \ / { \ \ ヽ. ヽ / ∧ 丶 \| ∨! ' / /ハ. ト、 厶 | | i イタリア人は戦争の仕方が | │ | ⌒> | \|\ │ | i | │ l{/ハ | y示ミ、 |八. わかっていませんね。 | │ | x=、\{ トィハ }} |\\. | | {代:ハ 弋::ソ│ |i〉 } ヽ. |人 小. Vリ , ''' | レく `| \∧ '' | |、 \. | | |人 ー ' │ l \__ | l│ {> _//} l / | i | \/{\ /│ | {. | 八 / /'| /∨ヽ! / l ルーアン枢機卿 /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ` 、 / \ ./ ,==ニ_-、 丶 ../ 〃 __ `ヽ \ / メ≧、_ノ イ {・} |} 丶 フランス人は国の政策というものが ィ彡´三ヽ\ /. 丶 __ / ' 〃 ̄ ̄ {・}|  ̄  ̄ V わかっていませんおw 廴 _ 二´ l 、 '  ̄  ̄, 人、 } ' ヘ、 _イ __`ー-ェ' | |i Tィ'"´:::::::::`゙ヾイ ∧ ! |{::::::::::::::::::........}| / / V:::::::::::::::::::::::/ // / \_:::::::::::::::ノ ∠ `  ̄ ̄ / `ノ` ‐ - _``ー- -‐'"´_ _ , ´
331 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 14:21:01 ID:pGOZmqsc [5/9] __ 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 補足編の後にやります。お楽しみに! ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入
332 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 15:01:09 ID:qKV9JpOs [2/3]
でも戦争がどうしようもなく弱いってのは 国の政策、特に外交において選択肢が狭まるってことじゃないですかー 磯野ー、戦争しよーぜー。でもイタリアは抜きなー。なんて言われる国家とかやだー
333 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 15:10:46 ID:VlyNMWDc
弱い弱いと言われながら二度の世界大戦で戦勝国になるイタリアさんマジパネェっす
334 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 15:22:08 ID:pGOZmqsc [6/9]
__ >>332 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 逆に考えるんだ。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 戦争に巻き込まれないで済むと考えるんだ。
335 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 15:22:31 ID:qKV9JpOs [3/3]
そういわれると凄い気がしてきた!マキャベリさんが望んだ国家になってるかはともかく というかイタリアさんはドイツと同盟を組み、ドイツを敗北に導くスタンドを持ってる気が
336 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 15:44:08 ID:XHpli9TM [2/3]
>>326 神聖ローマの形式を真似て後継者をローマ王にしてみたり 棺が古代ローマ皇帝と同じ材質だったりと 強烈にローマ皇帝を本人もボナパルティスト達も打ち出してるので ここまでやっといて「違います」とか言われてもなんだ、その、困る 理念で言うと市民の第一人者がローマ皇帝なのでフランス革命とも相反しない
書き込んでから当初の論拠が何だったか思い出したら史書でも論文でもなく 40年くらい前のブリタニカ百科辞典の古い版に一行だけ 「カルル大王の後継を自任していたので~」とあったのを読んだだけだったので 今ではそんなことはないってことになった、って言われるとごめんなさいって言うしかないが
337 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 16:14:14 ID:ZwtTKB4g
乙ですた。 やる夫は理想の国、というよりも「自分の考える強い男」ってのを書きたかったんだろうな。
ところで、「チェーザレ」は今どのあたりを描いているのか?
338 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 16:25:55 ID:pGOZmqsc [7/9] __ >>336 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) >>1的には「第一の市民(プリンケプス)」という概念にまで戻っているからこそ、 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 「ローマ皇帝の継承」ではなく、「新しい帝位の創造」を意図したと捉えています。
で、「帝位の創造・運用」を伝統的?なスタイルでやろうとするなら、それはもうローマ皇帝の
やり方をなぞるしかない、と。当時までは皇帝=ローマ皇帝だったわけですし。
あと、古代ローマ皇帝の棺、というのがよくわかりません。
古代ローマ皇帝の埋葬法は火葬のはずですが。
「皇帝廟と同じ材質」ということですか?それとも「骨壷」なのか、「神聖ローマ皇帝の棺」なのか。
ま、ナポさん的には実際にそんな小難しいことを考えたのではなく、「何かハッタリが効いて、
かつ適切っぽい称号はねーかな?」と考えた結果の皇帝位だったのかもしれませんが。
339 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 16:45:04 ID:XHpli9TM [3/3]
ナポレオンの石棺に使われてる赤い斑石は古代ローマ時代エジプト産が主で これは古代ローマ皇帝たちの権力の象徴になってるし、墓所や棺の材料になってる 墓所って一言添えればよかったんだけど言葉が足りなかった
帝政期の終盤にキリスト教が国教化されてからは火葬じゃなくて土葬になって 古代ローマ皇帝の墓にも棺が存在するようになってることに免じて許して
340 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17:22:00 ID:pGOZmqsc [8/9] __ >>339 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) 把握。 ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 まあ、「ローマ皇帝のスタイルを意識して皇帝としての体裁を整えた面はあった。
でも、『フランスにおけるローマ皇帝』を自任した訳ではない」というのが>>1の意見です。
神聖ローマ皇帝を僭称者とみなしているとしたら、その後継者任命法を採用するという、
古代と神聖のローマ皇帝がちゃんぽんな事が理解できません。
ただし、「単なる皇帝のファッション」と捉えていたのならそれもおかしくない、ということです。
カール大帝の後継云々は、「ローマ皇帝」ということよりも「フランク人の皇帝」ということを
意識していると解釈できます。あれですよ、「フランスの英雄」とみなしたということではないでしょうか。
ガリア人のウェルキンゲトリクスすらも「フランスの英雄」扱いですし、
フランスに関係がある人間は、何でも「フランスの英雄」にされた時代ですから。
341 名前: ◆mthS9vGGks[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 17:46:19 ID:pGOZmqsc [9/9] __ >>337 〃´ `ヽ 、リノノ`ヽ) どうなんでしょうね? ゝdレ゚ ヮ゚)ゝ /ニニ入 >>1はあの漫画、やる夫が出てきた辺りから先はよう知らんのですが。
読者の方おせーて。
342 名前:名無しのやる夫だお[] 投稿日:2011/05/08(日) 17:52:05 ID:YocMYpEk
1は秀忠公好きか。私もそうです。凡庸だの、盆暗だの言われてはいるものの 徳川幕府にとって邪魔な存在を容赦なく刈り取っていく冷徹さ。 家康公の政治家としての資質を最も濃く受け継いだ子は秀忠公でしょう。たぶん。
343 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 20:50:20 ID:33.cV6Vc
>>195 アンリ・トロワイヤの『エカテリーナ2世』(中公文庫) ただし、古本屋にしかない
自分もアレクサンドル1世の時代を研究したいと思っているので、 トロワイヤの『アレクサンドル1世』がほしい
今書いているやる夫スレが終わったら、 アレクサンドルとメッテルニヒのスレを書きたいな
344 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 20:53:11 ID:bK/iVIR.
>>343 ああ図書館で見かけたのそれだわサンクス しかしロシアはカオスだのう……それが面白くもあるんだが
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