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- 霊的なナニか ～ 本編 第三話 ～(01/11)
- 霊的なナニか ～ 本編 第二話 ～(01/01)
- 霊的なナニか ～ 本編 第一話 ～(12/31)
- 霊的なナニか ～原型～(12/31)
- 【１８禁】やる夫スレ恋愛シミュレーション 合宿編(12/20)
- ボスはヒーローのようです #14(11/21)
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■2009/04/08（水） やらない夫で異色短編集 「1999年のゲーム・キッズ」 第三話 【嘘つき】
カテゴリー：やらない夫で異色短編集「1999年のゲーム・キッズ」
第一話 【ひそひそ話】
第二話 【クスリ】
132 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/07(火) 23:13:23 ID:gts98b+B
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l 〔 .〕 |
今日も午前様、か。
＿＿＿__
／ ＼
ｉ,-'´} ヽ
.,-' ,‐ｉ" _ノ ヽ､_ i
./ //´l （ー） （ー） i 課長の野郎、自分だけさっさと帰って
.l '- ' , l （__人___） i 部下には残業強要とか
l ,〈,' ｀⌒ ´ i 腐りきってるにもほどがあるだろ。
l ｉ ｉ ,i 毎日毎日終電終電……休む暇もありゃしないぜ。
/ / ｉヽ, /
.,､ ｉ .' ／,‐'.l＼ ／l )),
.l ＼ .ｉ､ ム ｀‐､_｀￣￣´-‐'´ .ヽ
.l ｀‐-'ｉ _.-ヽ .,-､ｉ ｉ,‐､ . / .｀‐､_
.l .ｉ l l l l l / ｀‐､_
.l .l .l/ ヽ ,' .l/ , , ｀‐､_
/l .l /‐-l . .,.' .,' ,-‐｀ｉ
. ｉ.,' .l ､ l;;;;;;;;l ' , ' ,.' .,.' .ｉ
. / .l ､ l;;;;;;;;l , .' ｉ ,.' ｉ視聴者カウント
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | （__人__） 帰っても寝て、起きて、また仕事
| ｀ ⌒´ﾉ なんなんだろうな、この繰り返しは……。
.ｌ^l^lｎ } 本当に。
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
第三話 【嘘つき】
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|┃三 ／￣￣＼
|┃三 ／ ＼,_. ＼
|┃ （●）（● ） | やれやれ、ようやく着いたか。
|┃ （__人__） |
ｶﾞﾁｬｯ |┃ ヽ｀⌒ ´ |
|┃ { |
|┃三 { /
|┃ ヽ /
|┃ . ﾝ ヽ
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（暗いな、今日もまだ帰ってないのか）
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|i: :i| ふぅ……。
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ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
＼:;;;;;;;;;;;;;;;;;／
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〈入（ ﾍ＼ ＼
∨(ﾍ ヽ ヽ
ヽ| ｉ ﾍ |
| |', i
ノ入ヽ l
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ －）（ －） ｜
（__人__） u | もっと生活にゆとりがあればいいんだがな。
ｌ｀ ⌒´ ｜ 憩いとか、癒しとか、そういう単語が俺の日常に欠けてるだろ。
{ ｜
{ /
ヽ ノ
▼／￣ ￣￣）＿＿__
〃(⊥) ´/ /￣￣/ / 〃 ⌒i
＿＿＿i /⌒＼./ /∧ ∧し' ＿＿|;;;;;;;;;;i
＼
─ ／￣￣＼
／ ／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ ……ん？この匂い。
（__人__） | 俺の酒じゃ…ないよな。
ｌ｀ ⌒´ ｜
{ ｜
{ /
ヽ ノ
▼／￣ ￣￣）＿＿__
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ＼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;＼
「いるのかい？そっちに。」
_ _ ,
_ ,:',. '´ ｀ ｀ ´,:'
,. ´ ｀ ､ ‐ _｀ ':,' ' ,.;. ｀ ´、
, ' , , :'´ . :. ,. ｀ ,.:'._; ' , 、
,',:';' ,:','_ ;., :. :. : :,:. ':,:;' ' ,
; ; ; :';´_ ｀;'. ;. :..: .:; : _,. .:,:', ,' :. .｀',.',
'.;' '.; ',;'｀;',' ,:'.:.:..:..:,',.: ´. .: '.;':' .,:. :.:.. : , ',:,
', ´ ´ '′;:'.:,:', ': ;.. ..: .: :,:'.:;', ;.:. :. . : :. :.'. :,
;' ,',: '´,.,: '. .:. ;. '. .:.;::.',':.:. : . : : :.:..:':..'
';｀ ´, '｀´ ' :, .:'. .: .:, :':;:.::;.: :. : : :. .:.:..:.::' ､',
; ' ,: ' ;: .:;.: .:. . .:.:. .: : .:,' ｀' .,_
｀ ‐ - 、 ,._,:'｀:´｀:.', ;:.::.;.: . : .: : .: .:.; :,
_;｀'. .:.::.::.:_::_:. ' , ,'.;':,:;.:' ,: : .:, : :..:, :,
｀':,:.;. .:'´. : : : : : ;.:, ;.; ':, ', . : .:.;.:,' ' :、
,. .'. .: : : : : : : : : :',:,.'.;、 ; ,'. .::'.;′
,' . . : : : : : : : : : : : ',:,:' .':, ' ; .,:' '
, . .: : : : : : : .:. : : : : :,:', : .:':, ','
＿_フ へ/ ＼￣＼
_二∠__ﾕ∠ヽ: :＼: :＼
／ ´ ＼`ﾐ] |: : :＼:ﾊ
/ / : : :ヽ |ﾊ: : : ﾊ ﾊ
i l i ﾄ、 l ﾄ、l: : : : :ﾊ: ﾊ:|: : :ﾊ: i＼
l 从ﾄヽ N弌ﾄ､|: : |:l|//ハ: : :|: |￣
W近 V 伝ﾃj !ﾉ/;勹/| |:|: : Ⅳ
! 〈 ￣ ﾚﾚ'二-‐ｉ|:|: : ﾘ
_ヽ = 「三三三三ニlﾘVN
＼::`--|＞｡｡｡] |-‐==|
入:⊆r'"三／三三ヽ
,.-;=＝‐-､ /三Vノ三/三三三三ﾊ
/:::/:::::::::::::::::ﾍ ∧| 0|!三/／三三三三ﾊ
{::::{:::::､、::::::::: ﾍ へ=|ﾆ|!ﾆ/´三三三ニﾆヽ=!
|::::|:::::: i!:::::::::::::::ﾍ/三ﾆ|_r‐┴‐-=ﾆ二三三ニ||
.!::::!::::::::i!::::::::::::::: 〉―=ﾆ二_-=ﾆ三三三ニニ/|
／三!＿__i!-＜三三三三三三ニﾆﾆﾆ二三∠=L
fﾆ／三三＼ﾆ=ﾆﾆｰ-:三三三三三, --＜´三ﾆﾆ/
|=|ハ ＼三ﾆ＼ニニﾆﾆﾆ二- 彡'´ﾆニﾆﾆ=＼三/
|=| ﾊ三=＼三三三-‐ フ7"下三三三ﾆﾆニニ`‐〉 ,.
`┤:||ﾆ三｢`-イ[ﾆ- '" r'7=三lﾆ＼三三三三三〈三ﾆヽ ／
|ﾆ||三ニ!::::::ﾄ: '; ,'三三l三ﾆ＼三三三ニ├-､三ヽ三ﾆ／三三
_二＞‐i"::::::| ヽ'; : : : :l三三ﾆｌ三三ﾆ≧＜＿＞'"三ー-_-／三=≦
r:':＞---‐':::::::八 |:＼: : |三ﾆﾆニl三二_＝=ｰ---‐=＝三／三=-=二
｀ !､_:::}::::＿::::::::::ﾉ└―＼!三三三三三三≧_､三三ﾆﾆ∠三ﾆ--=／三
￣ ￣ └-======-‐‐'"------========ﾆ二三三
／￣￣＼
／ _ノ .ヽ、＼
| （●）（●） | 君も帰ってたのか。
. | （__人__） .| 電気くらい、つけておけばいいのに。
| ｀ ⌒´ ﾉ
. r─一'´￣`＜ヽ }
. `ー‐ｧ , ) , -'~⌒ヽ、
ノ {. ,ﾍ ,l. ゝ、_ .'ヽ).
. ／, ､ _ /. | . ', . .. .ヽ、
（／ / // / / ...| ...|＼..＼＼ ＼_)
/ // / / . . ＼_＼_)､_）
ｰ' {_/ノ
/ ﾊ. ﾄ､ :/ ﾍ
:/ /i!ﾍ | ＼ / / ／ / / ﾍ
:/ ,.ｲ: l |ヽ{ ヽ, ┤l ,' / ／/ ./ /| '.
/ ,.ｲl:::l | ', ／y‐| | | |,イ／／∠､| ,' l
／ ,ｲ::|i!::ﾄ. ヽ ヽ { {.´ | | | |∠∠／^￢i! l | |
/￣´ |:: ||:::|::ﾄ ＼ | | r| | | | 弋｀≧=〈l. | | | |
:/: |::::||:::|::|: ＼ ∧丶ﾉﾚ'l ﾄ､{ Vj::/ ｀、 | l /l !
/ |::::| }::l::| ゝ /＾｀┐ ﾍ | ＾` ﾄ. |ノﾚ' }/
:/ |::::| l:::|::| j/ ヽ ＼ | Vヽ{ ……うん
〈:::〈/::/::| /∠ ヽ! > ごめんなさい。
| | ∨::/:::::l ノ:::::レﾍ ､ r '´ 私も、さっき帰ったところ。
| | /::/└┘::::::::::::::::'弋rt ､ ￣ >┘
| ,ｲ /__/／二── ､::::::::::::::ﾚ´:i∠＞ /´
. ﾊ / |/::::::::::::::::::￣￣ヽ ヽ:::::::::::::::::::／ ｀ - '
ﾉ l / /::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ ヽ＿::／
. レｨ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_＿]
ﾚ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） 食事は、もう済ませたのかい？
. | （__人__） まだなら、一緒に軽く取らないか。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
// ／ヽ、 ＼ 丶、 ヽ ＼
l/ , -' ´￣￣￣｀丶､ ＼ |＼｀､
/ ／, -─- ' ´￣｀丶､ヽ. | | |
/ / /／ ＼ｌ | ｜/
／_/ l/ ／ | ヽ ＼l/
' ´/ // / / | ｌ ', ＼
| /|｜｜ / ∧ ｜ﾄ、 ﾄ､ ､ ﾄ､ |`ｰゝ
l/｜| |l | /_| / | |｜l l ヽ| ｜l |
∨ ｌ| ｜/ l/￣ | | ∨!/￣| /｜| l/
| 从 |丈匸入 ヽ ﾄ､!下丁l / /l/ ごめんなさい、もう食べてきたの。
｜∧ ＼ ヽ ＼! ￣ /イノ クライアントに誘われて、断れなくて。
l/ Vl/>､! ｨ! /
/,仆､ ／
|∧l l /丶、 ´￣｀, ィ´l〉,
|l // |＼/ l＞‐イ∧／/
ヽ >へ、 _,. -く
,. ‐'´ ｀丶､｀￣￣´_,. ‐'´ ｀丶、
, ．‐' ´ ｀￣￣´ ｀丶、
／ ＼
/ ∧ /ハ
| 丶、 ／ ＼ '/ |
| 丶 ∠､＿＿_,＞、 / |
| ／ ＼ / |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（● （あまり飲めないのに、飲まされたな
| （__人__） 得意先との付き合いじゃ断るわけにもいかないからな）
. | ﾉ
| ∩ ノ ⊃ そうか、かまわないよ。
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
. ＼／ ＿＿＿ /
／￣￣＼
／ _ノ＼
| （●） （最近は俺よりも遅く帰ってくることも多いし表情も声も疲れきってる
. | （___ﾉ） 無理してなければいいんだが）
| ´ﾉ
. | }
. ヽ } それも仕事のうちだもんな。
ヽ ノ コーヒーでも入れてくる。
ヾ='二Å二ﾉ
｝＝＝＝｛三二;､
/.´ :;:;ヽ.. ＼＼
./ :;:;ヽ.. └┘
./ :;:;ヽ
/.:...:::::::::::::::::::::...::;:;:;ヽ, .
ゝ､, ;:;:;:;:;'' (…ﾝ ………ﾝ)
`''''''''''''''''''''''""ﾞ
,;:--‐‐‐‐‐--､ ,;:--‐‐‐‐‐--､
i`::‐‐-----‐::'ｌ.______ i`::‐‐-----‐::'ｌ.______
l, ,:!√フ;` l, ,:!√フ;`
l, ;;,:!レ;''´ l, ;;,:!レ;''´
.ヽ､ :;:;:;:/´´ .ヽ､ :;:;:;:/´´
.゛''''''''''''" .゛''''''''''''"
(ん、何だ、この音。)
／￣￣＼ ／
／ _ノ ＼ ─
| （ ●）（●）＼ （寝息？）
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼ (ｽﾝ…ｽﾝ……) >
(いや、これは。)
／￣￣＼
／ ノ ＼ ＼
| （○）（○） | （嗚咽だ）
. | （__人__） |
| ｀ ⌒´ ﾉ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼ (ｸｽﾝ…ｽｽｯ…ｳｯ…ｳｩｯ…) >
―― [] ] ／￣三＼
| ｌ￣ | | ／ ＼三/＼
|_| 匚. | 三 （ ○） （ ○）
| | 三 u （__人__）
|_| ≡ ｀ ⌒´ﾉ
二 }
[] [] ,- r⌒ヽｒヽ， }
／／三 i／ | __ ノヽ
匚／ 三 三 / )≡
三 三 ／ /／≡
三三 .／ /￣､⌒)
≡､__.／ ／ ⌒ヽ￣
r ／ |
三 ﾉ
三 三 /
.三 三三 ／
.三. .三三 ／
三 ／ .≡ ／
三 ./ .ノ.＾/
≡ / |_／
≡ /
三 /
=／
/ l | ＼ ∨// | | │l ヽゝ
. /./ | | | │ ヽ. ヽ. | '/ | { │| | ）
/./ / | | |､ ﾄ. │ | | l /ヽ. _＞l│ | | /
| | | ﾄ. | Ｌ≧ |‐＼| | | |./ / l ::| |│ | { ｛
| | | | |ヽ l＼|￢ `'＿_ | ｲ | | Ｙ/ ｲ::::| |/j/ ヽヽ
| | ', | |ﾉ─ヽ | ﾁ斤万:}ﾉ l /l ﾊj l },ｲ::|::::| ト.ゝ
}人ヽ ', lr≦云＼ | .ゞ--≠ﾟ |/ }ノ ﾉ// l:::|::::| l ﾉ}ﾉ ｸｽﾝ…ｽﾝ…ｽﾝ…
' ヽヽ ヽﾄ⊥斗' l｀ 。 r‐'､y│|:::|::::| | .ﾉ /
丶ﾊ .≧ ﾟ '､ 。 ﾉ lゝi |:::|::::| | ｲ /
},ｲ∧ ﾟ ｀ _＿ , ' /∨::|| |:::|::::| |. ﾚ
ﾚ' ＼ ｀ ニ´ ∠/ヽ': : : ::lﾚ|::::Τ＼Ⅳ
｀ 、 ∠/Ｙ: : : :／／/＼::| ｀
ﾎﾟﾛ.... ｀ ＜∨: : : : : ／／: /: : : ＼
ﾎﾟﾛ.... >二二'_´／: : : : : : : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
／: :.∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,
／￣￣＼
／ ＼ ＼
.（●）（● ） u. | ど、どうしたんだい？
（__人__） | 具合が悪いのかい？
.(｀⌒ ´ |
{ |
{ . /
＼ /
ノ ＼
／´ ヽ
/ ヽ ヽ
＼ / ／ ﾍ ﾍ
V / ﾍ ! l ﾍ '.
｀ヽ. / / ／ ｉ | | l |
ﾝ′ / ／ ／ i | ﾄ､ | | |
,/ /|│ j／j ／ ｀ ‐- ､.! | |__ﾍ. ! ! ｌ|
{ |│ | __ ￣￣ヽ i |ﾍ. /_ } | ,' ﾘ
: '. ﾍ { | ﾍ¨乙ラﾃぇ-' ヽ. | V ` } ,' / /
ﾊ. ﾑ '. ! ﾟ弋::::::rノ ＼| '{乃ﾃﾌ7| / /／
} l } ＼_,.厶. ﾍ ヽ ﾟヽﾋノ ' リ /／ （ﾌﾙﾌﾙ）
ノ ,' ７ ＼＼{、 ;. ｲ /
{ / ∧ / ヽ / ﾊ/
乂. ,ﾊノ j/ ＼ ＼ ,. , ′
ﾚ′ ,ハ::::::..＼. ＼ '"´ ￣′ ／
/ ＼::::::..＼ ` 、 . ´
. / ｀ ::::::.`::.... _＿> . ,． ´
/ ｀ ｰ- .::／l } ｀ ´
. / ,.． -─- ､ V
/／ -─‐- ＼ |
／ ｀ ＼ /:!
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） だけど、顔色も悪いし、そんなに目を腫らして。
. | （__人__） 泣いたからだけじゃない、ほとんど寝ていないんだろう？
| ｀ ⌒´ﾉ 心配だよ。
. | }
. ヽ }
ヽ ノ ｍm
/ ￣￣￣ つﾉ
| |￣￣￣
/ ﾊ. ﾄ､ :/ ﾍ
:/ /i!ﾍ | ＼ / / ／ / / ﾍ
:/ ,.ｲ: l |ヽ{ ヽ, ┤l ,' / ／/ ./ /| '.
/ ,.ｲl:::l | ', ／y‐| | | |,イ／／∠､| ,' l
／ ,ｲ::|i!::ﾄ. ヽ ヽ { {.´ | | | |∠∠／^￢i! l | |
/￣´ |:: ||:::|::ﾄ ＼ | | r| | | | 弋｀≧=〈l. | | | |
:/: |::::||:::|::|: ＼ ∧丶ﾉﾚ'l ﾄ､{ Vj::/ ｀、 | l /l !
/ |::::| }::l::| ゝ /＾｀┐ ﾍ | ＾` ﾄ. |ノﾚ' }/
:/ |::::| l:::|::| j/ ヽ ＼ | Vヽ{ 大丈夫、なんでも、ないの。
〈:::〈/::/::| /∠ ヽ! > 本当に、大丈夫だから。
| | ∨::/:::::l ノ:::::レﾍ ､ r '´ 少し、疲れているだけ。
| | /::/└┘::::::::::::::::'弋rt ､ ￣ >┘
| ,ｲ /__/／二── ､::::::::::::::ﾚ´:i∠＞ /´
. ﾊ / |/::::::::::::::::::￣￣ヽ ヽ:::::::::::::::::::／ ｀ - '
ﾉ l / /::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ ヽ＿::／
. レｨ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_＿]
ﾚ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
(嘘だ。)
/:/: . :/: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . :ヽ: . :}: .| ﾉ
/:/|: . /: . : . : . : . : . :/: . : . : . : . : . : . : . : .:',:.:|:∧
|/ :|: /: . : .:/: . : . : . :{: . : . : . : . : . : . : . : . : ', |'
j:/!: . : .,': . : .:／: .|: . : . : /: . ｨ: . }: . : . : . Ｎ
|:|: .:.:|: . : /ｌ: .:.∧: . : .:,': ./ |: . ﾊ: }: . : . |
|:|: .:.:|: . /‐|: ./-､',: . :.|: ﾑ-|: /‐}:.|: . ://
r ､ .l:ﾊ: . {:.:ム⊥/二 ',:.::.|/.二L' .⊥ｊ: .:// 本当は、もう仕事なんてどうでもいいの。
| } ∧: ∨{代辻ﾘ ' ヽ:j 代辻リノ/:./ｲ もともとこんなに長く働き続けるつもりはなかった。
| | /: ∧:_＼ ∠:イ::.|
| | !:/;;/|:∧ ; /: |ヽｊ
| |, - ｖ⌒};ｌ |' /;＼ ＿ _ ｲヽ:| 〉〉
|／ , ヽ l!;L./;ム};;＞ .. .. イ;∧ニﾆノ
{ - ―-､〉!-‐; ; ; ; {;ミ;＼＞-＜ ／; ﾉ; ;` ; ､
/ - ―-､〉 ; ; ; ; ; ; ヽ; ;ヾ;ミ; ; ; ; ; 彡; ; ; ; ; ; ;＼
{ -r‐ｫ }}; ; ; ＼; ; ; ;.ヽﾆr＝'´￣￣ ヽ; ; ; ; ; ; ; ヽ
l ; し'l ; ; ; ; ; ヽ ; ﾆ三`ーｧイ V; ; ; ; ; ; ; ',
. l ヽ .ﾉ; ; ; ; ; ; ; ; ＼; ; ; ;〈 /{ V; ; ; ; ; ; ; ',
(全て、俺のせいなんだ。)
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●） 俺の仕事も、時間はともかくうまくいってるんだ。
| （__人__） 無理せずに、もう仕事をやめてもいいんだぜ。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼
／ ヽ } ＼
／ ヽ､.,＿＿ __ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
(本当の問題は仕事なんかじゃないだろう。)
/ .:／ .: / : ; :.:. | : ヽ ヽ ヽ ＼ {
′:// .: i /: ://:|: :| |:. ヽ:. |:.:.. :. :l i ヽ. ､
i /:/: .:. |:l:.: : ://:/}: .:.l! l:. :ト:. :|:.:.:.:..ヽ:i l ヽ: ﾄ､＼
|./|:l!:. .:.:.:.|:|:.: : .:!':/_/:..:./__V :l､:. :| _l:. .:l_ヽ:.:.:.:|:| : | V |
lハﾊ:. :.:.:.:|:|:.:. :.: .:|/'7:.∠二.､ヽ :{ヽ:..:l´.]:. :/_￣ヽ:.}:| :} | }: !
V:.:.:.:|ﾊ:.:.. :.:. :.|_/_´＿＿__ ヽ .∨＼く }:/＿＿_ ∨ .:/:ﾘ ,ﾘ}.|
ヽ:.:.:ﾄ:.ヽ:...:.:.:.小{¨{[:r::ｨ.示｀ ＼:.{ ´不_r::ｨi丁ﾌ.′ :/: / //ﾉ′
}:.:.ハ:.ﾄ､:.:.:.:.{ ` く辷.ル ＼. ヽく辷ツｲ/ ./: / / 違う。
/:./:小:ﾄ､＼:.:ヽ / ／:／: /
ノイ{|:.:.|:.:|:.:｀ヽミ‐＼ | ／- ブ:.イ:.:.l{ { 私が言いたいのは、そんなことじゃないの。
从!:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:∧ ′ ‐ ７:|:.:.|:.:.:小､
ヽヽ{ ヽl:.:.:.l::/ﾄ､ .ｲ:::|:.:ﾊ:.:八
}:./l::i:.:!::|＼ ´ ￣ ｀ ｲ::||:.::|/ j/
ノ ﾍl::|l:.|:::!::ﾄ:＞ . イlﾚ|::ﾚ!:::|
|::|{`!::|::|:}Vﾍ. ＞､ ＿ . ,＜ ／|ｲ|::| !:::!
|::ハ|::l!::l_ﾄ､:.:´.:.:.:.∨:.:V.:.:.:.:':.:.:.ｨ::|::l |:::|
|:{ .j斗く:ヽ::`:::ー------―:::´:j＞.､}:::|
_...斗:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.‐:.::::＿＿::::.:-:.ｧ´:.:.:.:.:.:｀丶､
(ああ、わかっているんだ、本当は。君も、俺も。)
/ ﾊ. ﾄ､ :/ ﾍ
:/ /i!ﾍ | ＼ / / ／ / / ﾍ
:/ ,.ｲ: l |ヽ{ ヽ, ┤l ,' / ／/ ./ /| '.
/ ,.ｲl:::l | ', ／y‐| | | |,イ／／∠､| ,' l
／ ,ｲ::|i!::ﾄ. ヽ ヽ { {.´ | | | |∠∠／^￢i! l | |
/￣´ |:: ||:::|::ﾄ ＼ | | r| | | | 弋｀≧=〈l. | | | |
:/: |::::||:::|::|: ＼ ∧丶ﾉﾚ'l ﾄ､{ Vj::/ ｀、 | l /l !
/ |::::| }::l::| ゝ /＾｀┐ ﾍ | ＾` ﾄ. |ノﾚ' }/
:/ |::::| l:::|::| j/ ヽ ＼ | Vヽ{ 結婚した時ね。
〈:::〈/::/::| /∠ ヽ! > 私、時期が来たら仕事をやめるつもりだったの。
| | ∨::/:::::l ノ:::::レﾍ ､ r '´
| | /::/└┘::::::::::::::::'弋rt ､ ￣ >┘ ここであなたの帰りを待ちながら、
| ,ｲ /__/／二── ､::::::::::::::ﾚ´:i∠＞ /´ 花を飾ったり、子供に絵本を読んであげたり。
. ﾊ / |/::::::::::::::::::￣￣ヽ ヽ:::::::::::::::::::／ ｀ - '
ﾉ l / /::::::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ ヽ＿::／
. レｨ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼_＿]
ﾚ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
＿ー ､ }V _
｀ー--≧ V ﾚ´{
_,フ' __｀ヽ.
_ -‐≦＝=､､_, -､ ＼｀ヽ
､__-'´ ｀丶. ｀ヽ.､ } ｀フ
／ ,ｲ .／{ Y ｀| | ｀ヽ
フ /ﾝ／__｀ﾄ、,i l }人{ヽ. ＼ヾ
￣乂,ﾀ |_ｼゝﾘ| / ﾘ:| ﾉ ヽ._ そんな結婚生活をイメージしていたの。
,' ﾉ／~）.ｨ.|:| {´￣ でも……。
ﾊ. 丶 ､,.ィ.1:ﾚ'/ ,ｲ 人 .........
ヽ.__ ..､ {ﾐ::|ｨ|:|´ /.ﾉ' ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
YYYYY乂 L!从 ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
／ヽ-シ´::::｀ヽ. ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
,.:':::::::::￣::::::::::::::::::ヽ. ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
i:::::::::／{::::::::::V:::::::::::::'. ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
l:::y/== V::::::::ヽ::::::::::::l ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
|:{;': : : : :.＼::::::::l:::::::::::| .;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
l:ヽ: : :ヽ: : :.＼:::l :::::::::! ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
l:::::ヽ: : : : : : :.ヽl.:::::::::l ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
l::::::::V: : : : : : :.:.!.::::::::l ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
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| :::::::|. V : : : : :｜:::::::!;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
l ::::::::! Ｖ: : : : : l..:::::::|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
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|,.＞'´: : : : : : : :..| ::::::::l: V;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:
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「￣r―'´/Vヽ／L＼: : : : : : : | :::::;＞‐ｔ__: : : : : : : : : :}
rし:/!/Y´ i r‐/}: : : : :,:__;:＜_っ､ヽ〉〉>＿ ＿,.......l
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ﾊ ', |lililili;i.i.. . . : : .! . . . .
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／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ⌒）（⌒) 少し、休みを取らないか。
. | u （__人__) 二人でさ、暖かいところにでものんぴりと旅行でもしないか。
| |r┬|}
| | | |}
. ヽ ｀ﾆ}
ヽ ノ
/ く ＼
| ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､
/ l | ＼ ∨// | | │l ヽゝ
. /./ | | | │ ヽ. ヽ. | '/ | { │| | ）
/./ / | | |､ ﾄ. │ | | l /ヽ. _＞l│ | | /
| | | ﾄ. | Ｌ≧ |‐＼| | | |./ / l ::| |│ | { ｛
| | | | |ヽ l＼|￢ `'＿_ | ｲ | | Ｙ/ ｲ::::| |/j/ ヽヽ
| | ', | |ﾉ─ヽ | ﾁ斤万:}ﾉ l /l ﾊj l },ｲ::|::::| ト.ゝ
}人ヽ ', lr≦云＼ | .ゞ--≠ﾟ |/ }ノ ﾉ// l:::|::::| l ﾉ}ﾉ そういうことじゃないの。
' ヽヽ ヽﾄ⊥斗' l｀ 。 r‐'､y│|:::|::::| | .ﾉ / そんなことじゃないのよ……。
丶ﾊ .≧ ﾟ '､ 。 ﾉ lゝi |:::|::::| | ｲ /
},ｲ∧ ﾟ ｀ _＿ , ' /∨::|| |:::|::::| |. ﾚ
ﾚ' ＼ ｀ ニ´ ∠/ヽ': : : ::lﾚ|::::Τ＼Ⅳ
｀ 、 ∠/Ｙ: : : :／／/＼::| ｀
｀ ＜∨: : : : : ／／: /: : : ＼
>二二'_´／: : : : : : : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
／: :.∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,
（ｽﾝ…ｸｽﾝ…………）
(ああ。また俺は、誤魔化そうとして、嘘をついて。彼女を傷つけている。)
/ / |ヽ| ／ `ｰ､
/ ／|: | |! ＼ / l
／ , イ:| :::|: _込_/ ./ / l
∠ -イ::/|::|:.:.:l:.| /,. -y' / / / ／ ／ / l
.:.:.:.:.:.l:::l:.|::|i!､:.:.ﾍ :/ ::| / / .∠ィ彡イ ､ィ/ |
.:.:.:.:.:.:/:/:.:|::|!:lﾍ:.:.:ﾍ:.:.| （ l/l /| /ｰ=圷､ ｰ- ﾐ| / !
:: .:.:.:.:/:/:.: |::|l::|∧:.:.:.:圦 ﾞｰ' l | | l/ | 心､ﾉ.| / / !
' .:.:.:.:|:::{ : :|::|.l::|__,ゝｲ `ゝ ∧ | l! V少'"` | / /./ /| /
:.:.:.:.:ヾヽ/|::|.|::| /^l| ∧ |. {. |ノィ / ﾚ
ﾞ､ :.:.:.|:.:.:∨ |:｣.|::|,ｲ! l! ヽ! {ヽ| ﾚ' ごめんなさい。
| l :.:/|:.: /::/:.:/三三}=┐ ､ ｀ 弋｀ あなただって疲れているはずなのに。
| | ::/ .!:./::/ﾚ'^寸三三三==┐ ヽ _ , -‐'´
./ ,/! ::/ ﾚ':/,ｲ三ヽ｀ヾﾐ三三三==┐>､ ｀／
／ | ! /::/三三三=ヽ､｀ｰ ､三三==ｧ ヽ ／
∨ ./:::/三三三三三ﾆヽ､ ｀ヾﾐｼ" ｀¨
／::::/三三三三三三三ニヽ､ﾉ
└―/三三三三三三三三三ニ}
／￣￣＼
／ _ノ .＼ _,,
| （ ●） （●） |. ｌ;ｌ
. | （__人__） | ＿,_,|,|_, 俺のことはいいんだ。
| ｀ ⌒´ |, ト-=y 丶 夫婦だろう？気にするなよ。
. | } ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
. ヽ } ヾ~ ` ｉ,
ヽ ノ _ ヽ、 ;ｉ,
,,＿,ｉ y,ｿﾄ,,__ ヽ、 ;ｉ,
,/r-'"j ／ ／ ｉｉ, `ヽ､-x,,゜r ;ｉ
,,／'/__.L、 ／ヾ、"ｉ `ヽ `;ｉ ｉ,
,／ /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ" ヽ、 ｉ `、'ｉ ｉヽ、
_,） ヽ " ﾈﾒ、_ｉｉ"~ ＿Yrｉ ｌ, ヽ、
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ ／ ,￢ V⌒ｌ
,y`;,,__ ,ｉ /ｉｉ' ／ r-／| ｌ ｌ
_／^,,, ヘ ｌ /ｉｉｌ ／ ｌ"v' ｙ } ｌ
v=4⌒ヽ、 j --,,,ｉf /ｉｉｉ| ,, 〈-ﾍ_,、 <、 / ｉ|
/ .:／ .: / : ; :.:. | : ヽ ヽ ヽ ＼ {
′:// .: i /: ://:|: :| |:. ヽ:. |:.:.. :. :l i ヽ. ､
i /:/: .:. |:l:.: : ://:/}: .:.l! l:. :ト:. :|:.:.:.:..ヽ:i l ヽ: ﾄ､＼
|./|:l!:. .:.:.:.|:|:.: : .:!':/_/:..:./__V :l､:. :| _l:. .:l_ヽ:.:.:.:|:| : | V |
lハﾊ:. :.:.:.:|:|:.:. :.: .:|/'7:.∠二.､ヽ :{ヽ:..:l´.]:. :/_￣ヽ:.}:| :} | }: !
V:.:.:.:|ﾊ:.:.. :.:. :.|_/_´＿＿__ ヽ .∨＼く }:/＿＿_ ∨ .:/:ﾘ ,ﾘ}.|
ヽ:.:.:ﾄ:.ヽ:...:.:.:.小{¨{[:r::ｨ.示｀ ＼:.{ ´不_r::ｨi丁ﾌ.′ :/: / //ﾉ′
}:.:.ハ:.ﾄ､:.:.:.:.{ ` く辷.ル ＼. ヽく辷ツｲ/ ./: / /
/:./:小:ﾄ､＼:.:ヽ / ／:／: / 私ね、わかっているの。
ノイ{|:.:.|:.:|:.:｀ヽミ‐＼ | ／- ブ:.イ:.:.l{ { 今の私たちに必要なのは、きっと
从!:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:∧ ′ ‐ ７:|:.:.|:.:.:小､
ヽヽ{ ヽl:.:.:.l::/ﾄ､ .ｲ:::|:.:ﾊ:.:八
}:./l::i:.:!::|＼ ´ ￣ ｀ ｲ::||:.::|/ j/
ノ ﾍl::|l:.|:::!::ﾄ:＞ . イlﾚ|::ﾚ!:::|
|::|{`!::|::|:}Vﾍ. ＞､ ＿ . ,＜ ／|ｲ|::| !:::!
|::ハ|::l!::l_ﾄ､:.:´.:.:.:.∨:.:V.:.:.:.:':.:.:.ｨ::|::l |:::|
|:{ .j斗く:ヽ::`:::ー------―:::´:j＞.､}:::|
_...斗:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.‐:.::::＿＿::::.:-:.ｧ´:.:.:.:.:.:｀丶
(そう、きっと)
------------------------------------------
i-､'､ '; _,,....,,_ /,. ;'-;
ヾ''' ヾ､!, '" ｀' .､//'´ 'ｰ;
'-´.,,＿, ' , ,､ 、 , ヽ ＿,,.ゝ
,' ,' /_/l / ヽ__l',,,,', , ',
i /! /l/ .!' ´ヽ!ヽ!､ i. !
,'!'､l/., --､ , --､ ヽl｀;i
', !,,i i,,.!ﾉ
／ ｀ｰ', |￣￣￣.l .,'‐' ＼
￣!_ ／'.､. ', ,' .ノ'､ __i｀
l,.',. ‐'´｀i‐r--- r'i｀'‐ ､ヽ!
,.ｨ' ,'､｀ー 'ノ、 ヽ,
_ ,. '´ ,.! ／ ｀"" .ヽ _ /,. ヽ
i´ ｀,. '" ヽ,,.イ i´ ｀´ _ノ
｀ｰ' ! ヽ,_ノ´
i |
!､_ _,.ィ
| ￣ .l ￣ i
| .|_ , i
l----‐.!-＝r‐'
ｰi‐ 'T´!ｪｪ‐l
| .| 'ー '
| .|
l !
l_,..､'､
!'二ヾ
!'´ ｀,!
￣
------------------------------------------
(俺達が結婚して、もう四年になる。だけど、いまだに俺達夫婦には子供がいなかった。)
／￣￣＼
／ ヽ_ .＼
（ ●）（ ●） ｜ わかってる。
（__人__） | だけどこればかりは仕方がないだろ。、
ｌ｀ ⌒´ ｜ 授かりものだし。
{ ｜
{ /
_. -: ´Λ _.へ｀ 、
r＜: : : : /:|: :、 ￣r' ＼ :＼_
/: : :ｌ : : : : : :＼`IエL>、 >ﾍ::Λ
|: : : ﾄ､: : : : : : : ,-､ : : : `ｰ／ : : V |
〈: : : :|:::: _ -￢-┴┴-､: : く:r ､: : : V ｝
/: : :_ン´: : : : ＼ ,___, ｨ ）: : :`く : : : ヘ|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(俺は、誰にこの言葉を伝えているのだろう。
彼女にか？ それとも、自分自身にだろうか？)
(もう何度も何度も繰り返してきた同じような会話をするたびに、、
俺はさりげない表情を装いながら、胸をきりきりと痛めている。
しかし、それは彼女も同じことなのだ。)
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
.| （__人__）
/ ｀ ⌒´ﾉ
／ ヽ ⊂二二￣＼
／ ＼ ⊂、' ヽ
/ ＼＿, ｀7 /
/ へ ＼ !/ /
| ＼ Υ /
| ＼ /＼
| / ＼＿_／.,,_r ヽ、
/ _,,＿_|'"´ ﾚi }
| ｀'"´ ｀¨ー､ /ﾉﾉ
| }ィ ´/
／＼＿＿＿,,.._7 /::/ , '
/::::::::::::::/::::::::::::::::{ /::/ /:
|:::::::::::::::|::::::::::::::::::! /:::/ f::::::
|:::::::::::::::|::::::::::::::::/ /:::（ ヽ、
|:::::::::::::/::::::::::::::/ {,_:::::::｀ヽ、＿_,,ゝ
/:::::::::::::|:::::::::::::（＿ ｀¨つ:::::::::::::::
|::::::::::::::::＼:::::::::::::::::｀¨ー-'"::::::::
(これは全て、俺の責任なのだ。 そのことを彼女は知らない。)
::::/::... ∧ ﾄ ／ ヽ
::/ :::.. , / ゝ | ＼. ／ ',
::::::::: / ｲ / ＼! ゝ- ､／ ',
::::::: ′ /! / / / | ∧ ／,. - / i
:::::: | /:::. / / | /: │i/ |! ' / ﾚ′ ／ ／ ／ |
:::::: ﾚ′::: ,′ .′| ハ |/ |! │ ﾄ / / / ,.．／ ,イ |
::::::::::::::.:: / | |/ j/ |! | | ｲ / /／､./ ／ ,.′ |
::::::::l::::::: ∧ | | _,．`| ゝ !/ ! / / /／ ∨ │
:::::::ｲ:::: / ﾊ. ::| | _,.,... -‐… '" ゝ l | / / イ ヾ, Y′ ,′ ／ !
／ :|:: /: / ∧ ::| |! / |,/!/ rｨﾌﾍi! /,イ , ,′
,∧ ノ:V /:＼| | ′ ﾚ' ,イ / / / /
イ ::: ,′′/:ハ |__ i'ｰ| ' / ／' , '
_.ノ :: / | |:::/ |::::ヽ. | |/ ,／/／
'´::::::::::,′ | ﾚ′ ﾉ :::: | l ´ ごめんなさい。
:::::::::::/ :ト､ _ ..イ ::::::: `ー…'l, ヘ _ ー─' そう、授かりものよね。
:::::::: ′ ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/._ ＼ `r`ｰ′ 待つしかない、わかっているの。
:::::::,′ ' ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: フ ＼ / ´ こんなこと、どこの夫婦にもあることよね。
::: / /:::::::::::::::::` :::::::::::::::::::::::∠ ` --- '
::/ /::::::::::::::::::::::::::＼::::::::「 ⌒`…`
:′ ,′::::::::::::::::::::::::::::::＼: |
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
--------------------------------------------------------------------------
| （__人__） | 「よくあることだお」
＼ ｀ ⌒´ ,／
/⌒ヽ ー‐ ｨヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 |
/ ／ r─--⊃、 |
| ヽ,.ｲ ｀二ﾆﾆうヽ. |
. ﾊ::::ﾊ ,, r‐ｧ ﾘ） ) 「気にしちゃだめよ」
） ) ）、 ￣ノくﾊ（
rく､＼｀ ヽ二コ:千:|K、′
|:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l
ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７
｜!::.:..:.ヽ＼ヽ|! /７ /
j::.l::..:..:.⌒ｰｧ⌒} / / /^}
|::.:.＼::..::.::.::>ｰ'―-L∠_¨´
ﾚ⊂⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ 「人生は長いお」
ヽ、 丶_ﾉ j /
ヘ,､ __, イ
ｒ ヽヽ::::::|ヽ`ー'´,1ｰ:::::ヽ、
{ Ｖ:::::::::∨yヽ/::::::::::／,1
| ノ''::":::::::::::ヽ／::::::::::: r" /
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ｙ ゝ
{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} |
／:::::: __´___ ::::::: ＼.
ｃー､ | |r┬-/ ' |⌒,一っ 「ゆっくりやればいいじゃないですか」
,へ λ ＼ `ー‐' ／ 入 へ、
<<<／ヽ /＼）））
--------------------------------------------------------------------------
r‐ _＞ '´: : : : : : : :＼: :ヽ__／_ノ:_:_:_:_:_:_:_:_:_ノ_,ｲ
（ f´: : : : : : : : : : : :_＿ノ_工_不ユ辷ン､__)て_ﾌ￣＼
（_}: : : : _ -r≦_入ﾉ‐(⌒)ﾉ＾ゝ┘ヽ,＼ 下卞､[_￣
(ｲ‐ﾊ__ﾉ`ー'＞_T升 ｌ i{ ヽ. ヽ ＼ ヽ } ＼
く ｈ{: : __,:ィ´r勹' | ｜ i l ヽ ヽ 冫
｀下不ンﾌ_√ | | ｜ | ,. -+- 、 ', l ＼{
. j_:_:イﾞ厂 ! ､ ヽ_,⊥｜i| ! | _⊥_ﾊ ハ リ__}）
/レ＾ 「｜！ ヽ／ ＼_,.|从 ﾊ ｲテ'卞仆jイ `ｰ､
／ | | ﾞ, ヽ × ＼x＝ミ、 ｀´ ' {ゞｨﾘ '|__,ﾝ千´￣｀ヽ
/ l| ハ ヽ ＼_>〃{k_r１ ｀－´仁二亅_,二二｝
ｰ＝ミＬ.＿__≧ト､ート ヽ ゞン ' ﾞハ三{_∠_￣
＼｀Y二ﾆ＝-Y´ ￣｀Ｙ r ￣} .ｲ 厶イく_ﾌﾉ
ﾉ ｲ ＿__ゝＺ__,ラ､ ヽ __ ﾉ ∠,ﾉ┴‐┴＜
ゝ二三三ﾆﾊ=-=ァ≧ｰ ┬ --,イ: : | : : : : : : : : ＼
└─＝ｧ冫｀乙(⌒´＾f廴／,ニニ.ヽ: : : : : : : : : :｀ｰ 、
く< ⌒,ィ冖㌃Zく : : : : :.|'::}: : : : :.:.:.: : :.:. :./
｀ ／ｲ￣}:::;小:::＼_:_:_/:/: : :.:.:.:.:.:.: :.:./_/
〈〈: : : //::l | l::|` ー一'_:.:.:.:.:.:.:.: :‐:⌒ヽ
／ヽニソｉ:::|！ﾍ:ヽ: : : : :└--(: : : : : ヽ: ＼
（:.:.:.:.:.:.:ﾉ:/::/ i: :ﾍ:::＼: : : : : : :.l: : : : : : :ヽ: :ヽ
＼;／ /::/ !: : }＼:::＼: : : : : l: : : : : : : : ＼:',
/: : ﾊ:::', |: : | : : ＼:::＼: : : :ｌ: : : : : : : : : :卞、
/: : /:.i}:::l |: : |: : : : : ￣´: : : :.ｌ: : : : : : : : : : : :.＼
/: : /:./ ‐┘ |: : |: : : : : : : : : : : : :l : : : : : : : : : : : : : ＼
. /: : /:./! |: : |: : : : : : : : : : : : :.:l: : : : : : : : : : : : : : : :＼
/: : /:.// l |: : |: : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
/: : /:./ｲ l ｜: :| : : : : : : : : : : : : : : l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.＼
(友人達も、皆、そういっていた。確かに、普通ならばそこまで焦る必要はない。
子供ができるということは、自然の摂理に従ったことなのだから。
しかし、俺達夫婦の場合には、「よくあること」で片付けられる普通のことではないのだ。
そしてその秘密は、妻にも話していない、俺だけのものなのである。)
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
(俺は、まだ独身だった若い頃に、避妊手術を受けていたのだ。)
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;::;;;:::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::: :::::::::: :::::::::: ::::: ::: ::: :: : : :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ::;;;::;;::::::: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::: :: :: : : :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;:;;;::::::::::::: ::::::::::::::::::::: :::::::::::::: ::: ::: :: :: : : :
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;:;; :::::::: :::::: ::::: ::::: :::: ::: :: : : : :: :: : : :
;;;;;;;;;;;;::;;;;:::::::: ::: :: ::: ::: ::: :: :: :: : : : r;;"|＼
;;;;;;;;;::;;;::::::: :::: ::: :: :: :::_,,_,,, -:''"|"'''ー : ,,,_ |:::::|`ﾄ|
;;;:::;;;:::: ::::: ::: :: ._,, -'' | |;;:::::::::::::| ､ "'''ー:: ,,,|_ _,,.. -'''|＼
::::::: :::: :: |:::::::_ | |;;i-,::「: :| | 「 f r "'''ー :. ,,,_":::::::::: | ＼
|::「::l :| |;;:::::::::::::| ＿＿＿__::::::|':::'::::'::::| ' ; , ＼
,,, ,,, |::::: :: | |;;:::::::::::::| |＿|＿＿|::::::|;:::;:::;:::::| ; : : : : |
;;;;;;::;;;:.. .. ..... .. |::「::「:| |;;「::::「: :| 「 「 「 「 || | || :: :::|::::::::::::::| _, ..|..............
ｌｌｌ ｉｉｉ!:;: :: :: :: :::| ::::::: | |;;:::::::::::::| __,, !!--'‐ '''''"" ﾞ""''''' ｰ'''"~: : :.: : :: : :.:
,,. ;:''':::::::::::.::::::::::ﾞ::":::::‐-- ..,,,__ |__,,,.. --‐'''''"": : : .: : : : : : .: : : : : : .: : : : : : .: : : : :
(当時、政府の人口抑制政策の一環として、若者の避妊手術がさかんに行われていた。)
/ | | |
| | | |
｜ー ｜ l ー- l
/⌒ヽ | | l l
l l | ｜ | |
| l | ｰ- | l - l
| -‐| | | | | /⌒ヽ
| | | | | l | ヽ
l _! | !__,! ‐ 一 | l ヽ、
/⌒ヽ l ‐ ＼ |, . . l 〉-‐ l
l〉 ）ヽ、 ヽノ ヽ、 | |
/ 人 ヽ、 ヽノ |
l ヽ、＼, . ／ ノ/ l
ヽ ノ ＼,/ / ヽ l
＼ / ／ |
ヽ、 ／ ／ l |
ヽ、 ／ / | l
ヽ、 l /
ヽ、 | /
ヽ l /
(体内のホルモン機能に作用して子作りの能力を失わせる
【避妊カプセル】を身体に埋め込む手術。
それを受けることで、大金を支給されたのだ。)
/j^i
./ ;!
/ /_＿,,..
/ `(_t＿,__〕
/ '(_t＿,__〕
/ ｛_i＿,__〕
／ ノ {_i＿_〉
／ ＿,..-'"
／
(貧乏学生だった俺は、目先の金に目がくらんでその手術を受けてしまった。)
/ .:／ .: / : ; :.:. | : ヽ ヽ ヽ ＼ {
′:// .: i /: ://:|: :| |:. ヽ:. |:.:.. :. :l i ヽ. ､
i /:/: .:. |:l:.: : ://:/}: .:.l! l:. :ト:. :|:.:.:.:..ヽ:i l ヽ: ﾄ､＼
|./|:l!:. .:.:.:.|:|:.: : .:!':/_/:..:./__V :l､:. :| _l:. .:l_ヽ:.:.:.:|:| : | V |
lハﾊ:. :.:.:.:|:|:.:. :.: .:|/'7:.∠二.､ヽ :{ヽ:..:l´.]:. :/_￣ヽ:.}:| :} | }: !
V:.:.:.:|ﾊ:.:.. :.:. :.|_/_´＿＿__ ヽ .∨＼く }:/＿＿_ ∨ .:/:ﾘ ,ﾘ}.|
ヽ:.:.:ﾄ:.ヽ:...:.:.:.小{¨{[:r::ｨ.示｀ ＼:.{ ´不_r::ｨi丁ﾌ.′ :/: / //ﾉ′
}:.:.ハ:.ﾄ､:.:.:.:.{ ` く辷.ル ＼. ヽく辷ツｲ/ ./: / /
/:./:小:ﾄ､＼:.:ヽ / ／:／: /
ノイ{|:.:.|:.:|:.:｀ヽミ‐＼ | ／- ブ:.イ:.:.l{ {
从!:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:∧ ′ ‐ ７:|:.:.|:.:.:小､
ヽヽ{ ヽl:.:.:.l::/ﾄ､ .ｲ:::|:.:ﾊ:.:八
}:./l::i:.:!::|＼ ´ ￣ ｀ ｲ::||:.::|/ j/
ノ ﾍl::|l:.|:::!::ﾄ:＞ . イlﾚ|::ﾚ!:::|
|::|{`!::|::|:}Vﾍ. ＞､ ＿ . ,＜ ／|ｲ|::| !:::!
|::ハ|::l!::l_ﾄ､:.:´.:.:.:.∨:.:V.:.:.:.:':.:.:.ｨ::|::l |:::|
|:{ .j斗く:ヽ::`:::ー------―:::´:j＞.､}:::|
_...斗:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.‐:.::::＿＿::::.:-:.ｧ´:.:.:.:.:.:｀丶､
(当時の俺は本気で愛する人ができて、いつの日か結婚することや
ましてや子供を切望することなんて想像もしなかったし、
その時にはカプセルを体内から取り除けばいいと思っていた。
だがその考えは完全に裏切られることになる。)
,,, ,,,,,, ： .と お. し 死. 生 人
_ = ~~ ``ヽ_,=''~´ ´~ヽ ： は こ よ. に. き. 間
_= ~ ヽ ： 思 が う を も. が
~=､ ミゞ､ , -彡 ヽ. ： わ ま な. 自 の
~=､､､Cl~ｅvj <ｅ~}6)_ ､､､ミ ： ん し ん. 由 の
ミ.~~ /', ﾟ ;'7 ミ7ヾ~- 、 ： か い て に. 生
≡ （','ﾟ, '.人 ゝ | ヽ ： ね き
`＝ `ー' iﾉ' | ／ |
~ｰノノノノﾉ'′
(その後、初期に生産された【避妊カプセル】は欠陥品だということが発覚したのだ。
心から愛する人が現われ、結婚した時、俺は既に一生その人との子供を作れない身体に
なってしまっていた。)
＿＿＿＿＿＿
／壱 ／ ／万:／|
|≡≡|__|≡≡|彡|＿＿＿＿
／￣／／|≡≡|__|≡≡|／壱／／万 :／|
／ ≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|
|≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|
|≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|彡|
|≡≡|__|≡|≡≡|__|≡≡|≡≡|__|≡≡|／
(金銭という形で破格の保障を受け取ったものの、
それは根本的な解決とは全く無関係なものだった。
だが元はといえば軽はずみに手術を受けた俺自身が一番悪いのだ。
取り返しのつかない過ちであり、まさに自業自得というよりほかなかった。)
＿＿
..:...::.／:..:..:..::＼.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..::..:..:..::::...:....:..:...::..::..:..:..::::...:.:..:...::..::..:..:..::::...:
.::.／.:..:.._ノ::::..:..＼.:..:...::.:..:..::::....:::..:..::::..:.:..:...:..:...::..::..:..:..::::...:.:..:...::..::..:..:..::::...:
:..|:::.... （ ○）（○）.::..:..:..:..::::..:..::.:..:...::...::::..:.:..:....:..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..:
.: |:::.... u （__人__）.::..(……そして俺はこのことを、今までどうしても:..
::. |::u:. (.::..:..:..::::..:..彼女に告白できなかったのだ。):..:...::..::..:..:..::::...:
.::. |:::.....u ｀ ⌒´ﾉ.::..:...:..::::..:..::.:...:..::::..:...:....:..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...:
::..:.ヽ:::..... }.::..:..:..:..::::..:..::..::::..:..::.:..:...::..:...:..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...
.::..:...ヽ::..... ノ:..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::
::..:..:..:/::.. く:..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...:
.::..:..: |::... ＼:..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::..
::..:..:..:|:::..... |ヽ、二⌒):..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::..::..:..:..::::...::..:...::.
(⌒ 、 .. . ... :. .:.:.:.: .: .... ..:.:.:.:.. .:.:.:.. .. .. .... .:.:.:...
（ ヽ⌒ヽ 、 ／ / .. .:.:.:..: .:.:.:.. ....:.:...
( ） ... :. .:.:.:.: .: .. ___┐ / /ヽ
｀ヽ ／ |´ , へ
, ⌒ヽ . .. :. .:.:.:.: .: .... .:.:.:. . |___／ / . ... .. | | .. .... .. .:.:.:.
（ ' ／ ./ ヽノ
ゝ ｀ヽ ／ .... .:.:.:.:.:... / .:.:.:..:.:. .. | . ...... .. .
(⌒ ... .... . ／... :. .:.:. .. / |
.:.:.... .... ／ / .... .:.:.:. . .. | ... :. .:.:.:.: .: ....
.. .... .. .:.:.:..: ／ / . .....:.:.:.:.:.:.:.. ... | . .. ...:.:.
.. ..... .. ..:.:.:.. ..:.:.:.:.:.:... ...... .. .... .. i
／ (⌒ 、 .. .... .. .:.:.:..: .:.:... , ⌒ヽ . :. .:.:...
. .. .... .. .:.:.:..: .:.. ... （ ヽ⌒ヽ 、 ( Y⌒ ヽ
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|l ＼:: | | ／￣￣＼ ｜､:.. | [], _ .|: [ニ]:::::
|l'-,､イ＼: | | ／ ノ ＼ ＼ ｜::.. ﾍ￣￣,/:::(_＿)::
|l ´ヽ,ノ: | | | （ー）（●） | ,l､::…ん ￣￣::::::::::::::::
|l | :| | | | （__人__） .i l::::: もう朝か
|l.,＼＼| :| | , | ｀ ⌒´ | ll::::
|l | :| | |,r'",´￣￣￣￣￣｀ヽ､|l::::
|l＿＿,,| :| | | ::::.... ..:::|l::::
|l￣｀~~| :| | | |l::::
|l | :| | | |l::::
|l | :| | | ''"´ |l::::
|l ＼＼[]:| | | |l::::
|l ｨ'´~ヽ | | ｀`' |l::::
|l-''´ヽ,／:: | | ''"´ |l::::
|l ／:: | ＼,'´＿___..:::::::::::::::_`l__,ｲ::::
l}ィ:: | `´::::::::::::::::::::::::::::::`´::::::
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） あいつはもう仕事に行ったのか。
| （__人__） 結局、昨日も言えなかった。
| ｀ ⌒´ﾉ
| } こんなことを続けていてもお互いのためにならないって、
ヽ } もうわかっているはずなのにな。
ヽ､.,＿＿ __ノ
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
,r-――-､
／ ヽ_
/ 〉l^l^)
l //ﾉ ｿl
ﾊ_ノ ヽ_ / / このままずっとあいつに嘘をついたままでいいのか？
/(●) (●)l lヽ あいつの気持ちも、俺の気持ちも同じなのに
/ ﾍ（__人__） ﾑ ｲ `ー―-､ ずっと黙ったままでいるのか？
/ / ＼⌒´＜´ | .l / ∨
/ / ﾍ l | ,' l 俺は……。
. / ,' ∧ | | ﾉ ﾊ
/ .l / ヽ | ﾚ' ノ l
/ l ノ ヽ | ／ }
∧ / ,〆 ﾍ l / l
ヽ､＿,ﾉ'´ ∨l / ﾉ
', | / ,'
ﾄ､ ノ ﾉ
`ー'
それからの数日間、俺は考えに考えた。
そして、とうとう決心した。
／￣￣＼
／ ._ノ ヽ､＼
| （●）（●） | 告白しよう
| （__人__） |
| ｀ ⌒´ }
| }
ヽ /
__ヽ ノ__
/ .ヽ
----------------------------------------------------------------------
, -――-、
／ ＼
/:::::::::::::: ヽ 俺は、若い頃に過ちを犯した。
/:::::::::::::::::: ヽ そのせいで、俺達夫婦は赤ちゃんを授かることができない。
|:::::::::::::::::::::: /
.| /
＼ ／
／￣￣＼
／ ＼ これは、君のせいじゃなく全て俺のせいなんだ。
|:::::: ｜ 俺のせいだったんだ。
. |::::::::::: ｜
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） すまなかった。
. | （__人__）. ｒｍ､
| ｀ ⌒´ﾉｒ川 || 本当に、すまなかった。
. | },.! ノ'
. ヽ ｒ / .|
ヽ ノノ ﾉ
/ ／ .／
| ／
| i´
----------------------------------------------------------------------
＼＿＿＿＿＿＿＿／
○
o
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） ちゃんと言おう、今日こそは。
. | （__人__） 愛想をつかされたら、それでも仕方がないだろ。
| ｀ ⌒´ﾉ
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
＿＿＿__
／ ＼
ｉ,-'´} ヽ
.,-' ,‐ｉ" _ノ ヽ､_ i
./ //´l （ー） （ー） i 俺は今までずっとあいつに嘘をついてきたんだ。
.l '- ' , l （__人___） i 謝って済むようなことじゃない。
l ,〈,' ｀⌒ ´ i
l ｉ ｉ ,i でも、今きちんと話しておくしか、もう方法はないんだ。
/ / ｉヽ, /
.,､ ｉ .' ／,‐'.l＼ ／l )),
.l ＼ .ｉ､ ム ｀‐､_｀￣￣´-‐'´ .ヽ
.l ｀‐-'ｉ _.-ヽ .,-､ｉ ｉ,‐､ . / .｀‐､_
.l .ｉ l l l l l / ｀‐､_
.l .l .l/ ヽ ,' .l/ , , ｀‐､_
/l .l /‐-l . .,.' .,' ,-‐｀ｉ
. ｉ.,' .l ､ l;;;;;;;;l ' , ' ,.' .,.' .ｉ
. / .l ､ l;;;;;;;;l , .' ｉ ,.' ｉ
＋ ﾟ . ＋ . . ．ﾟ .ﾟ。ﾟ 。 ,ﾟ．。ﾟ. ﾟ．。 .。
． . ﾟ . o ﾟ 。 . , . .o 。 * .ﾟ + 。☆ ﾟ。。． .
。 ｡ *。, + 。. o ﾟ, 。*, o 。.
ﾟ o . 。 . . , . , ｏ 。ﾟ. ,ﾟ 。 ＋ 。 。,ﾟ.。
ﾟ , , 。 . ＋ ﾟ 。 。ﾟ . ﾟ。, ☆ * 。ﾟ. o.ﾟ 。 . 。
。 . ．。 o ．. 。 ﾟ ﾟ , 。. o 。* 。 . o． 。 ． .
。 . 。 ． .ﾟo 。 *． 。 ．. ☆ . ＋. . .
。 . ． . . ． 。 ﾟ。, ☆ ﾟ. ＋ 。 ﾟ ,。 . 。 , .。
ﾟ 。 ﾟ . +。 ﾟ * 。. , 。ﾟ +. 。*。 ﾟ. . . ． .
。 . . 。 。ﾟ. 。* 。, ´。. ☆。。. ﾟ。+ 。 .。 . ｡ .
. 。 ﾟ ﾟ。 。, .。o ☆ + ,ﾟ。 *。. 。 。 . 。 .
ﾟ .ﾟ ﾟ 。ﾟ + 。. +。 * 。ﾟ。ﾟ., ,+ 。ﾟ. 。 . . , , .
ﾟ。ﾟ+ﾟ`, o。。.ﾟ*。ﾟ 。.ﾟ 。 ☆＋。。ﾟ. ° 。 . , ﾟ ﾟ
。, .ﾟ。 + ☆。,ﾟ. o。 。+ 。ﾟ., . ﾟ , 。 。 . .
ﾟ. ｏ * 。ﾟ。ﾟ.。ﾟ。+ﾟ 。 。 ﾟ。 ﾟ 。 ﾟ
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;:;:;:;:;:; : ＿＿／／|￣|＼|／ |: | ￣￣￣￣|「｜ ||「.| :|| || :| ∠／─
|┃三 ／￣￣＼
|┃三 ／ ＼,_. ＼
|┃ （●）（● ） | ん？鍵が開いてる
|┃ （__人__） | てことは、先に帰ってるのか。
ｶﾞﾁｬｯ |┃ ヽ｀⌒ ´ | まだ起きてるな、ちょうどいい。
|┃ { |
|┃三 { /
|┃ ヽ /
|┃ . ﾝ ヽ
|┃三 ／ |
|┃(⌒二_／| . |
| | | ||l ┬┐ |:::| ＿ ＿_ ＿|| | || | || | |
| | | ||l ┼┤ |:::| |＿_| |＿_l l＿_|| | || | || | |
| | | ||l ┼┤ |:::| ＿ ＿_ ＿|| | || | || | |
| | | ||l ┼┤ |:::| |＿_| |＿_l l＿_|| | || | || | |
| | | ||l ┴┘ |:::| ＿ ＿_ ＿|| | || | || | |
| | | ||＿＿_ :|:::| |＿_| |＿_l l＿_|| | || | || | |
| | | |l￣)／| |:::| ＿ ＿_ ＿|| | || |［］ || | |
| | | |l／ ／| |:::| |＿_| |＿_l l＿_|| | || | || | |
| | | ］ :||／| | |:::|＿＿＿＿＿＿|| | || | || | |
| | ］ :| || | | | ￣￣￣￣￣￣. || | || | || | |
| | | || | | | || | || | || | |
| | | || |／|_| ||_|＿_|| | 0コ :| |
| | | ||／ ／ ＼. || | || | |
| | | ||／ ||_| || | |
| | | || ＼ :|| | |
| | | || ＼|| | |
| | | ／ || | |
| | |／ ／l￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ || | |
| | ／ ／ ／ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ＼ | |
| |.／ ／ ／ . : ,. . . ＼ :| |
| | ／ ／ ' , :. ,, ＼| |
| | ／ ,. . | |
「ただいま……あれっ？」
ll| ／/
ll|｣ヽｌ /‐ ｰ-‐ 7__
ll| -､ ﾉｌ＿_ <
ll| ヘ∨Ａ ｀＼ ヽ
ll|―‐`'- .ヽ `ｰﾞｧ
ll| ｀ヽ ヾ
ll|: ', ',
ll|: ﾊ__ﾊ ', i
ll| ｌ l/ lヽ :i. |
ll|: ｵ=‐-!､ ,! r､!
ll|、 ｌ､__ﾂ/ ,.ｲ !
ll|_＼ｌ ∠ィ´ /
ll|ﾆT_ﾁ´ , ﾊ /
ll| ::::_ヾ /!/ l/
ｒうｰ､::λ′
Yﾞ:::::::ヾ::!
lヽ::::::::::!:|
ll|: ＼;_;:ﾉ
ll| , ヽ、
ll| ＼
ll| '､ ｀ ‐r､
ll| ＼ /l´
ll|: ,,>'ﾞl┘
ll|_＿_,,.. イヽ厂 ｽｯ
ll|Vヽ/｀''┘
.:.:.}:.:∧|:.:､:.:.:＼/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:,/.:.:.:.:./.:.:.:. . ヽ.
.:.:.:/.:/.:.:.:.:.:.:＼_/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.／ }:.:.:. ｲ:.:.:.:.:.:.:.: ,
.:.:.:.:/|:/.:.:.:.､:.:.:／ }.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:/_:.∠_／／ l:.:.:.:.:.:.:.:.:. .:. '.
.:.:.:∧:{:.{.ﾍ:.:.:.:.:∨ ／|:.:.:.:.:.:.!:.:./ ∠:∠_｀`ヽｌ:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:l
.:.:.:.:|/.:.:.｀:.:ヽ:｀ヽ､{ { ', .:.:.:.:.ｌ:.:.l｀}冖ｧ≦、{｀ l:.:.:.,|:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:l
:.:.:.:.∧.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.ヽ 、.:.:.:|:.:.l ＼{ {::: ハ l:.:/｣:.:.:.:.:.:.:.ハ:|
ヽ:.:.:.:{.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:ﾄ､ ＼:.:ﾄ､{ ｀`^′ l仆｣:.!:.:.i.:./ ｀
}.:.:ハ:.:.:.:.:.:.:.:ｉ:./'⌒7{^ ｀ ｰ ヾ {{::/:!:!:/|/
.ノｲ.:.:.ハ.:.:.:.:.:.l/ {７ 〉 ∧{ﾘ′ おかえりなさい。
. ＼{ }∧:.:.{ /:ヽ、 ､__ ´, '
ノ′ ヽ| ヘ::::::丶、 ､ ／
／ 丶、::`::ー‐ｧ'"^ヽ､ . ´
. /二二二≧ ｀､─‐A._ ｀¨´
/ ｀ヽﾍ { ｀ヾ‐､- .. _
,′ Vﾊ Vﾍ ｀ヽ.
{ V}､ Vﾊ '
／￣￣＼
／ _ノ ヽ､.＼
| （●）（●） | 出迎えてくれるなんて珍しいな、ありがとう
| （__人／,〉.| 今日は早かったみたいだね。
{ ´フ´ ./._ }
ヽ .／,二ニソ}
_ヽ/ ,-― ､}ﾉ
／:;:{' ノｰﾍJ:;:;ヽ
／:;:;:;:;:;| _,イ{:;::;:;:;:;l:;:;}
/:;:;:;:;:;:;:;:;:＼＿/:;:;:;::;:;i:;/＼
{:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;〈:;:;:;:;:＼
ﾍ:;:;:;:;:;:;:;:;／:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:＼:;／ヘ、
￣￣7:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;::;ゝ、`ｰj
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l:;:;:;:;:;:＼~
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|ヾ:;:;:;／
_彡' ,.．-──‐＜／ / ﾍ ﾍ 、＼
__,ノ ／ . へ、 ／￣｀ . ｀ヽ. ',│ V） ﾉ
. ￣ ¨ﾌ ／ ｀ ､ﾉｌ | | '.′
/ , ／ ＼ﾉ/. 、
/ / Vﾑ ＼
ノ {′ ′ Vj ト ､＼
. .′ / { i ､ '. ', ｀ `
| | / ,ハ ﾚﾍ | ＼ } } │ }
| ﾚ'厂_¨` ', | -┼‐-ﾍ. / ./ ∧ ﾉ
| { i!r r=ｭミ '. | ＿ }.ノ| / | ﾚ'
ﾚ'＼.| 弋_::ﾘ ＼| "仍:::ﾗァ | ／ﾘ i |
ト j └- ='’ j／/j/ | ,' 実はね、今日私、会社休んだの。
'. 丶 、 ∠ノ|.::| j! / 病院に行っていたのよ。
ヽ __ ..．/｀! ｲ:::| |:::| 八（
＼ | | ／ ,|:::| |:::|/ ヽ
｀i ､ . | | /|:::| |:::|
,.． .:|::::::｢ /｀ヽ V∨.:ﾄ､し':ノ
／..::::::::::::L::::厂￣ }:::::::|::::::::....､
/.:::::::::::::::::::::::`{￣ ,'￣.::::::::::::::::..＼
/.::::::::::::::::::::::::::::L７ .{::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ.
l:::::::::::::::::::::::::::::::::::{ 丿.::::::::::::::::::/.:::::::::::::｝
／￣￣＼
／ ＼ ＼
.（●）（● ） u. | えっ！？
（__人__） u |
.(｀⌒ ´ |
{ |
{ u. /
＼ /
ノ ＼
／￣￣＼
／ ヽ､_ ＼ 知らなかったよ
l⌒ヽ （●）（● ） .| 最近無理してたからずっと心配だったんだ
ヽ、 ＼（__人__） u |
// ＼ (,｀⌒ ´ |´￣￣￣￣￣｀ヽ
ヽ { | ヽ＼＿＿
| l l|,, ＿＿＿,{ / ＼＿＿）_
ゝ＿＿＿＿｀ヽ_（ ￣￣ﾞ /￣￣￣￣￣￣ヽ､ ）
/ / . .:／ ／ ヽ: : |: } !|
/ ,ｲ : ://l/／/／/ ': :.. ﾄ、 ! ﾘ
i / | ..:// l / l V: | ヽ{
. j/ | ｨ'.: ; .:| .:. |! | ｀
|/|:.:. :! .:/ .:! :/ ;ｨ:. :|: ;:|,ﾘ
!.:|:. :| ..:,ｲ .::/| .::;′:/ |::. / i:|
ｌ.:|:: :!: . ..:ﾑ|:.::/__|: :.. .:.:.:| .:/___}:. ∧:..| :/:}
Vﾄ:.. ..:l: :.:/ /／￢`ヽ:...: ::|:「― j:/￣V:. :/:/
iヽ 入 ..:!.:.f┬r‐┬r､ V:. :リr-r―r┬ｧ}..:/jｲ
| | /ｲ ﾄ､V ヽt辷ク ＼| rt辷ク/ ﾉ;ｲ:.:.:| ………
| | j/ | |: : ﾄゝ ｲ:.:.:ﾄ､.:{
| | | |:.:∧ | ∧:.:|| l｀
| | __ / Y |/ / .>､ ＿__ ｲ∧Ⅵ |
| |／ V /Ⅵム/ }}rヘ、 =- ィ､/∧ V ／
f¨ __,∠>､〉/ ¨¨／个＜Ⅵ＞ r＜／Y,ｲ:＼ｰ′
/ __,,, ヽ¨´￣: : : :!: : : ｀:.＜｀Y′: : :.:/: }!: : : ＞-．
} '¨¨ _ V: : :＼ : : : ヽ: : : .:.｀≧＞'´￣｀V/: : : : : : :.:｀ヽ
| =イ 〉 〉: : : :.:＼: : : :.＼:.:.{ /´ ∨:/:.:: : : : : : :.ﾄ
. ! ヽ し'}: : : : : : : `ヽ: : :.:＼`ｰァｸ V:.: : : : :.:;|: :.ハ
丶 ∨: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀ｰ=-「 〈/{ |:.: : : : :.:;!:./:.:.|
. ／￣￣＼
.／ _ノ .ヽ、＼
.| （●）（●） | って、どこに行くんだい……
. .| （__人__） .|
.| ｀ ⌒´ ﾉ
ヽ ._ .}
ヽ_/ } . ﾉ
／､ 〈 く
ﾊ ヽ Y｀ー.､i
{ ヽ_ゾﾉ-‐１
｀¨´┬' . ｜
／￣￣＼
／ u ノ ＼
| .u （ ●） |
. | （__人_） どうしたんだ、一体
| ｀ ⌒ﾉ
| }
ヽ u }
ヽ ノ
ノ ＼
／´ ヽ
| | || | || |
| [] | [] || [] | [] || [] | []
|＿＿＿＿|＿＿＿＿||＿＿＿＿|＿＿＿＿||＿＿＿＿|＿＿＿
|￣￣￣￣￣￣￣|
| | ＿＿＿＿＿＿_
| | |┌───┐ |
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| | |└───┘ || |
| [] |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| | r┐ ┌─────
| |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| ￣￣|￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣
| |￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣l￣￣￣￣
_,,,,,,,,,＿ {n_}
,,,x-─''''''''''''''''ー-─く,,,,:..:.:::..;~ﾞ''',二区い}つ
,z'~:; 彡;:. : .::.;'':::.. ,,:.:;''..:.,~ミｔ､:::;;t~ {こ} __
,,,イ~ .;:`メ:;;...,'',:::..:::,:..;::::..;:. __,,,,,;;;;,二ｭ,,,,,,,,,,＿＿{n_}_
ン~;: ,,:' ,,,:::,':,;'::ﾞ;;';;:...:::.'';::.,;:: ,r'~ `". ;:... .::::;;,;::,:'.:,,,;;;}い,}二)
__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,__ A彡ノ,''. :: ' ;,:.::, :::,Zx,,:::';;`,:; ,::,;..ﾞ:: ';: ..;;::..,;:: ::;r''~,,__ 込｝
i＜＿＿＿＞! ∧,､{米ミ,,:.: ;:;.`::.;,'':...::'';''::,,ノヤ; 炎';;,.:. ::::,:.. :.;;:...;;;;/Y,,, i巛},
;;;;;;;;k,,;;;;;;;;;;;;;;;;;,,-'|＿_ノYて}｛ミ;爻i;;;.::;`:.:;;:.;;r‐'''~ ,,;ｼﾞ::,: ::,;; "::,,::';;;;;;;ｯぎテ~..';;;ア(')｝心ュ,,＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
..:. .|: ；::.. ; :::l:::.:| メヾW个`=ベ-ェ､,,；.:｛；,,. ;=~~'''ュ,,,;,_:::.:,':...::,;===''~.:::;;;ソViYY｝K｝Eiﾞヾ,､ .. :.. :::...: : ..:....
. .: .|: L::. j ::|;;:::|. .いYソヽ/A(Yい)V台､>-､,,,,. ,:::,:..,;;~ヱ;;;,,,:::::.､､=X〆()のr､iﾐ)Tノル/ﾞj .. : ::..
:. . {・;;;;.::,,;;..;;.....} i`ヾ､､i^rひMべTノ のl'*=z=爻ｍ≡'∧ひ,六俎ミどヾ)メ2ノハ｝=ィ",ﾉ _,,,-‐'''"tュ~r-ﾐﾆ'‐-､,,,
..:. ::.人,;;＿＿;;;ソ;;;..:_ `-､`ヾ､ッニ士t｝,；豆ZY｝亘ミメX｝rYt川广｝ハir､ｔわ&YO,,=-'~,,-''~ i' (,_ 々(コ/´ ::;)Ｊ ,; .ﾞi
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／⌒⌒l⌒⌒⌒⌒l⌒⌒＼ ／// ＿...................__ ヽヽ ＼／
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..| ⌒⌒| ..［二★二］. |⌒⌒ | `ﾄヽ.／:.:.::::::::::.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::.ソノl ∥
..| * .|＼ _,.r''"∧｀ﾞ''､／| * .| l ヽヽ :.:::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::::::::::::::::::_ -ﾆ '´ / ‐- ∥
＼ ⌒ .＼|＼,.r'' ヽ／|／⌒ ／ | ｀｀ …＝＝＝＝… ´´ ゝ!─､ -=ニ⊥ニ=- l
. ＼ * ＼|＼._／|／ * ／ . ! ﾉ､＿j j
＼.⌒ ..＼_|_／⌒ .／ ', ゝ＿ノノ
＼ ／ | ＼／ ゝ､ ／
｀ ､ _.. - ´
（⊃￣￣＼
（⊃ _ノ ＼
（⊃ （ ●）（●） すごいご馳走じゃないか。
| （__人__） どうしたんだい、これ？
| ｀ ⌒´ﾉ
| } ＼
／ ヽ } ＼
／ ヽ､.,＿＿ __ノ ）
／ . | ＿／
| ／￣￣（＿)
＼ ＼ ／| ＪＪＪ （
＼ ／ ／⊂＿）
. ／{ ／!
/ V }
_{ / 厶_
／ { ´ ｀ヽ、
､__／ _x≦三三≧､ ＼_,
`ーｧ ´ ｀}ﾄﾍ く
{/L_ WN ﾄ|
/ / , ､＿ｊ } V丿
ﾑ__｣{､ i ＴV二厶｣ Li〔
{ ￣「ヽl、 :トィ丐ﾊ }|A{^V＼_, ｸﾙｯ
ヽ _｣ｘ=ミ＼l 乂ク ″ 〉 厂
＼代夕 , /} ｲ¨´
} ／,｣ Kl |
`ー─ｧ≦::::{_ ﾄ､|
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. ／ し' ＼
. rく / ハ_
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{:_|_ _|_:}
V_〕〔_V
＿＿＿ ━┓
／ ― ＼ ┏┛
／ (●) ＼ヽ ・
/ （⌒ (●) / やっぱり、身体の具合でも悪いのかい？
/ ￣ヽ__） ／ それで、休んでわざわざ俺を待っていてくれたのか。
. ／´ _＿_／
| ＼
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ｰ´７ .:／ .: / : ; :.:. | : ヽ ヽ ヽ ＼ {
′:// .: i /: ://:|: :| |:. ヽ:. |:.:.. :. :l i ヽ. ､
i /:/: .:. |:l:.: : ://:/}: .:.l! l:. :ト:. :|:.:.:.:..ヽ:i l ヽ: ﾄ､＼
|./|:l!:. .:.:.:.|:|:.: : .:!':/_/:..:./__V :l､:. :| _l:. .:l_ヽ:.:.:.:|:| : | V | ｀ ー
lハﾊ:. :.:.:.:|:|:.:. :.: .:|/'7:.∠二.､ヽ :{ヽ:..:l´.]:. :/_￣ヽ:.}:| :} | }: !
V:.:.:.:|ﾊ:.:.. :.:. :.|_/_´＿＿__ ヽ .∨＼く }:/＿＿_ ∨ .:/:ﾘ ,ﾘ}.|
ヽ:.:.:ﾄ:.ヽ:...:.:.:.小{¨{[:r::ｨ.示｀ ＼:.{ ´不_r::ｨi丁ﾌ.′ :/: / //ﾉ′
}:.:.ハ:.ﾄ､:.:.:.:.{ ` く辷.ル ＼. ヽく辷ツｲ/ ./: / /
/:./:小:ﾄ､＼:.:ヽ / ／:／: / ううん、そうじゃないの。
ノイ{|:.:.|:.:|:.:｀ヽミ‐＼ | ／- ブ:.イ:.:.l{ {
从!:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:∧ r=､、 ′ ,,.‐, ‐ ７:|:.:.|:.:.:小､ あのね、
ヽヽ{ ヽl:.:.:.l::/ﾄ､ ヽ ヽ .._ _.. ,〃' / ｲ:::|:.:ﾊ:.:八
}:./l::i:.:!::|＼.} | ￣ i { .ｲ::||:.::|/ j/ とうとう……とうとう……
ノ ﾍl::|l:.l:::|::ﾄ:.| | | |lﾚ|::ﾚ!:::|
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_...斗:.´:.:.:.:.:./ ´_.. -―〈__:〉ー- ､ 〉.:.:.:.:｀丶､
,.. ‐.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} _.. --{:.{, -- ､ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀丶､
／ _ノ⌒ ヽ ノ /'"´ jヽ ＼ ＼
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| V!:::::| r z=rぅミ ヽ::::|ヽ|__ !/ |::::: |::::ハ |
| jﾄ､::| 弋z夕 ヽ! ´丁tzミ小/ , ':::/ | とうとう、赤ちゃんができたの！
/ ／::|| rヽxxx 弋tン i/:./ .::/::/ │
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::..:..:..:|:::..... |ヽ、二⌒)..:..:..:..::::..:..::..::::..:.
(-----ああ、そうか。彼女は)
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// ／ヽ、 ＼ 丶、 ヽ ＼
l/ , -' ´￣￣￣｀丶､ ＼ |＼｀､
/ ／, -─- ' ´￣｀丶､ヽ. | | |
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∨ ｌ| ｜/ l/￣ | | ∨!/￣| /｜| l/
| 从 |丈匸入 ヽ ﾄ､!下丁l / /l/ 『ごめんなさい、もう食べてきたの。
｜∧ ＼ ヽ ＼! ￣ /イノ クライアントに誘われて、断れなくて。』
l/ Vl/>､! ｨ! /
/,仆､ ／
|∧l l /丶、 ´￣｀, ィ´l〉,
|l // |＼/ l＞‐イ∧／/
ヽ >へ、 _,. -く
,. ‐'´ ｀丶､｀￣￣´_,. ‐'´ ｀丶、
, ．‐' ´ ｀￣￣´ ｀丶、
／ ＼
/ ∧ /ハ
| 丶、 ／ ＼ '/ |
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(彼女は、あの時も)
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/ l | ＼ ∨// | | │l ヽゝ
. /./ | | | │ ヽ. ヽ. | '/ | { │| | ）
/./ / | | |､ ﾄ. │ | | l /ヽ. _＞l│ | | /
| | | ﾄ. | Ｌ≧ |‐＼| | | |./ / l ::| |│ | { ｛
| | | | |ヽ l＼|￢ `'＿_ | ｲ | | Ｙ/ ｲ::::| |/j/ ヽヽ
| | ', | |ﾉ─ヽ | ﾁ斤万:}ﾉ l /l ﾊj l },ｲ::|::::| ト.ゝ
}人ヽ ', lr≦云＼ | .ゞ--≠ﾟ |/ }ノ ﾉ// l:::|::::| l ﾉ}ﾉ 『ｸｽﾝ…ｽﾝ…ｽﾝ…』
' ヽヽ ヽﾄ⊥斗' l｀ 。 r‐'､y│|:::|::::| | .ﾉ /
丶ﾊ .≧ ﾟ '､ 。 ﾉ lゝi |:::|::::| | ｲ /
},ｲ∧ ﾟ ｀ _＿ , ' /∨::|| |:::|::::| |. ﾚ
ﾚ' ＼ ｀ ニ´ ∠/ヽ': : : ::lﾚ|::::Τ＼Ⅳ
｀ 、 ∠/Ｙ: : : :／／/＼::| ｀
ﾎﾟﾛ.... ｀ ＜∨: : : : : ／／: /: : : ＼
ﾎﾟﾛ.... >二二'_´／: : : : : : : : : :ヽ
／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',
／: :.∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :,
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(あの時も。)
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/ .:／ .: / : ; :.:. | : ヽ ヽ ヽ ＼ {
′:// .: i /: ://:|: :| |:. ヽ:. |:.:.. :. :l i ヽ. ､
i /:/: .:. |:l:.: : ://:/}: .:.l! l:. :ト:. :|:.:.:.:..ヽ:i l ヽ: ﾄ､＼
|./|:l!:. .:.:.:.|:|:.: : .:!':/_/:..:./__V :l､:. :| _l:. .:l_ヽ:.:.:.:|:| : | V |
lハﾊ:. :.:.:.:|:|:.:. :.: .:|/'7:.∠二.､ヽ :{ヽ:..:l´.]:. :/_￣ヽ:.}:| :} | }: !
V:.:.:.:|ﾊ:.:.. :.:. :.|_/_´＿＿__ ヽ .∨＼く }:/＿＿_ ∨ .:/:ﾘ ,ﾘ}.|
ヽ:.:.:ﾄ:.ヽ:...:.:.:.小{¨{[:r::ｨ.示｀ ＼:.{ ´不_r::ｨi丁ﾌ.′ :/: / //ﾉ′
}:.:.ハ:.ﾄ､:.:.:.:.{ ` く辷.ル ＼. ヽく辷ツｲ/ ./: / /
/:./:小:ﾄ､＼:.:ヽ / ／:／: / 『私ね、わかっているの。
ノイ{|:.:.|:.:|:.:｀ヽミ‐＼ | ／- ブ:.イ:.:.l{ { 今の私たちに必要なのは、きっと』
从!:.:ﾄ､:.:.:.:.:.:∧ ′ ‐ ７:|:.:.|:.:.:小､
ヽヽ{ ヽl:.:.:.l::/ﾄ､ .ｲ:::|:.:ﾊ:.:八
}:./l::i:.:!::|＼ ´ ￣ ｀ ｲ::||:.::|/ j/
ノ ﾍl::|l:.|:::!::ﾄ:＞ . イlﾚ|::ﾚ!:::|
|::|{`!::|::|:}Vﾍ. ＞､ ＿ . ,＜ ／|ｲ|::| !:::!
|::ハ|::l!::l_ﾄ､:.:´.:.:.:.∨:.:V.:.:.:.:':.:.:.ｨ::|::l |:::|
|:{ .j斗く:ヽ::`:::ー------―:::´:j＞.､}:::|
_...斗:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:｀:.‐:.::::＿＿::::.:-:.ｧ´:.:.:.:.:.:｀丶
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(あの時も。)
r 、. ,、
l ヽ,,, -ー -', l
/ ＠ o @ ヽ
Y , ﾍ^ ⌒ ^^⌒ヽ ヽ
l γ::..:::::..:::...ﾍ、: : : ﾊ j
`ﾉ :ﾉ...:ﾉ ノ ヽ ::::::）
ﾘ::::::( （ ⌒） (⌒::（
. ﾊ::::ﾊ xx r‐ｧ xxj） )
Ｙ ヽ ￣イ' y
／ 'ﾍ j￣ヽ
/、 ヾ / ﾍ
il Ｙ il
l ヾ .._ i! .. ｲl
l j i! l l
(他の誰でもない自分を偽り続けても、「俺達の子供」が欲しかったんだ。
自分のためだけじゃない、俺達二人のために。)
／ _ノ⌒ ヽ ノ /'"´ jヽ ＼ ＼
／ , '´ ノヽ_＿r'三ゝ)ノ _ ヽ. ＼
／ ／_rV⌒フ ⌒´ ヽfｧ人ス _ゝ ＼
/ ノ'⌒Y ノ'´ ｀ヽVヽ::＼ ヽ
/ / ゝ-／ V⌒rz ' |
/ / |/ V_ノ l |
′ ' , イ /,′ / '⌒Y |
| | ′ | // / ／1::: . ∧ ヾ ヽ |ゝﾘ :!
| N :::| ::ﾚ'-,‐ ,‐' ､ l::::: |!:_|__V |:|::::: │:::|ヽ.!
| '､:::| ::|／／ ‐ .、l::: |!_:|_ ', ｀ヽ::::: │ V│
| V!:::::| r z=rぅミ ヽ::::|ヽ|__ !/ |::::: |::::ハ |
| jﾄ､::| 弋z夕 ヽ! ´丁tzミ小/ , ':::/ |
/ ／::|| rヽxxx 弋tン i/:./ .::/::/ │
.′∠ イ:|ゝ_| ′ xxx ／:::::::／:::_-ノ │
| l /:::|::::∧ .._ _.. '┬ｰア ::/| |
| | ∧::!lヽ::::ゝ､ ／!ーイ| ﾚ' | │
││ V ＼l!l:iヽ. ,.イ|::| |:::::l::::| | │ :!
││ ! L!| ｀ ｰ ' ´ハ:!:|::| |::ノ!:::| | │ :!
│ | | ノo ﾄ､:ゞﾚL.ゝ- ‐ ′│ │
(なら俺にできることは、すべきことは一つしかない)
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
（ ●）（ ●） ｜
.（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ .｜
{ .｜
{ ＿ |
（ヽ、ヽ / ）|
| ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
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（ へ）（ へ） ｜
.（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ .｜
{ .｜
{ ＿ |
（ヽ、ヽ / ）|
| ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(伝えるよ、今夜こそ。俺の、本当の気持ちを)
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
（ ●）（ ●） ｜
.（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ .｜
{ .｜
{ ＿ |
（ヽ、ヽ / ）|
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ゝ ノ ヽ ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(伝えるよ、今夜こそ。)
／￣￣＼
／ ⌒ ＼
（ へ）（ へ） ｜
.（__人__） |
ｌ｀ ⌒´ .｜
{ .｜
{ ＿ |
（ヽ、ヽ / ）|
| ｀`ー―‐'| ..ヽ|
ゝ ノ ヽ ノ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
(俺の、本当の気持ちを)
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＊o ﾟ |+ | ・ﾟ ／￣￣＼＋・ o |*
ｏ○+ | |ｉ ／ ._ノ ヽ､＼ ﾟ| o ○。
・＋ ･ l | （≡）（≡） |・|＊ﾟ ＋ |
ﾟ |i | + |::::: （__人__） ::::| |! . |
o｡! |! ﾟo | |r┬-| .} |. * ﾟ |
｡*ﾟ l・ | `ー ´ } |o ﾟ。・ ﾟ
＊oﾟ |! ヽ / |＊|○・ |oﾟ
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＊ ﾟ ｌ| / 、 i } ＼ o.＋ | ・
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o○ | | ヽ. ヾ´ ￣ ｀ヽ *。
・| ＋ ﾟ o } } ヽ Ｏ。
Ｏ。 | | ﾘ、 ..::: .. l 。
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|・ | ﾟ・ |/ / :::... .. ／:::/ | ::..... { |
『ありがとう』
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ヽ''_⌒ ノ ＼,,,,,_ __,,--
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∟___Y /／:::: / ＼.ヽ ＼ λ !
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『そして……』
／ _ノ⌒ ヽ ノ /'"´ jヽ ＼ ＼
／ , '´ ノヽ_＿r'三ゝ)ノ _ ヽ. ＼
／ ／_rV⌒フ ⌒´ ヽfｧ人ス _ゝ ＼
/ ノ'⌒Y ノ'´ ｀ヽVヽ::＼ ヽ
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′ ' , イ /,′ / '⌒Y |
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| N :::| ::ﾚ'-,‐ ,‐' ､ l::::: |!:_|__V |:|::::: │:::|ヽ.!
| '､:::| ::|／／ ‐ .、l::: |!_:|_ ', ｀ヽ::::: │ V│
| V!:::::| r z=rぅミ ヽ::::|ヽ|__ !/ |::::: |::::ハ |
| jﾄ､::|ﾟ 弋z夕 ヽ! ´丁tzミ小/ , ':::/ |
/ ／::|| rヽ。xx 弋tンﾟi/:./ .::/::/ │
.′∠ イ:|ゝ_|o ′ xxx。／:::::::／:::_-ノ │
| l /:::|::::∧ r.‐ . o '┬ｰア ::/|
| | ∧::!lヽ::::ゝ､ ヽ;; ゝ ／!ーイ| ﾚ' | │
││ V ＼l!l:iヽ. ,.イ|::| |:::::l::::| | │ :!
││ ! L!| ｀ ｰ ' ´ハ:!:|::| |::ノ!:::| | │ :!
│ | | ノo ﾄ､:ゞﾚL.ゝ- ‐ ′│ │
『愛してるよ。』
第三話 【嘘つき】 fin.
219 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 00:24:56 ID:lt5dhfTz
今夜の投下は、以上となります。
不定期ですが、このシリーズは今後も続けていこうと思います。
読んでいただいた皆様、ありがとうございました。
223 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 00:41:54 ID:01vCiU50
乙
こういうちょっと渋めの話はやっぱやらない夫だな
224 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 00:58:17 ID:lt5dhfTz
このシリーズは、純粋なハッピーエンドになる話はとても少なくて
多くがビターであったり、バッドであったり、救いようがない結末を迎えたりします。
ただ、>>1としてはあまりに悲惨な話は作っていて欝になるのであまり作らないと思います。
第一話のように既に時代が追いついたり追い越してしまったお話も出るかと思いますが、
それだけ時代の進歩は速いんだなと、生暖かく見ていただければ幸いです。
初出
「ひそひそ話」 ファミコン通信1994年12月9日号
「クスリ」 ファミコン通信1993年9月24日号
「嘘つき」 ファミコン通信1994年12月2日号
原作
渡辺浩弐 「1999年のゲーム・キッズ」 「デジタルな神様 1999年のゲーム・キッズⅢ」
それでは。
226 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[] 投稿日：09/04/08(水) 02:56:25 ID:xNl0LM6M
ファミ通ってガキ向けの雑誌じゃないの？
ヘビーな話が多い。
227 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 03:14:35 ID:tCjIIU0w
これの作者？
http://mukankei961.blog105.fc2.com/blog-entry-952.html
228 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[] 投稿日：09/04/08(水) 12:26:27 ID:AG5HRxag
>>227
いえ、違います。
実を言うと、書き溜め中に地獄編を覗いて題材が被ってしまったのに気付き、
正直これで被るとは全く思ってなかったのでかなり凹みました。
ただあちらは確認するとパー速で投下されたもののようで、幸か不幸か
私は「2999」のシリーズは一冊も持っていない(昔ゲームは買いました)ため
「2999」とそれ以前では世界観というか設定が一部変わっていることもあり、
あちらの作者の方には申し訳ないのですが当初の予定通り
やらない夫板で投下することにしました。基本的に私はこの板でしか投下していません。
229 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[] 投稿日：09/04/08(水) 12:28:56 ID:AG5HRxag
蛇足ですが↓のスレが前に立てたやつですね。コオロギさんにまとめていただきました。
ありがとうございます。
ttp://yy701.60.kg/test/read.cgi/yaranaio/1235818941/
今現在このシリーズで手元にあるのは、1999年のゲーム・キッズⅠ～Ⅲおよび
2000年のゲーム・キッズのⅠとⅡの五冊です。
230 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[] 投稿日：09/04/08(水) 12:32:01 ID:AG5HRxag
>>226
ヘビーな話は、比率としてかなり多いです。実のところ
「クスリ」「ひそひそ話」の二つは、シリーズ全体で見るとむしろ異質な、
ライトな雰囲気の作品です。ただだからこそ、初回に取り上げやすかったともいえます。
昔ファミ通で毎週紙面の1ページを割いて連載されてましたがかなり異彩を放っていました。
231 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 19:59:54 ID:01vCiU50
>>230
以前ファミ通買ってたときは
この連載楽しみだったもんだ
他のがライトな記事、馬鹿騒ぎの記事ばっかだからちょうどいい引締めになってた気がする
232 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 20:40:36 ID:aR8O5+X2
>>230
乙。
1999年のゲーム・キッズの中では「0130345の謎」が好きでした。
ヘビーな話では完全に監視カメラで犯罪が発見される社会でカメラが停止する瞬間が訪れるって話が有りませんでした？
233 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[] 投稿日：09/04/08(水) 21:20:19 ID:tGGMN1jA
>>231
私も好きでした
初めて読んだ時の話がグロくて衝撃を受けたんですがそれでハマりましたw
>>232
「013～」これも好きな話ですね、ぶっちゃけ次回やりますw 書き溜めはもうできています。
カメラの方は、テーマがある程度似た話もいくつかあるのですぐにはピンとこないのですが
その話かはわかりませんが、テーマ的に近そうなそのうちやろうと思っている犯罪系の話はあります。
234 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[] 投稿日：09/04/08(水) 21:22:12 ID:tGGMN1jA
読んでいただけるのはもちろん、意外にこのシリーズを知っている方が多いことを
非常に嬉しく思います。続けて読んでいただけるようにがんばります。
235 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 21:43:23 ID:l0xwLRAM
ゲーム帝国と町内会くらいしか読んでなかった不埒な自分ですが、楽しませてもらってます
原作にあたってみたいところですが、古本屋を回らないとダメかなあ…
236 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 22:35:31 ID:HkCDdaic
ゲーム化もされてたはず
イラストがなんか不気味なんだよね、これ
237 名前：名前なんて無いだろ常識的に考えて[sage] 投稿日：09/04/08(水) 22:36:38 ID:tGGMN1jA
>>235
多少割高で構わないのならば、アマゾンを利用するのが一番かもしれません。
古本屋は探したけど1冊しか無理で実家に行きましたw ゲーム帝国も、昔は持っていましたね。
あとは次回投下か告知の時に、あらためて書き込ませていただきますね。
またよろしくお願いします。
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坂上泉
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近本大
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